水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

放送日 2017/09/06

竹谷康子(63) 秋田で187年続く“銀線細工”竹谷本店5代目

秋田伝統工芸“銀線細工”

竹谷本店
住所/秋田県秋田市中通2丁目4-3
TEL/018-835-1331,FAX/018-832-1906
営業時間/10:00~18:30
定休日/火曜日

宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回お会いしたのは、秋田県で187年続く銀線細工の「竹谷本店」5代目・竹谷康子さん(63)です。

江戸初期に国内有数の銀山が発見され、銀の加工が盛んに行われるようになった秋田。その地で初代が創業したのは天保元年(1830)のことでした。白く細い銀線が織りなす優美さから、大正時代には「花嫁かんざし」なども盛んに作られ、時代にあわせた数々の作品を手掛けてきました。受け継がれてきた銀線細工は現在、県の伝統的工芸品となっています。

“開かずの金庫”に眠っていたのは

まずご自宅に伺うと、そこにあったのは「秋田1号」と呼ばれる巨大な金庫でした。昭和40年頃に先々代が地元の大地主から購入するも、一度も開けたことがないのだとか。義母の和子さん(88)さんすら開いているのは見たことがないといいます。そこで、鍵のスペシャリストに依頼。すると、こちらの金庫は日本で最初に金庫を作ったメーカーのもので、状態が良ければ博物館級の金庫だということが判明しました。

存在そのものが貴重な竹谷家の金庫ですが、開錠したところ、中からは再び扉が出現。しかしこの扉、なんと開けるのに4時間もかかってしまったんです。そして出てきたのは、戦前まで作っていたというキセルや先代使用のたばこケース、さらには銀ののべ棒も。家業の歴史を物語る品々に、感動の声も上がりました。

繊細な美しさを生み出す職人技

繊細な美しさを誇る銀線細工は、細長く加工した針金状の銀を用いてアクセサリーなどにしています。

この日見せていただいたのは、すずらんのペンダントの制作風景。数本の銀線を撚るようにしてまとめたら、花びらの枠にはめていきます。次いで銀蝋を塗り、熱を加えて細工部分を接合。その後、形を整えながら立体的に仕上げ、磨きなども加えれば美しく輝く銀線細工の完成です。

すべて職人の手作業で行われ、銀のやわらかい特性を生かして、さまざまな形に仕上げています。宇賀アナも挑戦しますが、「思ったよりも柔らかい。ふにゃってなっちゃう」と、銀ならではの加工の難しさを知ることになりました。

美しい銀線細工の伝統を残したい

◇紹介した商品
≪ブローチ≫
「椿」 2万1600円(税込)
「すずらん」 1万8360円(税込)
「つた」 1万9440円(税込)
≪髪飾り≫
「エンジェル」8万6400(税込)
「ジャスミン」6万4800円(税込)

23歳で嫁ぎ、老舗の伝統を守ってきた康子さん。しかし、秋田伝統の工芸品は、今、大きな危機を迎えています。「今、3人でやっています」。かつては何軒もの銀線細工の店があったそうですが、現在、製造から販売まで手掛けているのは康子さんのところだけ。なんとか伝統の技を残したいと、悪戦苦闘中です。

銀の弱点は錆び。錆びない銀ができればヒットすると県の工業試験場に何度も通いますが、方法が見つからず。これでめげない康子さんは、職人たちが作る様子をお客さんに見てもらう実演販売にも取り組みますが、こちらは当の職人から「作業がはかどらない」といわれてしまいました。それでも康子さんはいいます。「黙っていても売れた時代ではない。試行錯誤していかないと」。

何度失敗しても立ち上がり、チャレンジを続ける康子さん。夫・繁さん(68)は「感謝している部分もあります」といいます。そんな康子さんの次なるアイデアは、職人を育成する学校を作ること。技術を残すために、出来る限りの努力を怠りません。

何度失敗しても挑戦し続けます

今回の取材を通して宇賀アナが心に残った女神の一言は、「1回の挑戦で成功するはずがない。だから何度失敗しても挑戦し続けます」です。

次々とチャレンジを続ける康子さん。伝統を守り、次代へとつなごうと日々奮闘しています。

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