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【12月5日放送】
楽園の住人
師走の壱 和歌山・高野山
〜聖地に灯す 手作りろうそく〜

舞台は、和歌山県高野町高野山。早期退職後、高野山に単身移住し、日々の暮らしを満喫するキャンドル作家の荒川由美さん(48歳)が主人公です。
大阪市内の百貨店で働いていた由美さん、33歳の時に離婚し、母娘二人の生活が始まりました。そんなある日、娘がテレビで見た精進料理を食べてみたいと訴えます。「アトピーを持つ娘でも精進料理ならば食べることが出来る」と、由美さんは宿坊を予約。人生で初めて高野山に足を踏み入れました。精進料理は美味しく、娘の笑顔を見るうちに穏やかな気持ちになれた由美さん。月に一度“高野山詣で”を始めます。ついには「ここに住みたい!」と思うように。趣味で続けてきたキャンドル作りで生計を立てられないかと、『和歌山県移住者起業補助金』の制度に応募して、見事合格。2014年3月、長年勤めた百貨店を辞め、高野山に移住。手作りキャンドルの工房『高野(こうや)candle』をオープンしました。
厳かな高野山に魅せられ移住し、充実した毎日を送る荒川由美さんを紹介します。

壇上伽藍の近くにある自宅の一角に、『高野candle』はあります。工房では、キャンドル作りや予約制のキャンドル教室も行っています。由美さんは、牡丹、百合などの花や、マカロン、ケーキといったスイーツをかたどったキャンドル、さらに高野町の特産品である高野紙を巻いて作るランタンキャンドルなど、様々なキャンドルを制作しています。

高野山に移住する前から、奉納用にキャンドルを作っている由美さん。そのキャンドル作りにかかせない材料、ろうそく。高野山の寺院から勤行などで使い短くなったろうそくを譲ってもらいました。また、養蜂をしている友人からは、蜜蝋を取るために蜂の巣を貰いました。この二つを組み合わせて、由美さんは今も奉納用のキャンドルを作っています。

寺院で頂いたろうそくを溶かしなおし、グラスに入れ土台を作ります。蜂の巣からは蜜蝋を作ります。市販の蜜蝋と合わせて溶かし、薄く伸ばしてカーブを付け、花びらの形に。花びらと土台を組み合わせて出来上がったのは百合のキャンドル。由美さんは奉納するため、奥之院を訪れました。由美さんにとって、手作りキャンドルの奉納は、特別なことではなく、ごく普通の日常です。

大阪に住む娘の麻莉奈さんが、高野山へやってきました。ボランティアで度々、高野山の催しを手伝ってきた2人。この日は、総本山金剛峯寺で行われた展覧会の受付を任されました。
仕事を終えると、自宅に戻って昼食です。麻莉奈さんが大好きな由美さんの手料理が並びました。おふくろの味を、美味しそうに頂く麻莉奈さん。久しぶりの母娘水入らずの時間を過ごすことが出来ました。

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高野山宿坊協会

高野山にある117の寺院のうち、52の寺院で宿坊体験を行っています。宿泊の際は、宿坊協会にご相談ください。精進料理も楽しむことができます。

電話:0736-56-2616
問い合わせ:午前8時30分〜午後5時
(1月2月は午前9時から)
定休日:12月27日〜30日

御菓子司さゞ波

お土産は、由美さんが通う和菓子店『さゞ波』へどうぞ。酒まんじゅうや、詰めたての最中(もなか)が評判です。

電話:0736-56-2301
営業時間:午前8時30分〜午後6時
定休日:月曜
※夏は不定休
高野四郎:140円
酒まんじゅう:135円

高野candle

由美さんの工房『高野candle』。キャンドルや教室の問い合わせは、メールで受付けます。真田家の家紋が入ったランタンキャンドルは、九度山町の道の駅でも購入できます。

・高野candle
電話:080-3819-3348
問い合わせ時間:午前9時〜午後5時

メールアドレス:
koyacandle@gmail.com

・道の駅 柿の郷くどやま
電話:0736-54-9966
営業時間:午前9時〜午後6時30分
※1月1日〜3日のみ休業
ランタンキャンドル:2,000円

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