ドラマスペシャル
『警視庁取調官落としの金七事件簿』
◆番組放送期間

2010529日(土)のよる9
   

■警視庁捜査一課で語り継がれる“伝説の刑事”の生き様■

 昨年放送されたスペシャルドラマ『刑事一代』で渡辺謙が演じた警視庁随一の名刑事・平塚八兵衛。彼とは対照的に“落としの名人”、“人情刑事”の異名で現在も警視庁捜査一課で語り継がれているのが故・小山金七刑事だ。
 警視庁捜査一課の刑事として数々の難事件に挑んできた小山刑事は、主に取調官としてその力量を発揮。容疑者たちを自供に追い込んできた。その手腕はまさに職人芸!容疑者の心を真綿のように優しく包み込み、いつの間にか心の奥深くに入り込む。やがて容疑者が罪を犯した後悔の念と恐怖心に襲われると、今度はその恐怖心をやんわりと取り除き、閉ざされた容疑者の心を開いていく…。刑事ドラマでよく見られる高圧的な取調べとは正反対のやり方――それが“最後の捜査一課職人デカ”小山刑事の取調べの特徴だった。
 小山刑事が捜査に関わったのは「トリカブト殺人事件」、「ロス疑惑」、「警察庁長官襲撃事件」、「八王子スーパー射殺事件」など、今も人々の脳裏に鮮明に焼きついている大事件の数々。なかでも、「トリカブト殺人事件」では被害者の服毒時刻と死亡時刻との間に存在する“2時間差のトリック”を見破り、事件を解決に導くという偉業を成し遂げている。
 そんな小山金七刑事の事件簿、胃がんを患ってこの世を去るまでの生き様を克明に描くのが、スペシャルドラマ『警視庁取調官 落としの金七事件簿』だ。

●小山 金七
昭和17年宮城県(現・石巻市)生まれ。昭和42年に刑事となり、「トリカブト殺人事件」「ロス疑惑」「警察庁長官襲撃事件」「八王子スーパー射殺事件」など、数々の大事件の捜査に関わる。警視総監賞を61回受賞。平成12年3月31日永眠(享年57)。


■柳葉敏郎をはじめ演技派俳優が集結!■

 主人公・小山金七を演じるのは柳葉敏郎。繊細な感情をじんわりと滲み出させる巧みな演技で、幅広い役柄に命を吹き込んできた柳葉。今回も人に対する優しさ、捜査に対する厳しさ、病魔に襲われて揺れる心など、さまざまな金七の感情を的確に表現し、“伝説の刑事”を蘇らせてくれるだろう。そんな柳葉を取り囲むのは石黒賢、中村繁之、大杉漣、岸本加世子、平泉成、甲本雅裕、榎木孝明ら個性と演技力にあふれた俳優陣。彼らが織り成す重厚な世界観は必見だ。

■『相棒』を手がける和泉聖治監督×柳葉敏郎のぜいたくなコラボ■

 本作の監督・和泉聖治氏は、空前の大ヒットシリーズ『相棒』をドラマ版、劇場版ともに手がけるなど、今もっとも勢いのある監督。今回は、そんな和泉監督×演技派・柳葉敏郎という“ぜいたくなコラボ”が実現! これまで映画『さらば愛しのやくざ』(’90)や映画『Morocco 横浜愚連隊物語』シリーズ(’96)などでタッグを組んだことのある2人。14年ぶりの再タッグで、新たな化学反応が生まれる!?

