笠間正宗役 相葉雅紀さん

相葉さんは今回が連続ドラマ初主演ですよね。出演が決まったとき、最初にどんなことを思われましたか?
 出演のお話と同時に原作も頂いたので、すぐに読んだんですよ。そしたら、とても温かくてストレートな話だったので、“やるのが楽しみだな”と思いました。嵐のメンバーからは「え? コントやるの?」と言われたんで、軽い感じで「そうだよ」って答えておきましたけど(笑)。なんでコントだと思ったのかなぁ。ま、確かに“パパ役”とだけ聞くと、衝撃的ですけどね。でも、『マイガール』は“正宗くんがパパになっていく物語”だし、僕自身は最初から“パパ役を作らなきゃ!”というプレッシャーを感じることもなくて…。もちろん原作ファンの方もたくさんいらっしゃるし、そういう意味でのプレッシャーは多少ありますけど、“自分が思ったことを全力でやるしかないな”と思ってます。主演という部分でも、あんまり“引っ張っていかなきゃ!”みたいな風に気負ってはないかな。“オレが、オレが”っていうのも何か違う気がするし、自然体でやらせてもらってます。
相葉さんは正宗というキャラクターをどう捉えてらっしゃいますか?
 正宗くんは6年前の失恋で負った傷が原因で、自分が傷つかないようにすごく狭い範囲で“可もなく不可もない生活”をしていると思うんですよ。演じるときも、そういう部分を出すように注意してますね。ただ、だからといってキャラクター性まで狭くなってしまいたくないなって。負った傷の深さを表現することはもちろんだけど、相手によって正宗くんがどう接するかで見せられる新たな一面もあると思うんですよ。例えば、正宗くんは普段、子どもとも上手く向き合えるし、器用に何でもできるんです。でも、いざコハルちゃんと向き合うと、自分の子どもだと聞いて手も触れられなくなっちゃったり…。そうやってコハルちゃんだけじゃなく、いろんな人との関係性の中で出てくる行動に少しずつ差をつけながら、正宗くんのキャラクターを広げられたらいいなって思います。
監督から特別な要望はありましたか?
 最初に「自然にやって下さい」とは言われました。僕は普段、嵐の番組やその他のバラエティー番組でいつもよりテンションを上げてるし、そういう意味では今回、今までに見せてないような顔を見せられるんじゃないかなって思いますね。ほかの要望は…シーンごとにっていう感じかな。基本的に、僕が台本を読んで描いた芝居をまずやってみて、それに対して意見を言ってもらうというセッションの繰り返し。すごくやりやすい環境ですね。
ちなみに、村上信五さんが「相葉ちゃんとのシーンはやりやすい」と仰ってました。
 そう言ってもらえるなんて、ありがたいですね。僕もすごくやりやすいです。村上くんとは中学生のころからの付き合いなので、何も隠すことがないし、たわいもない話で何時間も過ごせる関係なんですよ。そんな村上くんとまたこうして仕事の現場で会えるというのは嬉しいし、感慨深いものもあるんですよね。ただ、村上くんは楽屋にいるときとか、ちょっと声がデカいんだよね(笑)。そこだけ今度注意しとこうと思います(笑)。
現場の雰囲気はとても良さそうですね。
 監督も明るいし、現場の空気は本当にいいですね。何と言っても、コハルちゃん(石井萌々果)の存在が大きいです。コハルちゃんが現場にいるだけで、雰囲気が柔らかくなるんですよ。その証拠に、コハルちゃんが先に帰ると、現場の空気がちょっと変わりますもん。悪くなるっていう意味じゃないですよ。ちょっとアダルトな感じになるんです(笑)。
相葉さんと萌々果ちゃんは現場でどんな関係性なんですか?
