■警視庁捜査一課で語り継がれる“伝説の刑事”の生き様■
昨年放送されたスペシャルドラマ『刑事一代』で渡辺謙が演じた警視庁随一の名刑事・平塚八兵衛。彼とは対照的に“落としの名人”、“人情刑事”の異名で現在も警視庁捜査一課で語り継がれているのが故・小山金七刑事だ。
警視庁捜査一課の刑事として数々の難事件に挑んできた小山刑事は、主に取調官としてその力量を発揮。容疑者たちを自供に追い込んできた。その手腕はまさに職人芸!容疑者の心を真綿のように優しく包み込み、いつの間にか心の奥深くに入り込む。やがて容疑者が罪を犯した後悔の念と恐怖心に襲われると、今度はその恐怖心をやんわりと取り除き、閉ざされた容疑者の心を開いていく…。刑事ドラマでよく見られる高圧的な取調べとは正反対のやり方――それが“最後の捜査一課職人デカ”小山刑事の取調べの特徴だった。
小山刑事が捜査に関わったのは「トリカブト殺人事件」、「ロス疑惑」、「警察庁長官襲撃事件」、「八王子スーパー射殺事件」など、今も人々の脳裏に鮮明に焼きついている大事件の数々。なかでも、「トリカブト殺人事件」では被害者の服毒時刻と死亡時刻との間に存在する“2時間差のトリック”を見破り、事件を解決に導くという偉業を成し遂げている。
そんな小山金七刑事の事件簿、胃がんを患ってこの世を去るまでの生き様を克明に描くのが、スペシャルドラマ『警視庁取調官 落としの金七事件簿』だ。
●小山 金七
昭和17年宮城県(現・石巻市)生まれ。昭和42年に刑事となり、「トリカブト殺人事件」「ロス疑惑」「警察庁長官襲撃事件」「八王子スーパー射殺事件」など、数々の大事件の捜査に関わる。警視総監賞を61回受賞。平成12年3月31日永眠(享年57)。
■柳葉敏郎をはじめ演技派俳優が集結!■
主人公・小山金七を演じるのは柳葉敏郎。繊細な感情をじんわりと滲み出させる巧みな演技で、幅広い役柄に命を吹き込んできた柳葉。今回も人に対する優しさ、捜査に対する厳しさ、病魔に襲われて揺れる心など、さまざまな金七の感情を的確に表現し、“伝説の刑事”を蘇らせてくれるだろう。そんな柳葉を取り囲むのは石黒賢、中村繁之、大杉漣、岸本加世子、平泉成、甲本雅裕、榎木孝明ら個性と演技力にあふれた俳優陣。彼らが織り成す重厚な世界観は必見だ。
■『相棒』を手がける和泉聖治監督×柳葉敏郎のぜいたくなコラボ■
本作の監督・和泉聖治氏は、空前の大ヒットシリーズ『相棒』をドラマ版、劇場版ともに手がけるなど、今もっとも勢いのある監督。今回は、そんな和泉監督×演技派・柳葉敏郎という“ぜいたくなコラボ”が実現! これまで映画『さらば愛しのやくざ』(’90)や映画『Morocco 横浜愚連隊物語』シリーズ(’96)などでタッグを組んだことのある2人。14年ぶりの再タッグで、新たな化学反応が生まれる!?
■フィクションでは不可能! 迫真に満ちた描写の数々■
小山刑事とコンビを組んでいた捜査一課OBの協力を得て、一般に公開されることのない取調室内の様子が事細かに再現されている『落としの金七事件簿』(小野義雄・著)。この優れたノンフィクションをベースに、フィクションの刑事ドラマでは表現できない迫真に満ちた場面を構築していく。なかでも、金七と容疑者たちとの極限状態での心理戦は大きな見どころだ。
【柳葉敏郎コメント】 小山金七さんは強い正義感と刑事魂、そして“罪を犯して苦しんでいる人間を楽にさせてあげよう”という思いやりをもって取調べをするという人間味を持った“人情刑事”です。そんな金七さんがどういうバックボーンの中で、どんな道をたどり、どんな空気を作っていらしたのか…。そこを少しでも多く感じたくて、撮影前も撮影中も原作を幾度となく読み返しております。こんなに気合の入った準備をした作品は、これが初めてです。
撮影に入ってからは、被疑者の気持ちを少しでも優しく包んであげられるようなお芝居、金七さんの家族に対する愛情をちゃんと表現することを心掛けています。特に、金七さんの家族に対する考え方は僕にとって理想的ですし、僕自身の人生の勉強にもするつもりで、日々撮影に励んでおります。
小山金七さんという人物を通して、本来あるべき刑事の姿、これぞ人間であり日本人だという人間像を伝えたいと思います。僕が新人だったころから現場で一緒に闘ってきた和泉監督の胸を14年ぶりに借り、人間味あふれる小山金七像を作り上げていますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。
よく見られる刑事ドラマの高圧的な取調べとは、正反対の手法で何人もの容疑者を落としていった“最後の捜査一課職人デカ”小山金七。彼は「罪を憎んで人を憎まず」の精神のもと、決して権力を行使せず、常に容疑者の身になって取調べを行いました。柳葉敏郎さんはそんな小山金七の精神を、愛情をもって演じて頂ける素晴らしい俳優さん! そんな確信のもと、キャスティング致しました。
メガホンを取るのは、あの『相棒』の和泉聖治監督。柳葉さんと和泉さんは衣裳合せの時から息もぴったり合って、現在撮影も絶好調。視聴者の皆さんに感動して頂ける作品になることは間違いない、と確信しています。






