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【11月28日放送】
楽園の住人
霜月の四 福岡・福津市
〜夫婦の夢 ふるさと農園〜

福岡県福津市が舞台。「代々受け継いできた土地で農業がしたい」と早期退職して専業農家になった柴田稔さん(61歳)と、夫の育てた野菜で惣菜を作る妻の富貴子(ときこ)さん(60歳)が主人公です。
福津市八並(やつなみ)地区の農家に生まれた稔さんは大学を卒業後、市役所に入職。勤めが忙しく、家の田畑はほとんど人に任せていました。幼い頃から土に親しんできただけに、いつかは農業を…と思っていた稔さんは56歳で早期退職。農業を一から勉強しなおし、専業農家として第二の人生をスタートしました。“稔さんの野菜”の一番のファンは妻の富貴子さん。“夫が育てた自慢の野菜を多くの人に食べてもらいたい”と勤めを辞め、調理の専門学校へ通いました。そして、2013年10月、自宅の倉庫を改装して「このみの里 おかず屋」をオープンしました。
“野菜と惣菜で故郷を元気にしたい”と、夫婦二人三脚で歩む柴田さんご夫婦の充実した毎日を紹介します。

稔さんの農園は、自宅近くの「許斐山(このみやま)」に因んで「このみの里」と名付けました。畑と田んぼ合わせておよそ4500坪。お米以外、野菜は多品種で20種類以上を栽培しています。農家にとって大切な肥料も自分で作ります。油かす、米ぬか、魚かすなどを混ぜあわせ2週間ほど発酵させた「ぼかし肥料」で自慢の野菜を育てています。

稔さんが最も力を入れているのがレンコンの栽培。育てるのは難しいですが、やりがいを感じると稔さんは言います。収穫は機械を使わない昔ながらの方法。レンコンに傷をつけないよう、手探りで一本一本掘り出していく大変な作業です。

“稔さんの野菜”一番のファンは妻 富貴子さん。夫が育てた自慢の野菜を美味しくみんなに味わってもらいたいと、調理の専門学校に一年間通い、本格的に学びました。お惣菜作りで一番のこだわりは、昆布と鰹節からとる一番出汁を使うことです。

毎週日曜日に開かれる『青空市場』に稔さんの野菜が並びます。近所のスーパーが閉店したことがきっかけで始まった『青空市場』。稔さんが最もやりがいを感じている場所です。また、去年オープンしたカフェ『マルタニ』では、稔さんの野菜を使ったランチが大人気。稔さんと富貴子さんは“美味しい野菜で地域を活性化したい”と願っています。

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福間の里 わいわいファーム 福津店

県道97号沿いの手光交差点南側にある「わいわいファーム」は生産者の直売所です。店内には毎朝、地元の農家さん、漁師さんから収穫された新鮮な季節野菜を中心に、肉、魚などの生鮮品が届きます。ほかにも手作り弁当や惣菜、花苗などの品があります。
柴田さんご夫婦が作る野菜と惣菜も並んでいます。

電話:0940-43-3513
営業時間:午前9時30分〜午後7時30分
休業日:1/1〜1/3・8/15、16

ふれあい広場 ふくま

柴田さんご夫婦が作る野菜と惣菜は、農産物直販所「ふれあい広場ふくま」でも販売しています。地元農家からの直販のため品物は安くて新鮮です。また、国道3号上西郷インターからすぐ近くという便利な場所にあるため、福津市内はもとより、福岡市や古賀市からもたくさんのお客さんがやってきます。

電話:0940-43-7790
営業時間:午前8時30分〜午後5時
休業日:毎月第3火曜日・盆・年末年始

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