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野上慎平アナが「番組独自の取材と切り口」で注目ニュースを伝えます。

放送日 2017/05/23

感動本!従業員7割が知的障がい“働く幸せ実現”町工場の奇跡

日本一大切にしたい会社

『虹色のチョーク』
著者:小松成美
出版社:株式会社 幻冬舎
価格:1300円(税別)

◇日本理科化学工業株式会社
住所/神奈川県川崎市高津区久地2丁目15番10号

あなたは“働ける幸せ”を感じたことがありますか?

先週出版された一冊の本『虹色のチョーク』。そこで取り上げているのは、知的障がい者を雇用する先駆けであり、「日本で一番大切にしたい会社」ともいわれるある中小企業です。著者は、中田英寿やイチローといったアスリートを取材してきたノンフィクション作家の小松成美さん。番組はこの本を読み解きながら、その企業が「日本一大切にしたい」と呼ばれている理由を探りました。

障がい者を雇用しているのは「日本理化学工業」です。神奈川県川崎市にある町工場ですが、チョーク製造では国内トップのシェアを誇り、なかでも「キットパス」は窓ガラスや金属に書くことができるいわば落書き用のチョークとして、子どもたちに大人気です。82人いる社員のうち、7割が知的障がいをもっていて、現場の製造ラインで働くほぼすべての従業員は知的障がい者。そのため、時計が読めない人には砂時計を設置して、一つの作業が終わる時間に合わせて砂の量を変えたり、それぞれの個性や能力にあわせて作業を割り振るなどさまざまな工夫を行っています。従業員たちは口々に「仕事は楽しい」といい、やりがいを実感しているようです。

 

働くとはなにかを問う一冊

しかし本には、こうした知的障がいをもつ従業員の姿だけでなく、これまで語りきれなかった家族の苦悩や苦しみ、さらに知的障がいとともに歩んだ親子の物語も描かれています。そんな彼らを3年にわたり取材してきた著者の小松さんはこう語ります。「本当に多くの人たちが外に出て働きたいという気持ちを持っていた。そして、働けることがどれほど大きな喜びなのか、人生のウエイトを占めているのかと改めて感じた」。

本にはこの会社が社訓として掲げる「4つの幸せ」も綴られています。それは「物やお金をもらうことが幸せではない。人に愛されること 人に褒められること 人の役に立つこと 人から必要とされること」。

「働くとはなにか」「生きる喜びとは何か」。この本にはその答えのヒントが綴られています。

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