ショーアップ

野上慎平アナが「番組独自の取材と切り口」で注目ニュースを伝えます。

放送日 2017/12/11

生き残りをかけて“生キャラメル作り”に挑戦した福島の町工場

生キャラメル作りで起死回生に成功した精密部品工場

向山(むかいやま)製作所 第一工場
住所/福島県安達郡大玉村大山字縫戸94番地
TEL/0243-68-2456
主要販売店舗への交通アクセス/
◇JR郡山駅 エスパル郡山 おみやげ館…東北新幹線「郡山駅」内
◇向山製作所 第一工場…東北新幹線「郡山駅」より車で約30分
◇向山製作所郡山表参道カフェ(福島県郡山市中町7-14 おのやビ1F)…東北新幹線「郡山駅」より徒歩5分
キャラメル価格:箱入り1015円、袋入り907円(共に12粒入り、税込み)
※番組で紹介した「カラメル味」「抹茶味」「えごま味」以外にも様々なフレーバーがあります。
※現在の販売店舗は7店(福島6店、宮城1店)
※直販以外の購入方法は「向山製作所」で検索または電話にてご確認ください。

福島・郡山市で、いま行列が絶えないほどの人気を誇る生キャラメル店があります。運営会社の名は「向山(むかいやま)製作所」。実はこちらは「電子部品の製造」が本業の町工場なのです。2008年のリーマンショックのあおりを受けて本業の受注数が激減してしまったことから、生き残りをかけて生キャラメル事業への参入を決意したのだとか。

生キャラメル製造の指揮をとっているのは、調理師免許を持つ織田金也(おだ・きんや)社長(52)。仕事の8割を失い、「このままでは100人の従業員が路頭に迷ってしまう…」と苦悩していた織田社長は、会社の給湯室を見ながら「ガス台1つ、ナベ1つだけで作れるお菓子はないものか」と考え、やがて「生キャラメル作り」に到達したといいます。

とはいえ、「お菓子作り」というのは本業からあまりにかけ離れている為、賛成してくれた従業員は100名中わずか2名。それでも実際に作り始め、地元のサービスエリアで売り出したところ、口コミで評判が広まっていき、現在では7店舗を展開するまでに成長しました。いまや会社の売り上げの半分が食品事業なのだといいます。フランス・パリで開催されるお菓子の祭典にも4度出品して商品をアピールし、こちらでも高い評価を受けているそうです。

電子部品製造のノウハウが生かされた生キャラメル

洋の東西を問わず、食べた方を魅了してやまない向山製作所の生キャラメル。実はそこには「日本の町工場の高い技術力」が活かされているのです。たとえば、味を左右する「厳密な温度管理」には、電子部品製造の際に使われる「クリーンルーム」が利用されています。その中は温度・湿度が徹底管理されていて、しかもホコリひとつ許されない環境である為、生キャラメル作りには最適なのです。向山製作所には現在、生キャラメル専用のクリーンルームもあるといいます。

原料の配分が少し異なるだけでも“なめらかさ”に差が出てしまうという繊細な生キャラメル。しかし向山製作所ではレシピを数値化することによって、「誰が作っても同じ品質が保てる製造ライン」を確立しました。また、当初は人力で行っていた工程も機械化し、より社員に優しく、効率的な作業が可能となったといいます。織田社長の夢は「自社の生キャラメルが100年後もこの地域で売られているお菓子になること」だそうです。

向山製作所では今年、また新たな挑戦をスタートさせました。それは「パン製造」。早くも行列のできる人気商品となっているこちらにも、生キャラメル作りで培ってきた品質管理技術が活かされているといいます。「モノ作りをする上で最も大切なのが“品質”。それは電子部品でも食品でも変わらない。これまで積み上げてきた品質管理技術を、今度はパン作りに活かしていきたい」と、織田社長は語っておられました。

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