水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

放送日 2017/08/09

加藤明子(72) 岐阜で108年続くすり鉢“南楽窯 マルホン製陶所”3代目

全国シェアNo.1のすり鉢

南楽窯 マルホン製陶所(販売はすりばち館 マルホン製陶所敷地内)
住所/岐阜県土岐市駄知町2321-55
TEL/0572-59-8730、Fax/0572-59-1961(マルホン製陶所とすりばち館は同じ電話番号)
営業時間/10:00~16:00(要電話予約)
休館日/土 日 祝日

「7寸茶すり鉢」700円(税込み)
※窯元価格

宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回お会いしたのは、岐阜県土岐市で108年続く「南楽窯 マルホン製陶所」の3代目・加藤明子さん(72)です。

マルホン製陶所で作っているのは、すり鉢。全国シェアは6割以上でナンバーワンを誇ります。伝統的なすり鉢だけでなく、小さめでそのまま食卓に出せるものや可愛らしい絵柄がついたものなど種類も豊富。器代わりにも使えるなど、主婦にも人気です。

豪邸内には人間国宝の作品多数

宇賀アナがお邪魔した明子さんのご自宅は1000坪の大豪邸。立派な茶室が建つ庭園にも目を見張ります。そんなご自宅の居間に並んでいたのは、塚本快示・加藤卓男・加藤孝造・荒川豊蔵といった人間国宝の手になる陶芸作品の数々です。あまりの多さに、「そんなにホイホイ出てくるものじゃない」と驚きの言葉を口にする宇賀アナ。

さらに、横山大観の掛け軸が家宝として登場。初代が購入したものだと伝えられているそうですが、実は真贋は不明なんだとか。そこで番組で鑑定したところ、なんと贋作という結果に・・・。それでも絵の良さは評価され、加藤家でも飾っておきたいと話してくださいました。

櫛目引きなど手作業で生まれるすり鉢

次いで全国シェアNO.1のすり鉢作りを見るべく仕事場へ。すり鉢作りの要は「櫛目(くしめ)」だといいます。

機械ですり鉢を成形したら、内側の溝部分にあたる櫛目を作るのは手作業です。手作りの道具で一気に引き、熟練の技で均等な深さにしていきます。これを一度素焼きしたら、外側に釉薬掛け。ご主人の進路さんが、その工程を見せてくださいました。宇賀アナも挑戦してみるものの、仕上がりを見たご主人に捨てられるという始末。職人の世界の厳しさを実感することになりました。

その後9時間かけて焼き上げれば、定番のすり鉢は完成です。

お洒落なすり鉢の絵付けは、明子さんの担当です。毎日100個ほどにさまざまな模様を描いているそうです。

廃業の危機を救った明子さんの絵付きすり鉢

◇紹介した商品
「3.5寸片口すり鉢」
・五色水玉 800円(税込み)
・蛸唐草  800円(税込み)
「5寸片口すり鉢 織部てっせん」900円(税込み)
「7寸すり鉢 椿染付」1600円(税込み)
※いずれも窯元価格

老舗の窯元に22歳で嫁いできた明子さん。家業は手伝わなくてもいいと聞かされていたそうです。ところが、「一か月もしたら窯へ出ろと言われて」。このころ、すり鉢は作れば作っただけ売れていたそうで、「本当に忙しかったです」。しかし、時代とともにすり鉢を使う人は減り、ご主人も「やめたほうがいい」と暖簾を下ろす覚悟もあったとか。

売れないだけでなく、このままでは日本の食卓からすり鉢もなくなってしまうと考えた明子さんは、あるアイデアを考え出します。それまでの、すり鉢といえば「茶色」という常識を打ち破り、使いたくなるような絵付けをした、お洒落なすり鉢を作ろうと考えたのです。この提案に周りは反対し、ご主人も「売れるとは思わなんだわな」。

ところが絵付けをしたすり鉢を売り出すと、大好評。今では明子さんの考えた“茶色くない”すり鉢が、売り上げの半分以上という大きな柱となりました。

固定概念はすり潰せ!

今回、明子さんの取材を通して宇賀アナが心の残った「女神の一言」は、「固定概念はすり潰せ!そこから新しい物が生まれます」です。

すり鉢は茶色いものだということに何の疑問も持っていなかったという伝統の家に明子さんが打ち出した、もっと可愛くてお洒落なすり鉢があってもいいのではとの思い。まさに言葉通りに固定概念を打ち破ることで新しい商品が生まれ、未来が開けたとおっしゃっていました。

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