地球で起こっている真実を伝えたい。写真家である桃井和馬さんは、これまで世界140カ国を渡り歩き、同時代の地球を見つめてきました。

そんな桃井さんが選んだ旅の地は、南米チリ。南北4270キロにおよぶ国土の長さは世界一。北は砂漠、南は多雨森林地帯、そして世界で3番目に大きな氷河帯も広がる、ここは、地球環境のすべてが集まる場所です。

そのチリに行く大きな理由が「風」です。

「チリは、世界で最も強く風の吹く土地。まさに、『地球の呼吸』を感じられる場所。北から南に鳥瞰図的に地球を眺めながら、風をめぐる壮大で繊細な、地球の姿を撮影したい。」
地球の風を求め、真実を目撃する旅へ出ます。

遠い海の向こうから送られてくる桃井さんの写真を、日本で受け取った若者たちがいました。 地元の逗子海岸を守るための活動にも参加しているキマグレンの2人です。 写真とともに海を越えてやってきた「風のメッセージ」。それを今回、2人は曲に仕上げてくれました。写真家とミュージシャンの素敵なコラボレーションが実を結びます。

1962年生まれ。写真家。これまで世界140カ国あまりを「紛争」「地球環境」などをテーマに取材・撮影。
独自の切り口で「文明論」を展開する。第32回太陽賞受賞。2009年、写真家有志が集まり、地球環境を主軸にしたプロジェクト「EYEWITNESS目撃者たち」を結成。共同代表として各地で写真展、トークショーなどを開催。現場を見続けた写真家の視点から地球環境を伝える活動を行っている。