舞台は愛媛県久万高原町。61歳で念願の農家になり、自家栽培の野菜を使った料理を提供するカフェレストランを開いた、河上たずみさん(66歳)が主人公です。
若い頃から「農家に嫁ぎたい」と、農業に強い憧れを抱いていたたずみさんは2011年、久万高原町に農地を見つけ、61歳で農業を始めました。機械を使う作業や草刈りは、夫の文武さんが手伝ってくれます。地元農家の方や家族の支えを借りながら農作業を楽しんでいましたが、やがて畑の近くに休憩所が欲しくなり空き家を購入。さらにそこでカフェを開きたい、と考え2015年7月、カフェレストラン『みょうじん亭』をオープンしました。60歳を過ぎてから長年の夢をかなえ、新たな夢を追い続けるパワフルなお母さん、河上たずみさんをご紹介します。
61歳で農業を始めたたずみさん。初めは悪戦苦闘の連続でした。それを助けてくれたのが、ご近所の方々。お米の師匠、ピーマンの師匠など、それぞれの作物についてベテランの方が一から育て方を教えてくれました。おかげで徐々に、美味しい野菜を作ることが出来るようになりました。馬を飼っている農家の方との素敵な縁も生まれるなど、充実した“農家”生活を送っています。
普段は1人で農業をしているたずみさんですが、この日は松前町(まさきちょう)の自宅から夫の文武さんが、田んぼの畔の草刈りを手伝いに来てくれました。お米作りの師匠である棟田さんも一緒です。たずみさんは、草刈りや機械を使う『力仕事』を手伝ってくれる文武さんや棟田さんに、とても感謝しています。
農地を手に入れ、農業に精を出すうちに休憩所が欲しくなり、畑に近い空き家を購入したたずみさん。広すぎる休憩所を何かに利用できないかと考え、2015年7月、カフェレストラン「みょうじん亭」をオープンしました。農業と両立しながら1人で切り盛りしています。週替わりランチの野菜は、ほとんどがたずみさんの畑で採れた新鮮なもの。とても美味しいと評判です。