■フィクションでは不可能! 迫真に満ちた描写の数々■

 小山刑事とコンビを組んでいた捜査一課OBの協力を得て、一般に公開されることのない取調室内の様子が事細かに再現されている『落としの金七事件簿』(小野義雄・著)。この優れたノンフィクションをベースに、フィクションの刑事ドラマでは表現できない迫真に満ちた場面を構築していく。なかでも、金七と容疑者たちとの極限状態での心理戦は大きな見どころだ。

【柳葉敏郎コメント】

 小山金七さんは強い正義感と刑事魂、そして“罪を犯して苦しんでいる人間を楽にさせてあげよう”という思いやりをもって取調べをするという人間味を持った“人情刑事”です。そんな金七さんがどういうバックボーンの中で、どんな道をたどり、どんな空気を作っていらしたのか…。そこを少しでも多く感じたくて、撮影前も撮影中も原作を幾度となく読み返しております。こんなに気合の入った準備をした作品は、これが初めてです。
 撮影に入ってからは、被疑者の気持ちを少しでも優しく包んであげられるようなお芝居、金七さんの家族に対する愛情をちゃんと表現することを心掛けています。特に、金七さんの家族に対する考え方は僕にとって理想的ですし、僕自身の人生の勉強にもするつもりで、日々撮影に励んでおります。
 小山金七さんという人物を通して、本来あるべき刑事の姿、これぞ人間であり日本人だという人間像を伝えたいと思います。僕が新人だったころから現場で一緒に闘ってきた和泉監督の胸を14年ぶりに借り、人間味あふれる小山金七像を作り上げていますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。

【藤本一彦プロデューサー コメント】

 よく見られる刑事ドラマの高圧的な取調べとは、正反対の手法で何人もの容疑者を落としていった“最後の捜査一課職人デカ”小山金七。彼は「罪を憎んで人を憎まず」の精神のもと、決して権力を行使せず、常に容疑者の身になって取調べを行いました。柳葉敏郎さんはそんな小山金七の精神を、愛情をもって演じて頂ける素晴らしい俳優さん! そんな確信のもと、キャスティング致しました。
 メガホンを取るのは、あの『相棒』の和泉聖治監督。柳葉さんと和泉さんは衣裳合せの時から息もぴったり合って、現在撮影も絶好調。視聴者の皆さんに感動して頂ける作品になることは間違いない、と確信しています。

◆ニュース

ドラマスペシャル 警視庁取調官落としの金七事件簿
制作発表記者会見を開催!

公開 2010年5月29日(土) 午後 9:00 〜 午後 11:11


柳葉敏郎、岸本加世子、大杉漣が出席!
自らが演じる実在の名刑事・小山金七氏への並々ならぬ思いを語る柳葉
そんな彼の熱き魂を岸本と大杉が絶賛!


◆キャスト

小山金七・・・・柳葉敏郎
“落としの金七”の異名をとる、視庁捜査一課の刑事。宮城県の田舎から上京し、サラリーマンを経て、念願の警視庁に仕官する。以来、取調官として数々の難事件に挑んできた。人当たりの良さで同僚たちから親しまれ、“人情刑事”とも呼ばれる。

今野順志・・・・石黒 賢
金七の同僚刑事。長年にわたり、取調補佐官として金七の相棒を務め、「目白警察官殺害事件」や「トリカブト殺人事件」など、多くの事件で活躍する。金七との“黄金コンビ”は自供率100%を誇った。

鈴本忠一・・・・中村繁之
金七の部下。鑑識課から捜査一課に抜擢され、金七のもとで「トリカブト事件」などを担当する。“忠やん”と呼ばれて親しまれる。

寺西正大・・・・大杉 漣
金七の直属の上司。歳は1つ上。金七とは警ら係の時から同じ職場にいた仲。捜査一課長となってからも、金七の優れた観察力と捜査力に全幅の信頼を寄せ、“右腕”として重用する。

小山シゲ子・・・岸本加世子
金七の妻。兄の紹介で金七と結婚する。田舎育ちの、のんびりした性格。常に明るく、多忙な金七に代わって家を守る。金七が胃がんであることが判明した際も気丈に振る舞い、家庭を明るく照らす太陽のような存在で居続ける。

小山賀奈男・・・平泉 成
金七の兄。東京で働くサラリーマン。上京した金七の世話をした。金七にとっては“父親代わり”の存在で、決して裏切ることのできない人物。金七には温情あふれる刑事になってほしいと願っている。

