火曜日

羽鳥慎一がニュースな現場へ!みんなの疑問を解決

放送日 2017/09/05

命がけ!女性ライフセーバー“驚き”監視の舞台裏

ライフセービング女子日本代表の三井結里花さん

海で監視や人命救助を行うライフセーバー。その技術を向上させるために行う競技が「ライフセービング」です。三井結里花さん(25)は日本代表のトップ選手。これまで全日本選手権で5回の優勝を誇り、世界選手権では日本人として初めて入賞も果たしました。そんな三井さんのもとを訪ね、救命技術と監視活動の舞台裏に羽鳥慎一キャスターが迫りました。

三井さんは3000人以上が所属する日本ライフセービング協会のメンバー。海水浴シーズンは、神奈川県の大磯海水浴場で朝8時から夕方5時まで、30分交代で、およそ10人のライフセーバーとパトロールをしています。

双眼鏡では遊泳客の表情をチェック

休憩用の待機場所に案内してもらうと、そこには腕立て伏せや懸垂をするライフセーバーたちの姿が。時には自分よりも体が大きい人を救助するため、寸暇を惜しんで体を鍛えていました。

ライフセーバーは、いくつものレスキューアイテムを常に持ち歩いています。そのひとつが「双眼鏡」。遠くを見るだけでなく、「パニックになって真剣な顔をしている方とか」と、遊泳客の表情もしっかり見ています。

ちなみに、ライフセーバーが被るパトロールキャップは「人間が認知しやすい色」ということで、黄色と赤が使われているそうです。

身長差20cmの要救助者を運ぶ

溺れている人を助けるために欠かせないのが、「レスキュー・チューブ」です。今回は海岸から約100m先で、三井さんより体の大きな人が溺れているという想定で、その使い方を見せてもらいました。

チューブを首からかけて、要救助者のところまで一直線に泳いでいきます。しかし、現場に到着しても、すぐに抱きかかえるわけではありません。溺れている人に近づきすぎると、強い力で掴まれ自分も沈んでしまう恐れがあるからです。

適度な距離を保ちながら背後に周り、チューブを巻いたら泳いで浜へ。その浜辺で身長差20cmもある相手を運ぶため、「必ず、かかとを支点にして(体を)前に少し起こしながら溺者の下に入って、引きずって」、ようやく救助者の体を横たえることができました。

救助活動はこれで終わりではなく、救助した人の状態によっては人工呼吸なども行うため、陸にあがっても息つく暇はありません。

日本のライフセービング界をリードする三井さんはこう語ります。「7月8月の海水浴シーズンのために私たちは一年中トレーニングをしているので、一日一日を全力で過ごすっていうのは常に頭に置いてやっています」。

日本一のライフセーバーを目指して始まったトレーニング

5歳から水泳を始め、オリンピック選手を夢見ていた三井さんですが、大学生になっても結果が出ずに挫折。「泳ぎを生かしたことをしたい」とライフセーバーになりました。泳ぎには自信があり、やっていけるという考えもあったそうです。しかしそれから半年後、サーファーが波にのまれ、意識のない状態で浜辺に打ち上げられたとき、経験の浅かった三井さんは救助の役にまったく立てませんでした。

そのとき決意したのが、「女であろうが男であろうが、一番最初に使ってもらえるように頑張ろうって」。日本一のライフセーバーを目指す挑戦が始まりました。

泳げるだけでは務まらないことを知った三井さんは、潮の流れを把握するために天気図の読み方などを一から勉強します。苦労したのは、手漕ぎボートの操作に必要な腕力をつけることでした。救助の際、「担架」を使うこともありますが、その担架を運搬する際に使うのが手漕ぎのボートで、長さ5メートル以上になるそうです。

腕力を鍛えようと三井さんが選んだ場所は川。「川だと船を前に進めることができなくなります」。なんと、川の流れに逆らってボートを漕ぐトレーニングを行ったのです。“女性だから”が通用しない世界。三井さんは男性顔負けの体力を必死で身につけてきました。

常に自分の全力を出す

ときには自分も危ない目にあうこともあるライフセーバー。母・弓子さんは心配しながらも、「とことんやり抜くタイプなので、応援しなきゃ」と見守っています。そんな三井さんに最後に尋ねました。「人生で成功するために必要なことは?」。返ってきたのは、「常に自分の全力を出す」です。

そして、「世界で活躍して、日本のビーチも、これだけ体作りして、基礎体力を作っている人たちが見守っているから安全に遊べるんだよっていうのを伝えたい」といいます。

海水浴シーズンではない時期に行われるライフセーバーたちの競技会。日本代表として活躍する三井さんですが、他の競技と違うのは、ゴールしても終わりではないということです。

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