2014年1月6日

天海祐希さんらが餅つきでヒット祈願! 制作発表記者会見を開催

 1月6日(月)、テレビ朝日本社にて木曜ドラマ『緊急取調室』の制作発表記者会見が開催されました。この日は主演の天海祐希さんを筆頭に、田中哲司さん、速水もこみちさん、鈴木浩介さん、篠井英介さん、草刈正雄さん、でんでんさん、大杉漣さん、小日向文世さんら出演者と、脚本家・井上由美子さんが登壇。1月9日(木)スタートのドラマの見どころをPRするとともに、ドラマの成功を祈念して餅つきも行いました。

■チームワークばっちり! キャストの絶妙な掛けあい&裏話に会場も大笑い

 撮影でもとにかくチームワークが良かった『緊急取調室』のキャスト陣。この日も天海さんらキャストは、撮影現場と変わらぬ仲の良さを見せました。会見中も現場での思い出話は尽きないようで、天海さんが「皆さん、本番が始まるまでずーっと、しゃべってらっしゃったんですよ。何を話していると思いますか? お墓の話とかですよ!」と暴露すれば、田中さんも「小日向さんが本番前にそろそろ身辺の整理をした方がいいな、と今後の人生についての話を始めたのにはビックリしました(笑)」とニヤリ。そんな中、田中さんの仕切りで1月4日に新年会を開いたことが、でんでんさんによって明らかに! 「でも、コヒちゃん(=小日向)だけ来なかったですけどね」と、でんでんさん。必死に「行かなかったんじゃなくて、僕だけ連絡が来なかったんです。田中哲司が僕の昔の番号に電話したらしくって。本当は行きたかったです!」と弁明する小日向さんの姿に、会場からは温かな笑いが起こっていました。

■満場一致! 天海さんに取り調べられるのがいちばんイヤ!? その理由とは…

 本ドラマの最大の見どころは、天海さん演じる真壁有希子ら捜査一課の専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)のメンバーが、可視化設備の整った特別取調室で行う一進一退の取り調べシーン。凶悪犯との息をのむ心理戦を演じた天海さんも「いろいろなタイプの被疑者と向き合い、一筋縄ではいかない人生の心模様を着込んでしまった人たちを相手に、その着物を一枚一枚はぎ取っていくような作業でした。私は一役者として、とてもいい経験をさせてもらいました」と、声を大にしてアピールし、本編の出来栄えに自信をのぞかせました。
 ちなみに、取材陣からの「いちばん誰の取り調べを受けたくないか?」という質問への回答として、ご本人を含む満場一致で選ばれたのが天海さんでした。「ひどい! 怖いからですか? 大きいからですか?」と詰め寄る天海さんに、でんでんさんがすかさず「あまりにもキレイですぐに自供しそうだからです(笑)」とフォロー。すると、天海さんは「またまたぁ~。でも、自分もいやだと思います。この世界、嫌がられてナンボですから、これでいいんです!」と力強い声で宣言し、小日向さんも絶賛した“武士のような風情”をにじませました。

■番組ヒット&続編の実現(!?)を祈って、天海さんら登壇者が餅つき!

 新年早々の記者会見ということもあり、今回はドラマの成功と会場に集まった方々の健康と発展を祈念し、登壇者たちが餅つきを実施。速水さんの相の手に合わせ、天海さんから順に登壇者が力いっぱい餅をつきました。新年一発目の餅つきに、天海さんは「私としてはテレビ朝日で初めての連ドラですし、こういう形で皆さまとお正月をご一緒させていただき、本当にめでたく、いい記念になりました。皆さんのお力で『緊急取調室』を育てていただければと思っています。私たち、できれば次もやりたいと思っていますので…。人間のいろいろな面が見られるドラマです。全力で頑張りますので、よろしくお願いします」と清々しい笑顔。会見終了後に、天海さんらがついた最高に縁起の良い餅を食した取材陣からも、次々と「美味しい!」との声が上がっていました。

登壇者コメント

【天海祐希さん(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事・真壁有希子 役)】
 取り調べのシーンはいろいろなタイプの被疑者と向き合い、一筋縄ではいかない人生の心模様を着込んでしまった人たちを相手に、その着物を一枚一枚はぎ取っていくような作業でした。たぶん本当の刑事さんも大変な作業なんだろうな、と思いながら演じました。私は一役者として、とてもいい経験をさせてもらいました。
 この作品の現場はとても素敵な現場で、のびのび楽しくやらせていただきました。取調控室でどういう風に犯人を追い詰めていくか、と話し合ったりする場面があるんですが、その撮影ではみなさんがおしゃべりを始めて…。本番が始まるまで、ずっとしゃべっているんですよ。何を話していると思いますか? お墓の話とかですよ。「○○にお墓を買いました」とか、「僕はどうしました」とか。撮影する場面に絡めて、あらぬ方向へ話が二転三転するんです。そんな中、田中さんはずっと笑っているんですよね。それでも、さすがに本番が始まるとパッと切り替わるんですが、あまりにもうるさいと思って、「(カメラが)回ってる!」と私が怒るんです。そうするとお話がピタリと止まるんです(笑)。その切り替えがスゴイですね。
 今年の抱負は、午年に関係なくいつもですが、お芝居がうまくなりたいですね。今回はこのような素晴らしい方とご一緒できて、ますますその思いが強くなりました。自分が足りないところもわかりましたし、具体的にこういう芝居がうまくなりたいなと思いました。すごくいい経験ができたと思っています。

【田中哲司さん(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」監理官・梶山勝利 役)】
 僕は撮影現場でいつも、みなさんのおしゃべりを聞いて笑っているんです。僕がビックリしたのは、小日向さんが本番前に「そろそろ身辺の整理をした方がいいな」と、今後の人生についての話を始めたこと(笑)。本番前にそんな話をするんだな、と驚きました。そうしたら、みんなでああでもない、こうでもない、と話し始めて…。そこで、お墓の話になったりしていたんです(笑)。とても楽しい撮影でした。

