月曜日

石原良純が人生を豊かにする趣味・生きがいを提案

放送日 2016/12/05

紅葉の中に徳川の名所! お江戸散歩“文京区・小石川”編

江戸時代から住宅密集エリアだった“文京区・小石川”を巡る歴史散歩

展望ラウンジ
住所/東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター(文京区役所)25階
TEL/03-5803-1162
開館時間/9:00~20:30
※入場無料

今回の歴史散歩は、「JR水道橋駅」の北側に広がる「文京区・小石川」を巡ります。石原良純さんを案内してくださるミライビトは、執筆業と並行して“講演活動”や“江戸の歴史案内”なども精力的に行っている歴史作家の堀口茉純(ほりぐち・ますみ)さんです。

堀口さんとの待ち合わせ場所は、文京シビックセンター(文京区役所)25階にある「展望ラウンジ」。こちらは地上105mの絶景を、どなたでも無料で楽しむことができる穴場なんです。石原さんは「観光地に行ったら、まず高いところに上ることにしている」のだとか。そうすることで「街の様子がよく分かり、その後の散策が楽しくなるから」だそうです。

展望ラウンジから眺めた小石川の街には多くのマンションが建ち並んでいますが、古地図を見ると江戸時代からすでに「武家屋敷がひしめき合う住宅密集エリア」であることが分かります。

水戸黄門ゆかりの広大な大名庭園“小石川後楽園”

小石川後楽園 (こいしかわ・こうらくえん)
住所/東京都文京区後楽1-6-6 
TEL/03-3811-3015
開園時間/9:00~17:00(入園は16:30まで)
入園料:一般 300円

展望ラウンジを後にした石原さんたちがまず向かったのは、東京ドームに隣接する大名庭園「小石川後楽園(こいしかわ・こうらくえん)」です。この辺り一帯はかつて徳川御三家のひとつである「水戸藩」の広大な江戸屋敷でした。3代将軍・家光が治めていた寛永6年(1629年)に、あの“水戸黄門”こと徳川光圀(みつくに)が完成させたものなのだそうです。

「後楽園」という名は中国の故事に由来するもので、「天下を治める者は、人々よりも先に国の事を心配し、人々が楽しんだ後に、自分が楽しむ」という意味があるといいます。つまり、「人の上に立つ者の心がけ」を説いているわけです。

庭園の奥には、光圀の“遊び心”が発揮されたとされる建造物がありました。それは「円月橋(えんげつきょう)」という、石造りの太鼓橋(たいこばし)。橋自体は「半円形」ですが、水面に映った部分と合わせると「円形」になり、その姿が満月のように見えるところから「円月」という名がついたそうです。庭園内の紅葉は今月中旬まで楽しむことができるそうなので、そちらと併せて鑑賞されてもいいかもしれません。

目を治してくれたお礼として、閻魔像に“こんにゃく”を供えたお婆さん

こんにゃく閻魔 (浄土宗 常光山 源覚寺)
住所/東京都文京区小石川2-23-14
TEL/03-3811-4482

小石川後楽園を後にした石原さんたちは、大通り(白山通り)と並行して続く道に出ました。実はその下には、地名の由来となった「小石川」という川が流れているのだそうです。現在はフタをされて暗渠(あんきょ)化されています。

堀口さん持参の古地図を見ると、その小石川のほとりに「こんにゃく閻魔」と記されています。石原さんも「こんにゃくゑんま」と刻まれた石柱を見つけました。それがあるのは「浄土宗 常光山 源覚寺(げんかくじ)」という寺院。境内の奥には「閻魔堂」があって、なぜかたくさんのこんにゃくがお供えされています。

この不思議なお供えの背景には、「江戸時代の中頃、眼病を患っていたお婆さんの夢枕に閻魔様が立ち、自分の右目を授けて病気を治してくれた」という言い伝えがあるのだそうです。なるほど確かに祀(まつ)られている閻魔様の像には、お婆さんに授けた側の目がありません。

目を治してくれたことに感謝したお婆さんは、自分の好物だったこんにゃくを閻魔様に毎日供えるようになりました。それをきっかけに、江戸庶民の間に「こんにゃくをお供えすると眼病にご利益(りやく)がある」という信仰が生まれたのだそうです。

400年間、稲荷に“蕎麦”が毎日奉納され続けている理由

慈眼院 澤蔵司稲荷(じげんいん・たくぞうすいなり)
住所/東京都文京区小石川3-17-12
TEL/03-3811-1327

稲荷蕎麦 萬盛(まんせい)
住所/東京都文京区春日2-24-15
TEL/03-3811-2763
営業時間/11:00~15:00
定休日/日曜
紹介した「稲荷箱そば」750円(税込)

こんにゃく閻魔を後にした石原さんたちは、またしても“不思議なお供え物”を発見しました。それは「蕎麦」です。「慈眼院 澤蔵司稲荷(じげんいん・たくぞうすいなり)」の社には、なんと「400年にわたって毎日、“その日最初にゆでた蕎麦”が奉納されている」のだといいます。

お供えをしているのは、近所にある「稲荷蕎麦 萬盛(まんせい)」というお店。社に祀られている「澤蔵司(たくぞうす)」という僧侶の大好物がこちらの蕎麦で、「来店した日には売り上げが伸びた」と言われたことから、毎日お供えをするようになったといいます。石原さんたちもお店にお邪魔し、奉納されているのと同じ「稲荷箱そば」をいただきました。

徳川家康の母が眠る名刹“傳通院”も紅葉が見頃

浄土宗 無量山 傳通院(でんづういん)
住所/東京都文京区小石川3-14-6
TEL/03-3814-3701

お腹を満たした石原さんたちが最後に向かったのは、徳川家康ゆかりの名刹(めいさつ)である「浄土宗 無量山 傳通院(でんづういん)」。創建当初は小さな寺だったそうですが、現在は立派な三門に徳川家の家紋である「三つ葉葵(みつばあおい)」がきらめいています。こちらの境内も、今月中旬までが紅葉の見頃だそうです。

この傳通院には、家康の母である「於大(おだい)の方」が眠っているのだそうです。於大の方は江戸幕府が開かれる前年(1602年)、念願だった天下統一を果たした息子の晴れ姿を見届けての大往生を遂げたといいます。翌年に母の遺骨を埋葬した家康は、この寺の名を母の戒名と同じ「傳通院」と呼ぶようになったのだそうです。

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