水曜日

伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着。 宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介、応援します。

放送日 2017/05/17

山上あづさ(48) 新潟村上で360年以上続く染物屋“山上染物店”14代目

江戸時代初期から続く染物屋14代目

山上染物店(やまがみそめものてん)
住所/新潟県村上市肴町2-17
TEL/0254-52-3570
FAX/0254-52-7308
紹介した商品
「注染染手拭」各864円(税込み)
「村上大祭 大人物 長法被」1万2420円(税込み)~
※今年の発注受付分は終了 ※帯代別途
「北限の茶染・和楽布」1620円(税込み)

宇賀なつみアナウンサーが、伝統や文化を受け継ぎ、生き生きと輝く女性から、人生を素敵に過ごす秘訣などを伺う「継ぐ女神」。今回お会いしたのは、新潟県村上市で江戸時代初期から続く「山上染物店」の14代目・山上あづささん(48)です。

360年以上の歴史を有する山上染物店。築170年というお店と自宅は国の登録有形文化財です。

そのご自宅で宇賀アナを出迎えてくれた、あづささんの父で13代目の茂雄さん。早々に、家宝の西郷隆盛が描いたという扇子を見せてくださいました。戊辰戦争で村上市に滞在した西郷が描いたものをご先祖が手に入れたそうですが、今回その真贋を知りたいというのです。扇子には西郷が使っていた「南洲(なんしゅう)」の別名も記されていますが、鑑定士によれば、「おそらくは南洲のものでない」とのこと。また、横山大観と肩を並べる日本画家の巨匠、菱田春草(ひしだ・しゅんそう)の作品として残されていたものも、残念ながら本物ではありませんでした。

しかし、最後に見せてくださった日本画の平福穂庵(ひらふく・すいあん)の屏風には鑑定士も「間違いないと思います」。ようやく出た言葉に安心したのか、すっかり饒舌になった茂雄さんでした。

代々手掛けてきた村上大祭の法被

山上染物店では暖簾や手ぬぐいなどのほか、地元の「村上茶」で染めたストールも人気です。そんななか、この時期手掛けるのが50着以上の「法被」。新潟三大祭りの一つ、村上大祭で使う法被を、代々染めてきたのです。

法被に使う色は白・ネズミ色・紺色です。まずは、白くしたい部分に型紙を乗せ、糊を塗ります。染料で染めてもその部分だけ染まらないという仕組み。糊が乾くと、次は生地全体をネズミ色に染め、そのネズミ色を残したい部分があれば、また型紙で糊を付けていきます。

本染めでは60℃に温めた染料に2分間浸けて紺色に染めたら、すぐ外へ。外気に触れさせることで美しく発色するのだそう。その後、糊を洗い落とせば、綺麗に染め上った法被の生地の完成。ここまでに約2週間、すべての工程をあづささんは一人で行っています。

父とは違うやり方を探して

老舗の染物屋に三姉妹の長女として生まれたあづささんは、織物の専門学校に通い、京都で染物の修業した後、22歳で家業を継ぎました。13代目の茂雄さんは昔ながらの職人気質で、そんな父に対して仕事について「教えてほしい」と言ったことがないといいます。一方の父も「教えない」とか。二人には「教えない父」と「聞かない娘」の関係が当初からあり、今も続いているのだそうです。

そんな姿を「お互いがライバル」と語るのは母・玲子さんです。それでも互いを認め合っているのか、茂雄さんが「親に言われたことを次の世代へやるということではなく、自分の感性を活かしていけたらいいと思う」といえば、あづささんも「父と違うやり方があるんじゃないかと思って」。自分で考えることが一番大事だという父の想いはしっかり受け継がれているようです。

あづささんが今、取り組んでいるのが新しいデザインの手ぬぐいです。これまで受け継がれてきたのは和柄ばかり。そこで、自ら型紙を彫り、「星座」や「村上市の方言」などが染め抜かれたモダンな手ぬぐいを作ると、土産物として人気を集めるようになったそうです。

13代目作の番組オリジナル手ぬぐい

今回は茂雄さんが番組のために、サプライズで手ぬぐいを作ってくださいました。“羽鳥モーニングショウ”となっているのはご愛嬌ですね。

自問自答するからオリジナルになる

また、取材を通して宇賀アナが心に残った言葉も茂雄さんからのものです。それは、「聞いたことだけやってもそれはただのコピー。正解は何か自問自答するからオリジナルになるんです」。

口を出したくなることもたくさんあるそうですが、じっと我慢して自問自答するあづささんを見守っているそうです。あづささんもそれがわかっているからこそ、絶対に聞かない。でも、母・玲子さんはおっしゃっています。あづささんは「父の仕事をよく見ている」と。

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