【速水もこみちさん(警視庁捜査一課一係刑事・渡辺鉄次 役)】
 今回、鈴木浩介さん演じる刑事・監物と、僕が演じる刑事の役名をもじって「モツナベ」というコンビでやらせてもらっています。この寒い時期にピッタリの美味しい「モツナベ」になっていると思います。すみません、上手いようで、上手くないようで(笑)。僕たちモツナベは捜査一課で現場を動き回っているんですが、コミカルな部分も多々あるので、そのあたりも注目していただければ、と思っています。
 僕と鈴木さんのコンビネーションは抜群でした。僕は今回初めての刑事役だったんですが、みなさんとご一緒すると緊張しちゃって、悩むところもたくさんあったんです。でも、鈴木さんが声をかけて引っ張ってくださったので、心置きなく現場に入ることができました。2人で食事に行くなど、コミュニケーションをたくさんとっているうちに、今ではすっかり鈴木さんのお母様と電話で話す間柄になりましたね。

【鈴木浩介さん(警視庁捜査一課一係刑事・監物大二郎 役)】
(本編でモツナベコンビとして共に行動した)もこちゃん(=速水もこみち)はすごく優しくて、今まで会った誰よりも紳士でした。昨年度の『世界ジェントルマン選手権』で優勝しただけあるな、と。エスコート部門と料理部門でトップの成績を収めた、っていうのがわかります。だから、お芝居もすごくやりやすいんです。最初からコミュニケーションもとれて、全力でナベに甘えて演じることができました!
 実は、(もこみちと)「新年あけましておめでとうございます」の電話をしてたんですけど、一回切った後に、すぐにもう一度かかってきて「お母さんにご挨拶し忘れた!」って言われたんです(笑)。 うっすら母の顔が赤くなっていました。

【篠井英介さん(警視庁捜査一課長・相馬一成 役)】
 骨太で大人な、奥深いドラマになっておりますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。こんな素敵な皆さまの中にいられて、新年早々幸せでございます。
 小日向さんは天海さんを“武士”とおっしゃっていましたが、本当に男前です(笑)。キントリメンバーを演じられる皆さんは僕にとって先輩なので、その上司を演じるというのは大変やりにくかったのですが(笑)、天海さんは「もー、みなさんうるさくない(笑)? 篠井さん、叱ってくださいよー」なんて言うんですよ(笑)! そう言われましても、とても叱れません! そんな現場でした(笑)。

【草刈正雄さん(警視庁刑事部長・郷原政直 役)】
 刑事部長役でみなさんの上司を楽しくやらせていただいています。天海さんの現場はとっても居心地がいい。この人のためならどこでもついていくぞ、と思わせる座長さんです。僕も思いっきり楽しみました。

【でんでんさん(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事・菱本進 役)】
 実は、天海さんだけじゃなく、私もだいぶ短く髪を切ったんです(笑)。僕が小学校の生徒だとするなら、天海さんは先生みたい。僕はいつも怒られているんですよ。「どこ行くの? おしっこ行くときは言ってね!」とか。とにかく、ものすごくチームワークがいいです。1月2日に田中哲司さんから「新年会をやりませんか」というメールが来て、4日に新年会をやりました。コヒ(=小日向)ちゃんだけ来なかったんですけどね(笑)。

【大杉漣さん(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事・中田善次郎 役)】
 2014年の幕開けがこのドラマで、本当にうれしく思っていますし、素晴らしいドラマになっていると確信しておりますので、皆さんにぜひご覧いただきたいと思っております。
(本番直前まで、キャストみんなで騒いでいたと指摘され…)天海さん、普段は私のことを「漣さん」と呼んでくれるのですが、そういうときは「漣くんっ!」と怒ってくださるので、ついついそれを言ってもらいたくて…(笑)。ただ天海さんに怒られたい一心で、わざと騒いでいたこともありましたね(笑)。

【小日向文世さん(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事・小石川春夫 役)】
 キャストの皆さんで新年会が開かれたとのことですが、僕にだけ連絡がなかったんです! 田中哲司が間違えて、僕の昔の電話番号に連絡したらしくて…。だから、新年会は“行かなかった”のではなく、僕だけ出席できませんでした(笑)。本日、コレだけは言いたかったんだよ(笑)!
 1月クールの連続ドラマは、刑事モノがものすごく多いと聞いています。しかし、このドラマはとても骨太な作品で、天海さんがオンナを捨てて、まるで武士のような風情で演じていらっしゃいます(笑)! このチームが、間違いなくイチオシの刑事ドラマです!

【脚本家・井上由美子さん】
 取調室での攻防が、このドラマのクライマックスであり、セールスポイントです。刑事ドラマの取調室というと、カツ丼が出てきたり、電気スタンドで顔を照らす、というのが定番ですが、実際の取調室ではカツ丼を出すのは禁止ですし、お茶もコーヒーもダメ、白湯しか出せないのだそうです。電気スタンドもペンもなく、天海さんをはじめ、皆さん取調官たちはまったくの丸腰で強敵の犯人と向かい合わなければなりません。でもだからこそ、天海さんはとてもカッコよく、おじ様たちはとても色っぽい、素敵なドラマになったと思います!
 自分がやむを得ず殺人事件を犯してしまったときに、どんな取り調べ官に取り調べてほしいか、という思いを込めて、登場人物を描きました。皆、立派でもなく、スーパーマンでもないのですが、それぞれのキャラクターを容疑者に向かってさらしていく、人間くさい刑事たちになっていると思います。

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