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放送日 2017/01/31

インフルエンザ予防に!ダチョウ博士が開発した画期的マスク

ダチョウの抗体を使ったマスクを開発

◇紹介したダチョウ抗体マスク
「さらに進化した ダチョウ抗体マスク(プリーツ記憶タイプ)ダチョウ力」
※3枚入り:サイズ「ふつう」「少し小さめ」の2種類
価格:398円(税込)
※全国のドラッグストアを中心に2.800店で展開中
問い合わせ先/CROSSEED(クロシード)株式会社
TEL/0948-29-1761

画期的な「マスク」を開発した京都府立大学の獣医学博士・塚本康浩さん(48)。なんと「ダチョウの抗体」でウイルスをやっつけるという、世界初のマスクです。羽鳥慎一キャスターが、塚本さんの元を訪ね、研究の舞台裏に迫りました。

動物の体はウイルスなどが体内に侵入しても病気にならないように、体を守る「抗体」を作る能力があります。塚本さんは、ダチョウの体内にできた抗体を卵から取り出すことに成功。普通のマスクはフィルターの細かさでウイルスの侵入を防ぐのが一般的ですが、塚本さんが開発したマスクは、一番外側のフィルターにおよそ数百兆個の抗体を含ませて、侵入しようとするウイルスを抑えて感染を防ぐというものです。

研究の前にダチョウとの格闘

その抗体をとるために、塚本さんは日々、牧場でダチョウと格闘しています。世界最大の飛べない鳥・ダチョウは、体長2m以上、体重は120kg超。さらに、およそ60kmのスピードで走るため、一羽ずつ行う毎日の体調管理も一苦労です。

自らで作ったという特殊な棒を使い、ダチョウを抑え込むようにして捕獲。特任助教の足立和英先生もお手伝いしますが、凶暴な動物なので飛び蹴りにあうことも日常茶飯事だとか。

そんなダチョウの体調管理は意外な方法で行われていました。一つは「口臭チェック」。胃腸が弱ってくると、口の中が臭ってくるのだそうです。さらには「眼球を舐める」こともチェック法のひとつです。涙を舐めることで、発情期が近いときは独特の臭いがわかるのだといいます。

ダチョウの卵1個から8万枚のマスク

ダチョウの卵は、ニワトリの卵のおよそ30倍の大きさになります。抗体をとるのは黄身から。1個の卵から作れるマスクは「だいたい8万枚」。一羽が年間に100個ほどの卵を産むそうで、年間では800万枚作れる計算になります。

塚本さんがダチョウと出会ったのは17年前。大学で獣医学を専攻しながら、ダチョウ牧場に通い、観察を続けていました。そんななか、カラスに突かれてケガをしたダチョウの世話をしていてあることに気づきます。

「ケガをしても、すぐに治る」。しかも「感染症にもべらぼうに強い」。この驚異的な生命力を活かすことはできないか。そこで考えたのが、当時流行していた鳥インフルエンザを防ぐ「マスク」でした。

最新型は季節性インフルエンザなどの予防効果も期待

抗体は水分がなければ活動できません。そのため、抗体を浸み込ませるフィルターは水分を含んでいることが条件に。塚本さんはおよそ2千通りのパターンを試し、2年かけて抗体をフィルターに浸み込ませる染み込ませることに成功したのです。

ダチョウの抗体は、ほかの動物に比べて熱に強く、工場の生産ラインで機械にかけても平気なため、大量生産も実現しました。最新型のマスクは、季節性インフルエンザにも対応するといいます。さらに「花粉アレルゲン」を攻撃する抗体を同じようにマスクに浸み込ませることで、花粉症の予防効果も期待が出来るようになりました。

好きなことに突き進む

17年にわたりダチョウと向き合う塚本さんを支えてきたのは、もちろん、助手を務める足立さん。はじめの頃は一緒にダチョウを押さえたりもしていたそうですが、「途中から、ダチョウが好きすぎて嫌われるのがイヤになったと思うんですよ」というように、今ではすっかり任せっぱなしのよう。

ダチョウの抗体で人々を救いたいという塚本さんに最後に伺いました。「人生で成功するために必要なことは?」。塚本さんはこう答えます。「自分の好きなこととか楽しいと思うことを、何もかも忘れて突き進むと、成功するのかな」。

抗体の研究のため、ダチョウとの格闘は続いています。

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