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【12月12日放送】
楽園の住人
師走の弐 兵庫・朝来市
〜山奥へようこそ 自然体験の宿〜

竹田城跡で有名な兵庫県朝来市(あさごし)が舞台です。町中から車で1時間ほどの山の中にある集落、生野町黒川区(くろがわく)で『農家民宿 まるつね』を営む黒田真澄さん(50歳)と哲郎さん(46歳)が主人公です。
黒川区に生まれ育った真澄さん。都会に憧れ、一度は故郷を離れましたが田舎の生活が恋しくなり、28歳の時にUターン。その後、離婚を経験した真澄さんは、地域おこしの活動に打ち込みました。10年前に活動を通じて知り合った哲郎さんと結婚。真澄さんが生まれ育った家を改装し、2013年春、『農家民宿 まるつね』を開業しました。
『まるつね』は自炊の宿ですが、ご夫婦は田舎ならではの様々な体験メニューを用意しています。野菜の収穫や、料理の体験、さらに宿の前を流れる川に暮らす“オオサンショウウオ”の観察までも。大好きな故郷を元気にしたいと頑張る女将・真澄さんと、番頭として妻をサポートする哲郎さん。夫婦二人三脚で地域を盛り上げています!

「まるつね」の女将・真澄さん。夫の哲郎さんはというと…“番頭さん”。常に女将を支え、掃除から接客まで様々な仕事をこなします。哲郎さんはかまど担当でもあるため、定期的に裏山で薪を集めています。民宿を始めてからは「以前はゴミだと思っていたものが自然の恵み、宝だと思うようになった」と話す哲郎さん。結婚前、故郷を守りたいという真澄さんの強い思いを聞いた哲郎さんは「俺もそれに付き合うよ」と応え、これがプロポーズの言葉となりました!有言実行、日夜、縁の下の力持ちとして真澄さんをサポートする番頭・哲郎さんです。

宿泊のお客さんが到着しました。生き物が大好きという女性4名です。お目当ては“オオサンショウウオ”ですが、夜までは様々な体験を楽しみます。まずはお隣、奥藤(おくとう)さんの畑でネギやニンジン、白菜の収穫体験。かまど炊き体験は哲郎さんの出番!裏山で拾ってきた薪の使い方を説明しながらお客さんに教える哲郎さんはとっても楽しそうです。晩ごはんはかまど炊きごはんに新鮮野菜のお鍋。お客さんに誘われ、ご夫婦も一緒に夕食を頂きます。アットホームでホッとする空間の「まるつね」。お客さんが来るたびに故郷が元気になることを願う黒田さんご夫婦です。

夜も更け、お待ちかねの“オオサンショウウオ”に会うため川を散策。この日は、降り続いた雨の影響で条件が悪くなかなか見つかりません。哲郎さんが川をくまなく探していると…草陰に隠れるように横たわるオオサンショウウオを発見!!諦めていた分、より一層、喜びが増した生き物好きのお客さんたち。「次回はもっとたくさんのオオサンショウウオに会う!」とリベンジを誓い黒川をあとにしました。

半年に1度開かれるイベントのため、お寺に向かった真澄さん。地元の女性グループ「生野マルシェ」のみなさんが集まり始まったイベントは、アイディア満載です。歴史あるお寺の中に、紅葉を使ったクラフト体験や俳句スペース、生野の特産品の販売コーナーなどを設置しました。1人でも多くの人に生野の魅力を知ってもらいたいと、町おこし活動にも力を注いでいる真澄さんです。

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生野渓谷 黒川温泉

黒川地区にある温泉施設です。山の空気を吸いながらゆっくりと温泉に浸かってみてはいかがでしょうか。

電話:079-679-2067
営業時間:
午前11時〜午後7時(10月〜4月)
午前11時〜午後8時(5月〜9月)
定休日:水曜

入浴料 大人:600円

農家民宿 まるつね

黒田さんご夫婦が営む自炊の宿。野菜の収穫やかまど炊きなど、田舎ならではの体験メニューがあります。条件が合えば目の前の川で“オオサンショウウオ”も見ることが出来るかもしれません。

電話:080-3804-9622
問い合わせ時間:午前9時〜午後6時

宿泊費 1人:3,500円
(冬季は暖房代500円加算)
※素泊まり 1日1組限定

体験料
かまど炊き体験:1,500円
(米代別 1合:100円)
野菜収穫体験:1,500円

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