火曜日

羽鳥慎一がニュースな現場へ!みんなの疑問を解決

放送日 2018/01/30

アイデア満載!進化する食品トレー開発”秘”舞台裏

アイデアと工夫が満載の食品トレー

茨城県八千代町にある(株)エフピコ。食品の流通や販売を支える容器メーカーです。その関東工場で羽鳥慎一キャスターが会ったのは、横山和典さん(57)。横山さんは、肉や魚、お惣菜などを入れる食品トレーを開発。今冬は、レンジで生の食材から調理できる画期的なトレーを考案して注目を集めています。今回の「聞きトリ」は横山さんの仕事を追いながら、食品トレー開発の舞台裏を探りました。

以前は白一色だった食品トレーも、最近ではさまざまな色や柄のものが増えています。例えばしゃぶしゃぶ用の肉を乗せるトレーをブルーにすれば、冷しゃぶがイメージできるなどの季節感を、木目や陶器の柄なら、高級感の演出です。

 

消費者の悩みを解消するトレー

よく使われる黒色トレーには、「白色に比べて重く見える」という効果があるそうです。知らずに、それぞれに盛られた肉のどちらが多そうに見えるかと聞かれた羽鳥キャスターも、迷わず「黒色」。もちろん、同じ量でした。

中身を多く見せるための工夫もされており、刺身用のトレーには底に段をつけ、ボリューム感が出るよう作られています。ほかにも生春巻き用のトレーは、カットして立てて並べることを考慮して、高さをもたせたものにするなど、実にアイデア豊富です。

横山さんはお客さんの意見を大切にしています。そこで誕生したのが「汁が漏れる」という悩みを解消するトレー。

そのトレーにオレンジジュースを入れて振り回してみても、漏れる様子がありません。一般的なトレーは、蓋をしめるときに本体と重ねるだけですが、横山さんが開発したものは本体と蓋を一周する凹凸がしっかりとはまるため、漏れないようになっていました。

全国のスーパーから寿司を取り寄せ開発

お寿司用のトレーには、買って帰る途中で片側に寄るなど中身がズレないように工夫もされています。全国のスーパーからお寿司を取り寄せ、その大きさの平均値を計測。そこから導き出した高さ11ミリという山を、トレーの両端に作ることでズレ防止を実現。

発想のもとになったのは、消費者の目線です。

生の食材が調理できる鍋型トレー

横山さんが大学を卒業したのは1985年。地元の広島県にスーパーが増えていた時期だったことから、食品トレーの製造メーカーに将来性を感じたといいます。入社後、自らもスーパーに行く機会が増えるなかで、あることに気づきます。お客さんは「容器の形や色によっても足をとめ、食卓をイメージしている」。

そこから20年以上に渡り、デザインや機能性を重視した食品トレーを開発してきました。

電子レンジを使い、手軽に食べられるお惣菜は高齢者や働く女性が増えた今、スーパーの主力商品です。そんななか、お客さんから聞こえてきたのが、「温めるだけでは出来立ての本当のおいしさは味わえない」というものでした。

考えたのが、生の食材から電子レンジで調理できるトレーです。調理によってトレーが100℃近くになること、水蒸気の圧力で蓋が外れないようにするなどのさまざまな問題や課題にも取り組みました。

そして今冬、形になったのが鍋型トレーです。1人分の生の肉や野菜が入っており、手軽に作りたてのおいしさを味わうことができると、早くも話題を集めています。

脇役に徹する

1年間におよそ1500種類の食品トレーを開発するという横山さんに、最後に伺いました。「人生で成功するために必要なことは?」。

返ってきたのは、「脇役に徹する」という言葉でした。「独りよがりになると、多分ニーズを外す」とも続けます。メインは食品であり、お客様が喜ぶかどうか。横山さんの仕事で大切にしている思いです。

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