火曜日

羽鳥慎一がニュースな現場へ!みんなの疑問を解決

放送日 2017/11/07

世界初の技術!煙の出ない画期的“薪ストーブ”開発舞台裏

煙の出ない薪ストーブを開発

株式会社 モキ製作所(長野県千曲市)
TEL/0120-272-527
平日8:30~17:30まで
◇紹介した商品
「斜め燃焼ストーブ“IILA(イーラ)”」35万円(税抜)
「薪ストーブ」37万円(税抜)

今、田舎暮らしなどを考えるシニア層を中心にブームとなっている「薪ストーブ」。そんななか、煙の出ない画期的な薪ストーブを開発したのが、茂木国豊さん(73)です。羽鳥慎一キャスターが長野県千曲市に茂木さんを訪ね、開発の舞台裏を伺いました。

一般的な薪ストーブは火をつけると一定の温度になるまで30分ほど煙が出ますが、茂木さんの薪ストーブは最初の5分程度だけ。秘密は、ストーブの中についた穴の空いた鉄のプレートにあります。その名も「茂木プレート」です。

煙は、薪が不完全燃焼のときに多く出ます。しかし、茂木さんの薪ストーブはプレートが障害物になり熱が留まるため、薪が完全に燃えて煙が出ません。温まるスピードも速く、中の温度も一般的な薪ストーブがおよそ500度なのに対し、およそ800度と高温です。

燃料には針葉樹もOK

高い温度に耐えられるからこそのメリットもあります。通常はナラやクヌギなどの広葉樹を燃料として使いますが、茂木さんの薪ストーブでは燃やすと一気に高温になるアカマツなどの針葉樹が使えるのです。茂木さんによれば、費用は「針葉樹の半額」とか。

さらに、灰取りの掃除も一般的なものでは2日に一度程度は必要ですが、「うちのストーブは月1回でいいです」。燃焼温度が高いため、燃え残りのカスなどもつかないのだといいます。

良いことづくしの状況に羽鳥キャスターがデメリットも探ろうとしますが、「うーん、見つからないね」と切りかえす茂木さんでした。

世の中にはない商品を作るのが目的

長野県千曲市で100年以上続く鍛冶屋の4代目として生まれた茂木さん。しかし、これからは鍛冶屋の時代ではないと、24歳でモキ製作所を開業。きのこを自動で移動させるチェーンコンベアや、世の中で「ゴミゼロ運動」が行われるようになると、ゴミを分別する機械を作るなど、時代のニーズに合わせた製品を開発してきました。

薪ストーブの製造を始めたのはオイルショックがきっかけです。しかも、「最初から、煙が出ないものを作るという前提で始めた」のだそう。なぜなら、「人と違うこととか世の中にない商品を作るというのが、私の目的だから」。

これまでの経験から、煙は不完全燃焼の際に多く出ることがわかっていました。いかにしてストーブの中の温度を高くして薪を完全に燃やせばいいのか。研究するなかでヒントになったのが、煙突から熱が逃げにくくするために横向きについていた「バッフル・プレート」と呼ばれるものでした。「他とは違うことをやってみよう」とそのプレートを縦にし、枚数も2枚に。そして、バッフル・プレートにはなかった「穴」を「直感で作ってみたんですね」。

すると、その直感は的中し、穴によって熱の流れが生まれ、薪ストーブの中が理想の800度になりました。プレートの効果を実証するため、長野県の工業試験場に実験を依頼しましたが、担当者の植木芳茂さんも当初は信じなかったほどの結果だったのです。そして現在、「茂木プレート」は日本はじめアメリカやドイツ、中国で特許を取得しています。

茂木さんの薪ストーブは環境問題の解決にも役立っています。例えば、長野県の天竜川。舟下りが有名ですが、付近にある竹林は放置されたままのところも多く、不法投棄が行われることもあるそうです。船頭の曽根原宗夫さんは「風情のある渓谷に戻したい」と竹林の整備をしていましたが、竹の処理に困っていたそう。そんなときに出会ったのが、茂木さんの薪ストーブで、「竹がエネルギーなるなんて思ってもいませんでした」。通常の薪ストーブでは使えない竹も、茂木さんの薪ストーブなら燃料になります。茂木さんも「竹藪が油田っていう考え方」とその使い道を後押しします。

釜と一体化したストーブなど新製品も次々開発

◇紹介した商品
「俺のかまど」3万6900円(税抜)

コンパクトでおしゃれなデザインの薪ストーブなど新製品の開発にも力を入れている茂木さんが新たに作ったのが、釜を一体化させたストーブです。「茂木プレート」のおかけで、かまどの中が一気に高温になり、強い火力でムラなく炊き上げたごはんには羽鳥キャスターも大満足。「一家に一台(笑)。停電でもこれで煮炊きできる」とは茂木さんです。

俺ならできると思い込む

最後に恒例の質問「人生で成功するために必要なこと」を投げかけると、茂木さんからは「“俺ならできる”と思い込む」という言葉が。その真意を「思い込んでるわけだから、できるまで粘り強く頑張るってことじゃないかな」。

自らを奮い立たせることで、さまざまな仕事を成し遂げてきた茂木さん。その頭の中には、世の中にはまだなく、作ってみたいと思っているものが、あと30ほどもあるそうです。

一覧を見る

ランキング
プレゼント・懸賞

ページの先頭へ