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【5月2日放送】
楽園の住人
皐月の壱 千葉・四街道市
〜母と娘 旬野菜のうどん屋さん〜

舞台は千葉県四街道市。自家製麺と地場野菜が自慢のうどん屋を始めた藤森勢津美さん(63歳)と娘の由稀さん(36歳)が主人公です。
大学卒業後、千葉県の特別支援学校で指導員として働き始めた勢津美さんは、25歳で農家に嫁ぎました。仕事と主婦業の両立で忙しい日々を送っていた中、夫の建次さんが突発性の病で他界。残された勢津美さんは、「夫が一生懸命作り続けてきた野菜を活かして何か出来ないか」と考えるようになります。そこで思いついたのが、その野菜を活かしたうどん屋でした。そして、ほぼ独学でうどん作りをマスターすると、2013年11月、畑の一角に『自家製麺と地場野菜 うどん屋 麦(ばく)』をオープンしました。
夫亡き後、独学でうどん作りを学び、娘さんと一緒にうどん屋を始めた藤森勢津美さんをご紹介します。

東京から電車でおよそ1時間の距離にある四街道市。辺り一面、畑が広がる緑豊かな場所に『うどん屋 麦』はあります。本格的な味と値段の安さで地元の人たちに愛されているお店です。毎日作る自家製麺は、コシがあってモチモチしていると好評です。長男の拓郎さんが畑で育てた新鮮野菜の天ぷらや、日替わりの小鉢におにぎりなど、サイドメニューも充実しています。店内はテーブル・カウンター席、そして外にはペット同伴が可能なテラス席もあります。お昼時ともなれば、満席になるほどの人気ぶりです。

営業が終わると勢津美さんは、うどんの仕込みを行なうため、厨房に立ちます。北海道産と九州産をブレンドした小麦粉に塩水を加えて混ぜ合わせ、筒状に固めてから、一晩寝かせます。
そして翌朝7時半からは、開店に向けての準備です。まずは選び抜いた自然素材を使ってのダシ作り。同時に日替わりの小鉢やおにぎりの用意、寝かせていた生地の製麺と、午前11時の開店に向けて大忙し。「美味しいものは、人の心を豊かにできる」と話す勢津美さんは、今日も明るい笑顔で美味しいうどんを提供しています。

藤森さん一家は、近所にある『中村農園』にやってきました。孫の希誉太(きよた)君と一緒にイチゴの収穫体験をします。久しぶりのお出かけに大喜びの希誉太君、イチゴ畑を走り回りました。普段はお店の仕事が忙しい藤森さん親子ですが、この日は甘いイチゴと希誉太君の笑顔に癒されました。

ある日曜日、お店のオープンから1年半を記念して、感謝の宴が開かれました。『うどん屋 麦』に集まったのは、日頃お世話になっている皆さんです。勢津美さんは、腕によりをかけて作った「もつ煮込み」や「房総産せぐろいわしのゴマ漬」、友人と一緒に作った「いなり寿司」などの料理でもてなしました。大勢の来客に、うれしそうな藤森さん親子。『うどん屋 麦』は、地元の皆さんにとっても、大切な憩いの場所になっています。

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うどん屋 麦(ばく)

藤森さん親子が営む『うどん屋 麦』。
勢津美さんが、心を込めてうどんを作っています。新鮮野菜の天ぷらや日替わりの小鉢と一緒に、どうぞ!

電話:070-5363-7411
営業時間:午前11時〜午後2時
定休日:月曜・第一日曜(不定休あり)

かけうどん:600円
季節の小鉢:100円

鹿放ヶ丘ふれあいセンター

こちら『鹿放ヶ丘ふれあいセンター』では四街道市の開拓の歴史を学ぶ事が出来ます。資料室には開拓時代に使われていた道具などが展示されています。

電話:043-424-1577
営業時間:午前9時〜午後9時
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

戸田養鶏場

『うどん屋 麦』で大人気の「だしまき卵」に使われているのは、こちら『戸田養鶏場』の卵。産みたての新鮮卵が評判です!

電話:043-421-3352
営業時間:午前9時〜午後5時

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