原口元子のファッション手帖~「派遣のオンナ」から「銀座のママ」へと変身を遂げる、最強悪女・原口元子。そんな元子の“最強”ファッションを、スタイリスト・亘つぐみさんのコメントとともにご紹介します!

#03
今回の更新は第4話より、亘さんと共に武井さんのスタイリング(着物)を担当している秋月さんのコメントを添えて、元子の魅力あふれる“着物の着こなし”をご紹介します!
第4話冒頭、白地の紗紬に藍の濃淡で芭蕉を描いた個性的な訪問着を身に纏い、銀座の街を颯爽と歩く元子。

「夏らしく爽やかで、かつ目を惹く印象的な着物にしたかった」という言葉の通り、爽やかさだけではなく“銀座のママ”としての貫禄も感じさせる素敵な装いです。

鮮やかなブルーのバッグや、黒の日傘など、小物のチョイスもポイント。クセがありつつも品のいいアイテムがコーディネート全体に新鮮な印象を与えています!
続いて、料亭「梅村」を訪れたシーンでは、夜の華やかさとは違った控えめなスタイルを披露。

鉄紺地に百合と鉄線が描かれた絽の訪問着に、菱文様の紗の袋帯を合わせたこちらのコーディネート。いつもお店で見せている着姿とは違い、詰め気味の襟・少し狭めの帯幅・低めの草履と、着物そのものだけでなく着こなしも「日中のおでかけ仕様」に仕上がっています。

さらに、光沢のある帯地のクラッチバッグと麻素材の日傘できちんと感もプラス。夏のおでかけにぴったりな“淑女スタイル”です!
最後は、安島富夫(江口洋介)の事務所開きのお祝いに訪れた元子。

こちらの訪問着には“波”が描かれていますが、これには大切な意味が! 波の柄には「波に乗る」や「永遠」を表す意味があり、とても縁起のいい柄なのだとか。このシーンに合わせて「大切な門出に華を添える意味も込めて」選んだそうです。

そんな着物の鮮やかさを活かすため、あえて小物はホワイト系ですっきりとコーディネート。顔周りには、白べっ甲のかんざしやパールのピアスを選ぶことで、華やかさと品の良さを兼ね備えたフォーマルな雰囲気も添えています。

着物と帯の合わせはもちろん、バッグやアクセサリーの小物使いも参考になります!

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