山深い大塔町で木杓子を作り続けて今年で60年になるという新子さん。「型」を使わず、この土地独特の道具を使って、生木のまま一気に製品を仕上げます。朝6時から夕方5時まで、作る木杓子は一日平均10本。使い込むと黒くなっていく木杓子には、なんともいえない風合いがあります。かつてこの地区は、大和地方特産の茶粥をすくう杓子を作る木地師の村でした。しかし、アルミやプラスチック製の杓子におされ栗の木杓子を作っているのは現在では新子さんのみ。いま孫の光さんが後を継ぐため修行中です。
新子光さんホームページ http://www.h3.dion.ne.jp/~saraya/
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