 コハルちゃんが仲良くしてくれます(笑)。特別なキッカケがあったわけじゃないんですけど、撮影が始まって1週間もしないうちから、空き時間でも僕の隣にいるようになったんですよね。しかもコハルちゃん、嵐の曲も歌ってくれたりするんですよ。だから僕、彼女のことはコハルちゃんとしてだけでなく、萌々果ちゃんとしても大好きです。
傍から見ていると、すっかり親子のような関係に見えますが…。
 ホントですか!? ちょっと嬉しいような、“パパに見られる年齢になったんだな”と思うと寂しいような…(笑)。でも、今回の作品に関して言うと100点ですもんね! じゃ、素直に喜びます(笑)。
役とはいえ、娘を持つ気持ちはいかがですか?
 正宗くんを演じながら、僕も“パパの感覚”を徐々に疑似体験してる感じかな。実は僕、前までは漠然と“結婚して子どもができるなら男の子がいいな”って思ってたんですよ。親子でキャッチボールしてる姿が好きで、憧れてるから。でも、今回コハルちゃんと一緒にいるうちに“男の子でも女の子でもどっちでもいい”と思いました! 女の子は女の子でかわいいんですよね。よくパパって「娘に弱い」って言うじゃないですか。な〜んとなくですけど、その気持ちもわかってきました。
正宗の一途な恋愛スタイルについてはどう思われますか?
 一途に陽子さんだけを思い続けて、毎日手紙を書くなんて…。今の世の中、そんなメンタル的に強い人ってなかなかいないと思うんですよ。だって、返事が1回も返ってこないんですよ! 3日に1回くらい返ってきたら「書こうかな」って気にもなりますけど、3年間一度も返ってこないんですからね。僕だったら、それでも想い続ける自信はちょっとないなぁ…。そういった意味では、正宗くんはすごく尊敬できる人ですね。コハルちゃんと一緒に暮らす決断にしてもそうだけど、正宗くんってホントに意志が強いなって思います。
正宗の将来も考えて、ひとりで子どもを生む決断を下した陽子についてはどうですか?
 120点の女性だと思いますね。ただ、子どもができたことを言わないでいたことがいいのか悪いのかはわからないけど…。僕だったら“言ってほしい”って思うかな。でも、実際その立場に立ったらどうなんだろう…。僕、普段は役を自分に置き換えて考えたりしないんですけど、こうやって改めて尋ねられて、自分と照らし合わせてみると楽しいです。きっと視聴者の方も、男性か女性か、年齢によって、見る視点や感じることも全然違ってくるんでしょうね。
相葉さんは台本を読んだとき、どの要素に目を引かれたんですか?
  一つひとつの出来事や感情は切ないし、空回りしたりするんだけど、登場人物みんなが前に向かって走ってるところかな。それは原作を読んだ段階から「うん。わかる、わかる!」って思ったんですよ。僕、基本的に頑張ることが好きだから。視聴者の皆さんにも、そういう登場人物たちの頑張りを見て、温かい気持ちになってほしいですね。すごく切ない話ですけど、救いようのない切なさではないと思うから。
第2話(10/16OA)から正宗とコハルの生活が始まります。ズバリ見どころは?
 正宗くんは自分なりに頑張ってはみるけど、悪戦苦闘するんですよ。でも、周りにいる人たちからアドバイスを受けることで答えを出しながら、少しずつコハルちゃんと向き合えるようになっていく。正宗くんが急にできた子どもとどうやって向き合っていくのかが、見どころだと思いますね。ちなみに、料理中にお皿を割っちゃったり、三つ編みができなかったりする不器用さは、わりと僕の素に近いです(笑)。あと、マニアックなところだと、正宗くんが乗ってるチャリンコがハイテクで、めちゃめちゃ速いんですよ! たぶん30キロくらいは出てます。信じられない? ホントですって! 真剣に漕いでたら、あまりにもスピードが出るから、ちょっとブレーキをかけちゃったくらいですもん。本気で“今の自転車ってスゴイな”って思いましたからね。その速さもぜひ確認して下さい(笑)。