水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

放送日 2018/01/31

上迫安代(46) 広島・福山市で149年続く豆菓子店“豆徳”8代目女将

広島・福山市で149年続く豆菓子店“豆徳”の8代目女将・上迫安代さん

豆徳(まめとく)
住所/広島県福山市胡町4-21
TEL/084-922-2710
営業時間/10:00~18:00
定休日/第3日曜日
※詳細は「豆徳」で検索するか店舗に直接問合せしてご確認ください。
紹介した商品「いちごみるく豆(80g)」329円、「牡蠣豆(70g)」360円、「みるく珈琲豆(90g)」329円、「明太子豆(80g)」258円、「抹茶みるく豆(100g)」308円 ※価格は全て税込み

宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回ご登場いただいたのは、広島・福山市で149年続く豆菓子店「豆徳(まめとく)」の8代目女将・上迫安代(うえさこ・やすよ)さん(46)です。この時期は間もなく訪れる「節分」に向け、多忙な日々を過ごしておられるといいます。

豆徳では様々な味付けをした豆菓子を製造販売しており、その数はざっと200種類! 「マヨネーズ味」や「イワシ味」、広島ならではの「牡蠣味」に「キャラメル味」などバラエティに富んでいますが、安代さんのオススメは「明太子味」だそうです。試食させていただいた宇賀アナも納得の美味しさでした。

半世紀ぶりに開けられた“開かずの金庫”の中身は?

店の奥にある安代さんの自宅にお邪魔した宇賀アナが見たものは、これまで5人の鍵師に頼んだが開けることができなかったという、大きな「開かずの金庫」。昭和20年頃に5代目店主が購入し、「これに合わせて家を設計した」というほど重要な存在の金庫だそうです。番組では今回、鍵のスペシャリストをお呼びして、半世紀は開いていないという扉を開けることにチャレンジしました。安代さんの夫で8代目店主の豊(ゆたか)さん(51)、安代さんの妹の芳美(よしみ)さん(44)も固唾(かたず)を飲んで見守る中、ついに金庫との戦いが始まりました。暗証番号は3ケタですが、その組み合わせは100万通りもあるといいます。

戦いの結果を待つ間に、豊さんは「もうひとつのお宝」を見せてくださいました。それは、4代目女将が知人から無償で譲り受けたという「甲冑(かっちゅう)」です。番組ではこちらにもプロを招き、真贋(しんがん)の鑑定をしていただきました。「本物ならば江戸中期頃の品ですが、その当時の物を模したレプリカという可能性もあります」との言葉にドキドキ状態の豊さんでしたが、鑑定の結果は「本物です」。中国地方の武将・宇喜多(うきた)氏の家臣の甲冑らしい、という見立てで「500万円」もの鑑定額が出されました。しかし安代さんは「家を守ってくださっている品なので、絶対に売りません」と力強くおっしゃいました。

甲冑の鑑定を行っている間に、開かずの金庫に変化が起こりました。ついに開錠に成功したのです。お店のスタッフまで集まって注目する中、金庫の中身が半世紀ぶりに日の目を浴びました。それは、昔の8mmフィルムです。そこに写っていたのは、金庫の購入者である5代目店主が趣味で習っていたという「能」を舞う姿。他には会社の就業規則や登記簿などが入っていました。期待していたような財宝ではありませんでしたが、豊さんは「大判小判より大切な、素晴らしいものを残してくれたと思います」と語っておられました。

節分の人気商品“金粉豆”の製造現場

紹介した「金粉豆(80g)」1029円(税込み)

宇賀アナは、節分に向けてフル稼働中だという豆菓子の工場へ特別に入れていただきました。

作られていたのは、節分の際には縁起物として人気の高い、豆徳のオリジナル商品「金粉豆(きんぷんまめ)」。まずは生の落花生(らっかせい)に小麦粉や竹炭を混ぜた粉をまぶし、真っ黒になったものを巨大な煎り機(いりき)の中へ入れます。機械の中で40分ほど煎るのですが、豆の美味しさを最大限に引き出すコツは「弱火でじっくり煎っていくこと」だそうです。

煎り終わったら醤油やトウガラシなどで作ったタレをかけて味を整え、最後に金粉をふりかけたら完成です。黒地に金がちりばめられており、豪華かつ美しい見た目をしています。もちろん味も良く、試食させていただいた宇賀アナは絶妙な噛み心地と味わいに感嘆の声をあげていました。

店のピンチを救った“毎月1品、新作を出す”という誓い

紹介した「さくら咲く豆(100g)」378円(税込み)

豆菓子の老舗の長女として生まれた安代さんは、幼い頃から家業を継ぐことを決意していたそうです。しかし、やる気満々で8代目を継いだ矢先に衝撃の事実を知らされました。なんと店にはおよそ1億円もの借金があったのです。父である先代が事業拡大のために海外から輸入したオーガニックシリアルが思ったように売れず、安代さんは8代目襲名と同時に大量の在庫と多額の負債を背負うことになりました。

危機に立ち向かおうとする安代さんの脳裏に浮かんだのは「商売で困った時には豆に戻れ」という先祖の言葉だったそうです。「そうだ、うちには豆しかないのだから、豆を極めていこう」と決意した安代さんは、自分に対してひとつの課題を与えました。それは「毎月1品、豆菓子の新作を出していく」というもの。それから14年間、「毎月ひとつの新商品」という誓いはずっと守られ続けているそうです。

もちろん、全てが成功作ではありません。ちょっと土臭かったという「ごぼう豆」や、健康には良いがあまり美味しくなかったという「アマニもち麦豆」などの失敗作も山ほどあったといいます。けれども、失敗を恐れず挑戦を続けたおかげで「行くたびに新しい商品がある楽しい店」という評判が立ち、さらに「売れない商品はどんどん淘汰(とうた)される」という効果も生まれました。結果、「売れ筋商品ばかりが店頭に並ぶ」という“強い店”に変わったといいます。おかげで1億円の借金は、わずか10年で完済できたそうです。

ちなみに2月の新作は、桜の花びらと葉を粉末にしてホワイトチョコでコーティングした「さくら咲く豆」。バレンタインデーに合うものを、と考えて作ったそうですが、これもまた評判を呼びそうです。

“ありが豆(とう)”の気持ちを常に忘れない!

今回、安代さんへの取材を通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「“ありが豆(とう)”の気持ちを常に忘れない!」です。

「商売で困った時には豆に戻れ」というのが家訓になっている安代さんの家では、ありがとうの“とう”に“豆”の字を当てているのだとか。そこまで豆にこだわる家系だからこそ、ピンチの時にも「豆に立ち返り、豆を極めよう」と考えることができ、多額の借金も無事に乗り越えられたのかもしれません。

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