千葉県君津市大野台が舞台。水源の豊かなこの地域は、地下水が自噴し、水が美味しいことで有名です。主人公はそんな地域の山中でローズガーデンをオープンした清水節江さん(55歳)。様々な種類のバラが咲くそのガーデンには400品種2000本ものバラが咲き乱れ、英国風のデザインで統一。しかも驚くことにここは元々節江さんと夫の幸三さん(55歳)の暮らす自宅にある個人の庭でした。
ご夫婦は長年広告業界で働いていました。バラの香りに癒しを感じた節江さんは、幸三さんを1年かけて説得し、夫婦2人で君津市へ移住。当初2人で4000坪の原野を開墾していましたが、次第に地元の人々との交流が増え、大勢の人達が協力してくれるようになりました。そして周囲の声に押され自宅の庭を一般に開放することにした節江さん。2010年4月「ザ・ドリーミングプレイス・ローズガーデン」は開園。
開園したとは言えまだまだ開墾作業が続けられているローズガーデン。節江さんの夢見るバラ園。そして、その思いを支える幸三さんと地元の方々は、今日もバラの香りに包まれています。
ローズガーデンは英国風の庭にオールドローズとイングリッシュローズのみをコレクション。強い香りにこだわった400品種のバラが咲き乱れています。ハイシーズンになるとその景色は見る人に癒しを感じさせて、沢山のお客様がやって来ます。
節江さんはローズガーデンに、バラには無い唯一の色、「青色」の宿根草を中心に様々な種類の草花を植えています。目指すは“ブルーガーデン”。
カラフルなバラを囲むようにイングリッシュ・ブルーベルやジャーマンアイリスなどがバラの魅力に一花添えています。
節江さんは自宅のリビングをカフェにして、お客様のホッとできる休憩場所にしています。人気は幸三さんの作るスコーンとローズティーのセット。
カフェと併設して、バラにちなんだ商品も販売しています。ローズジャムやローズティーなど、香りだけでなく、味覚でもバラを堪能できます。
お昼の忙しさを過ぎると、2人で庭の手入れやホームページを更新しながら、夫婦でゆったりとした時間を過ごします。いつも一緒の2人は心が通じ合っているからでしょう、静かに時が過ぎていきます。夫婦二人三脚、この先も美しいバラが咲く事を願っています。