STORY

第30話「王とパンダと炎の記憶」

 アンク(三浦涼介)と同じ左腕を持つ謎のグリードにセルメダルを次々と吸い取られるアンク。映司(渡部秀)はオーズに変身、謎のグリードに水流を浴びせるとアンクを救出して逃亡する。残されたグリードに近づいたカザリ(橋本汰斗)は「800年ぶり、かな」と語りかけ…。

 ケガをした真木(神尾佑)は、知世子(甲斐まり恵)の車でかつて自分が暮らしていた屋敷へ。今は亡き姉の仁美(甲斐まり恵=二役)とそっくりの知世子に、結婚式の前日に火事で亡くなった姉の思い出を語り始める。

「クスクシエ」にアンクを連れ帰った映司。応急手当を、とバタバタしていると伊達(岩永洋昭)がやってきた。映司はここぞとばかりにアンクのためにセルメダルを貸してほしいと伊達に懇願。伊達は「アンク、謎のグリード、オーズの秘密を話すなら」と条件をつける。拒否しようとするアンクをよそに、アンクの秘密を知りたい映司はさっさとメダルをもらってしまう。

 一方、鴻上ファウンデーションに戻った後藤(君嶋麻耶)は、新入社員の誕生日データを入力するふりをしながらオーズやメダルについてのデータを検索する。しかし、その行動のすべては鴻上(宇梶剛士)の知るところに。モニターに現れた鴻上は後藤にデータは資料室にある、と教えると、その資料室でグリード、オーズの秘密を語り始める。

 800年前、とある王が世界を支配する力を欲したことで誕生した生命体グリード。オーズとは、その王のことだという。王は様々な生き物の力で作られたメダルをすべて取り込み、神に近い存在になろうとしたが、それと同じ目的でオーズに味方したのが鳥のグリード、アンクだったという。
 しかし、アンクによると、王はオーズの力を使いすぎて暴走。倒されたアンクは自分のメダルを取り戻そうと右手を伸ばすが、次の瞬間、オーズの巨大なエネルギーは収縮して石化、アンクの右腕だけを飲み込んでしまう。
 アンクの意志は封印された方のコアメダルにあったため、アンクは残った体はメダルに分解したと思っていたという。

 しかし、鴻上によると、アンクの体は確固たる存在として保管され、鴻上がヨーロッパから持ち帰ったらしい。
 ということは、謎のグリードを生み出したのは鴻上…!?

 寂しげな真木に同情する知世子。そのやさしさに思わず「姉さん…」とつぶやいてしまう真木だったが、ふと現実に戻ると忌まわしい思い出が甦り、知世子を追い出してしまう。そう、「物語がエンドマークで完成するように、人もまた死で完成する…」という姉の言葉を実践するかのように、姉の部屋に火をつけてしまった思い出が…。

 シャチパンダヤミーが現れた。映司はオーズに、伊達はバースに変身。2人で攻撃を仕掛けていくが、ヒレ攻撃に手を焼き大苦戦。オーズはアンクにコンボを要求するが、アンクの「暴走する」という話を聞いたバースはそれを阻止。自らのブレストキャノンでシャチパンダヤミーを一気に撃破する。

 美しく、優しいうちに、世界を早く終わらせなければ…。
 真木はついに鴻上ファウンデーションと決別し、カザリと共闘していく道を選択。自らの研究所を破壊し、数々のカンドロイドを手元に呼び寄せる。
 戦いを終えた映司とアンクの前に、その真木とアンク、そして見慣れぬ少年(飛田光里)の姿が。
「あの子…」。
 息を呑む映司とアンクにカザリが不気味な言葉を投げかける。
「アンク、キミがアンクでいられるのも長くないかもね」。

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脚本:小林靖子
監督:田崎竜太
アクション監督:宮崎剛
(ジャパンアクションエンタープライズ)