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【3月5日放送】
楽園の住人
弥生の壱 島根・松江市
〜幸せを届ける夫婦の野菜〜

舞台は、去年7月に松江城が国宝に指定された島根県松江市。妻の故郷・松江市に移住し、週に1度の八百屋さん「Mふぁーむ」を始めた上田茂さん(67歳)と妻の眞美子さん(58歳)が主人公です。
眞美子さんは、家業の印刷会社を継いでいた東京都出身の茂さんと結婚。順調だった経営も、パソコンの普及で印刷物の注文が激減。経営が困難になり、思い切って会社を畳む事にしました。そして新しい人生を始める場所として選んだのが、眞美子さんの故郷・松江市でした。移住後、農業を始めたお二人。そんな時、近くに買い物ができる店がなくなって不便だという、ご近所のお年寄りの声を耳にします。夫婦で何か出来ないかと相談し、2010年、市内の一角で週に1度の八百屋さん「Mふぁーむ」をオープンしました。近所のお年寄りの楽しみになればと、日々奮闘する上田さんご夫婦の生活をご紹介します。

上田さんご夫婦が営む八百屋さん「Mふぁーむ」は、週に1度だけの営業。お店はそんなに広くはありませんが、ご夫婦が育てたブロッコリーや白菜、ベビーリーフなどの野菜から、眞美子さん特製の大根の甘酢漬けまで色々な商品が並んでいます。特に茂さんの育てたブロッコリーは味が濃くて美味しいとお客さんから好評です。

お客さんは、買い物が出来る店舗が近くになくなってしまい、不便だというご近所のお年寄りがほとんど。そんな遠くまで買い物に出られない方々の要望に応え、「Mふぁーむ」では欲しい品物の注文をうけて商品を仕入れ、お店に置いています。買いにこられる方々は、週に1度の楽しみができて便利で嬉しいと喜んでいます。

ご夫婦は、本当にたくさんの方々に支えられています。中でも、眞美子さんの親戚・入江さんには「Mふぁーむ」などで販売する野菜を作る畑を貸してもらっています。さらに入江さんの飼育している牛の堆肥ももらい、ご夫婦は頭が上がらないといいます。他にも、地域のみなさんに支えられて「Mふぁーむ」を営んでいます。

「頑固(きこ)な野菜」の会、通称“きこな”は頑固に農薬を使わないで野菜を作る農家さん達が集まる会。皆さん、美味しい野菜を作るために日々、頑張っています。そんな“きこな”で、農業のことだけでなく、生き方をも学んでいるという茂さん。眞美子さんと共にこれからも地域の方の役に立ちたいと考えています。

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Mふぁーむ

上田さんご夫婦が営む「Mふぁーむ」は、ご近所のお年寄りのために始めた週に1日だけの八百屋さん。ご夫婦が育てた愛情のこもった野菜も販売しています。松江市にお越しの際には立ち寄ってみてはいかがですか?

電話:0852-67-1167
営業:毎週火曜日
午後1時〜午後7時

臨水亭

明治23年創業の松江市の老舗料亭です。宍道湖で採れたしじみのお味噌汁など、美味しい料理がいっぱいです。老舗の味を是非お楽しみください!

電話:0852-21-4839
営業時間:
昼 午前11時30分〜午後2時30分
夜 午後5時〜午後9時

大和しじみの山椒煮膳(柳かけ御飯):2,500円〜(税別)

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