下藤 洋・・・・羽場裕一
「ホステス殺人事件」の容疑者。保険外交員

陣内 明・・・・甲本雅裕
「目白警察官殺害事件」の容疑者となった土木作業員。

城所伸二・・・榎木孝明
「トリカブト殺人事件」の被害者・城所三弥子の夫。本事件の容疑者となる。

◆スタッフ

(  原   作  )  小野義雄
(『落としの金七事件簿』/産經新聞出版・刊)
(  脚   本  )  長坂秀佳
(  音   楽  )  吉川清之
(  監   督  )  和泉聖治
(チーフプロデューサー)  五十嵐文郎(テレビ朝日)
( プロデューサー )  藤本一彦(テレビ朝日)
河瀬光(東映)
和佐野健一(東映)
(  制   作  )  テレビ朝日 東映

◆ストーリー

 平成7年春、警察庁長官・国松孝次が何者かに狙撃された。世にいう「警察庁長官襲撃事件」だ。奇跡的に一命は取り留めたものの、警察庁トップが撃たれるとは、日本警察にとっては大醜態。すぐさま捜査本部が設置される。そこに呼ばれたのが小山金七(柳葉敏郎)――“落としの金七”の異名をとる警視庁捜査一課の名刑事だった。
 ところが捜査本部に到着した早々、金七は警視庁捜査一課長・寺西正大(大杉漣)から「本件は公安が主体となってあたる」と告げられる。内心納得がいかないが、とにかく熱血漢の部下・今野順志(石黒賢)とともに狙撃地点付近に向かう金七。すると、捜査一課の刑事・鈴本忠一(中村繁之)が貴重な情報を持ってきた。犯人が国松長官を撃つ瞬間を見た目撃者がいるというのだ。そこで、金七は目撃者の協力のもと、独自捜査で犯人の推定身長や凶器を割り出す。しかし、捜査の主導権はあくまで公安。金七の主張は軽く聞き流されてしまう。しかし、刑事は事件を解決してこそナンボの仕事――かねてから度重なる胃痛に襲われていた金七は、密かに刑事としての真の任務をまっとうできないことにストレスを感じ、さらに胃を痛めていた…。

 月日は流れ、平成10年10月。かねてから度重なる胃痛に襲われていた金七が、胃がんを患っていたことが判明する! それは2年半にわたる闘病の日々の始まりだった。刑事として数々の捜査に心血を注いできた金七。人生の終着点が見えかけてきた彼の脳裏によぎったもの――それは、これまで関わってきた難事件の捜査のことだった。「警察官殺害事件」、「ホステス殺人事件」、「スーパー射殺事件」…。なかでも、金七にとってとりわけ印象深い事件のひとつが「トリカブト殺人事件」だった。

 事件が起こったのは昭和60年6月。沖縄のホテルでチェックインしようとしたホステス・城所三弥子が突然痙攣を起こし、搬送先の病院で死亡した。解剖の結果、死因は急性心筋梗塞と判断されたが、のちに三弥子には総額2億円あまりもの保険金が掛けられていたこと、血中に致死量を超えるトリカブトの毒が含まれていたことが分かる。警察は事件の2時間前まで被害者と行動を共にしていた夫・城所伸二(榎本孝明)をマーク。しかし結局、事件解決に至らぬまま月日だけが過ぎて行った。
 事件発生から5年後、金七はこの「トリカブト殺人事件」の極秘捜査に参加することに。金七は地道な捜査の末、城所伸二の自宅アパートの畳と絨毯からトリカブトの成分を検出することに成功。この物証をもとに金七は城所伸二を落とそうとするが、ひとつ大きな問題があった。トリカブトは即効性の毒。ところが、城所伸二が三弥子にトリカブト入りだと思われる白いカプセルを飲ませたのは、彼女が死ぬ2時間前だったのだ。金七はこの一筋縄ではいかない“2時間差のトリック”を何とか解明しようとするが…。

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