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【3月7日放送】
楽園の住人
弥生の壱 島根・大田市
〜男ひとりの古民家暮らし〜

舞台は島根県大田市。横浜から単身移住し、古民家で田舎暮らしを楽しむ三富洋(みとみ・よう)さん(69歳)が主人公です。
キャンプやスキーなど、アウトドアが趣味だった洋さんは、30代の頃、長野県でペンションを経営。その後、横浜にある企業の社員寮で寮長を務めました。退職後、第二の人生を考えた時、「都会ではやるべき事が見つからなかった」と、田舎暮らしを決意。以前から好きだった山陰地方で空き家を探し始めます。そして今の古民家と出会いました。妻・美代子さんがしばらく横浜に残ることを希望したため、2013年4月、洋さんは単身で大田市に移住しました。
男ひとりで古民家暮らしを満喫、三富洋さんの気ままなカントリーライフをご紹介します。

大田市の山あいにある築160年の古民家が、洋さんのご自宅です。母屋のほかに「離れ」や「蔵」まで付いています。母屋の土間に鎮座するのは、秋田県から取り寄せた「ドンコロ薪ストーブ」。丸太を大きな塊のまま燃やせるのが特徴です。近所で出た廃材を貰って来ては、このストーブに使う薪にしています。「ストーブは田舎暮らしの必需品」だと話す洋さん。空き家だった古民家に「ドンコロ薪ストーブ」が、ぬくもりを与えてくれました。

「ドンコロ薪ストーブ」は、洋さんの暮らしの中心です。七輪用の炭をおこしたり、料理を温めたりと大活躍。そしてお米は、竈(かまど)を使って羽釜で豪快に炊き上げます。
夕飯が終わった頃を見計らって、横浜に暮らす妻の美代子さんから毎日電話がかかってきます。都会から離れ、夢見た田舎での生活は、ゆったりとした時間が流れています。

洋さんは、少しでも役に立ちたいと、地域のために出来ることは何でも手伝っています。近所の人のために、トタンにペンキを塗ったり、ビニールハウスを建てたりしました。高齢化が進むこのあたりでは、69歳の洋さんはまだ“若者”。今日も、稲を干す時に使う棚の片づけを頼まれました。解体した際に出た廃材は自宅へ持ち帰り、ストーブの薪として使います。

洋さんは、大田市に移住してから船舶免許を取り、小さな船も手に入れました。この日は港で、少し苦手な着岸の練習です。その後、洋さんが“師匠”と仰ぐ漁師の山内さんから、高級魚のアマダイを頂きました。「いつかは自分も漁に出てみたい」と語る洋さん。田舎暮らしの夢はふくらむばかりです。

横浜から、妻の美代子さんが4カ月ぶりにやって来ました!久しぶりの再会に笑顔がほころぶ洋さんです。まずは夫婦で石見銀山へ。情緒ある温泉で体を癒し、自宅へ帰って一緒に夕食作り。この日のメニューは、美代子さんお手製の生春巻きに、ストーブでじっくり煮込んだイノシシ肉のシチュー。「いずれは私もここに来たい」と話す美代子さん。夫婦一緒に暮らす日を楽しみに待つ洋さんです。

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温泉津(ゆのつ)温泉

三富さんご夫婦も大好きな温泉津温泉は、世界遺産に登録されたエリアにあります。風情ある温泉旅館の他、2つの共同浴場が人気です。お好きな温泉でのんびりくつろいでみては、いかがですか?

大田市観光協会 温泉津支部
電話:0855-65-2065
問い合わせ:午前10時〜午後3時30分

へかやき

「へかやき」は、すき焼きの肉の代わりに旬の魚を煮る、地元漁師の鉄鍋料理。魚の一番美味しい食べ方を知っている、漁師さんイチ押しの郷土料理です。

大田市役所 観光振興課
電話:0854-88-9237

おおだ定住支援センター

大田市では、定住を希望する方々のために、空き家情報をはじめ様々なサポートをしています。詳しくは相談窓口へどうぞ!

大田市役所 定住推進室
電話:0854-83-8029

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