CASE.5
8月2日(水) よる9時放送

 留美(木村佳乃)がコンビニで買い物をしていると、突然、一人の男(名倉潤)がアルバイト店員の牧村あい(石田未来)と細川秀樹(近藤芳正)を人質にとり、店内に立て篭る。留美はすかさず携帯電話で田所巡査(飯田基祐)に連絡するが、男に見つかりそのまま人質となってしまう。留美の連絡を受け、駆けつける東都署メンバー。黒田(舘ひろし)が犯人との交渉にあたるが、男は「世の中いったいどうなってるんだ」とうわ言のように繰り返すばかり。どうやらただの強盗ではなさそうだが、彼の要求はいったい何なのか。

 うつろな表情で「世の中がヘンだと思ったことない?」と尋ねる男。安全(遠藤章造)が見たところ、覚せい剤をやっているようには見えないが、土橋(佐野史郎)によれば、その目は真剣そのもの。弓坂(森本レオ)は強行策は危険と判断する。しかし、そんな彼らの意思に反してマスコミや野次馬が現場に殺到。駆けつけた機動隊員たちも次第にいらだちを見せ始める。
 
 男の正体が分かった。名前は草間慎一、35歳、無職。犯罪歴はないが、なんと半年前に妹のタキ子(井上佳子)をコンビニ強盗に殺されていた。しかも、犯人はまだ捕まっていない。今にも突入しそうな勢いの機動隊員たちをどうにか制する黒田。だが、突入はもはや時間の問題だ。「妹さんを殺した犯人を必ず捕まえるから」。留美は草間にそう約束するが、草間は事件後に訪れたコンビニで聞いた妹への中傷に深く傷ついたことを話し出す。「だったらこれぐらいいいんじゃないかなぁ」。ふと細川が漏らす。実は半年前に彼の妻は借金を苦に自殺していた。さらに、あいも自分がホームレスだった過去を語り出す。それぞれがそれぞれにやり切れない思いを抱えていたことを知り、複雑な表情の留美。

 土橋が説得のため草間の母親を連れてきた。しかし、時すでに遅く、とうとうドアが蹴破られ数十人の機動隊員が一斉になだれ込む。騒然となる店内。抵抗もせず殴られる草間。捕まえられ連行される草間に母親が優しい声をかける。「ありがとね…タキ子の気持ちわかってくれてありがとね…あの子の気持ち伝えてくれてありがとね…」。

「妹が妹なら兄貴も兄貴だぜ。バカ兄妹がよ」。一人の刑事が心ない言葉を吐く。草間の気持ちを代弁するかのように、黙ってその刑事の頬を平手で打つ留美だった…。
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