2017年12月24日(日)よる9:00放送

「いつまでも…ぼくは父ちゃんを信じてる…!」

松本清張の衝撃作を渾身のドラマ化!!

玉木宏

常盤貴子×木村多江

豪華キャストで贈る2017年最後のドラマスペシャル!

2017年の最後を飾るドラマスペシャルは――

松本清張の不朽の名作!

豪華キャストが“魂”をぶつけ合い、

人間の業、そして親子愛を描きだす――!!

■センセーショナルな原作が世に出て60年…。松本清張ドラマの決定版が完成!!

 松本清張初期の傑作短編小説、『鬼畜』。清張が実話をもとに1957年に執筆した作品で、善良な人間の心に悪魔が生まれる瞬間と親子の絆を描き、読者の胸の内を深くえぐりました。
 1978年には映画化(監督、野村芳太郎、主演、緒形拳)、2002年にはドラマ化され(主演・ビートたけし)、センセーショナルな物語と深い人間ドラマが日本中を震撼の渦に巻き込みました。

 テレビ朝日ではこれまで『点と線』(2007年)、『砂の器』(2011年)、『十万分の一の偶然』(2012年)、『三億円事件』(2014年)、『黒い樹海』(2016年)など数々の清張作品をドラマ化し大反響を獲得してきましたが、今回、その総力を結集! 集大成として、不朽の名作『鬼畜』を新たにドラマ化します! 清張がこの衝撃作を書き綴ってから60年――2017年のラストを飾るドラマスペシャルとしてお送りします。

■物語の根底に流れるのは、親子を結ぶ、真の愛!

 物語の主人公は、小さな印刷会社を営む竹中宗吉。妻・梅子と共に真面目に働いてきましたが、経営が軌道に乗ると宗吉は、愛人・菊代を囲うようになり、3人の子どもまで生ませていました。しかし、事業につまずいて仕送りが滞ると、菊代は宗吉の家に子どもたちを連れていき、自らは失踪。それをきっかけに、宗吉の運命は崩れていきます…。
 いったいなぜ、善良で心やさしい人間だった宗吉の心に、“鬼畜”が生まれたのでしょうか…!?
 本作では、現実に追い詰められて哀れにも身を落としていく男と、ただひたすらに父を思い、信じ続ける息子の姿を丁寧に描写。“人間の業”をまざまざと見せつけながらも、その根底に確かに存在する、せつなくも深い親子愛を浮かび上がらせていきます。転落の果てに、宗吉が見出したものとは…!?

■玉木宏×常盤貴子×木村多江…豪華キャストが圧巻の演技!

 主演は、『砂の器』に続き、清張ドラマは2作目となる玉木宏。爽やかな“いい人”からダークヒーローまでさまざまな役柄に挑み、俳優として確かな歩みを続けてきた玉木が、本作では葛藤しながら道を踏み外してしまう宗吉を、抑えた演技で表現します。
 宗吉をじわじわと追い詰める妻・梅子にふんするのは、常盤貴子。夫の裏切りを知り、冷酷な女に変貌を遂げていくさまを迫真の演技で見せていきます。
 そして、木村多江がしたたかで妖艶な愛人・菊代を熱演! 妻・梅子と愛人・菊代が対面する修羅場シーンはスタジオ中に緊迫感が漂い、主演の玉木が「ただオロオロするというか、なすすべがないという状況でした」と語るほどでした…!

■名優たちが物語を支える…!そして玉木宏主演作『砂の器』も再放送決定!

 さらに柳葉敏郎、余貴美子、橋爪功など、日本を代表する名優たちが多数出演! ドラマの世界を力強く支え、作品にさらなる厚みをもたらしています。
 脚本はベテラン・竹山洋。演出は『相棒』シリーズでおなじみの和泉聖治監督。2人の鬼才の手により、名作『鬼畜』が2017年冬、よみがえります!

 この『鬼畜』のオンエアに先駆けて、玉木宏主演の松本清張作品『砂の器』前後篇を12月22日(金)、12月23日(土)2日連続で再放送します。こちらもお見逃しなく…!

キャスト

竹中宗吉(たけなか・そうきち)

玉木 宏

印刷職人。梅子と駆け落ちした後、各地の印刷所に住み込みで働き、修行を重ねて技術を習得。蓄えた金でようやく独立して自分の工場『竹中印刷』を持ち、梅子と共にあくせく働き、商売を軌道に乗せた。富を得たところで、誘惑に負けて菊代という女に手を出した。元来は、気が弱くて心やさしい人物。

竹中梅子(たけなか・うめこ)

常盤貴子

宗吉の妻。宗吉のためにと昼夜を問わず働き、事業の成功を支えてきた。仕事にしか興味がなく、気の弱い宗吉のことをみくびっており、愛人の存在など夢にも思っていなかった…。

山田菊代(やまだ・きくよ)

木村多江

宗吉の愛人。料亭で働いていたときに宗吉と知り合い、関係を持つ。妊娠によって仕事を辞めてからは宗吉によって養われるようになり、3人の子どもをもうけた。

野田和子(のだ・かずこ)

余 貴美子

所轄署の防犯課少年係の警察官(巡査長)。いち早く宗吉と梅子に疑惑を抱き、内偵を申し出る。

山田利一(やまだ・りいち)

南 岐佐(子役)

菊代の長男。7歳。自分たちを捨てた母・菊代を嫌い、やさしい父・宗吉に懐く。聡明な少年で、いなくなった妹・良子の身を案じ、一途に父を思う。

山田良子(やまだ・よしこ)

稲谷実恩(子役)

菊代の長女。4歳。天真爛漫な性格。

山田庄二(やまだ・しょうじ)

今中陸人(子役)

菊代の次男。2歳。母・菊代が姿を消してすぐ、腸カタルで命を落とす…。

中丸(なかまる)刑事

前田亜季

静岡県警伊豆警察署の刑事。

高橋(たかはし)刑事

近藤芳正

静岡県警伊豆警察署の刑事。

田口辰夫(たぐち・たつお)

羽場裕一

宗吉が営む『竹中印刷』の職人。宗吉と梅子を疑いの目で見つめ、ある行動を起こす。

広瀬(ひろせ)刑事課長

平泉 成

所轄署の刑事課長。和子たちに、宗吉・梅子夫婦の捜査を命じる。

原田道夫(はらだ・みちお)

柳葉敏郎

所轄署の刑事課刑事(警部補)。和子と共に、宗吉たちの動きを監視する。

加藤(かとう)医師

橋爪 功

庄二の死を見届けた医師。

ストーリー

 昭和51年、東京の下町――。竹中宗吉(玉木宏)は、働き者の妻・梅子(常盤貴子)と共に小さな印刷会社を営んでいた。大手の印刷会社の下請けだったが、新型の印刷機を導入したばかりで、景気はよかった。
 ところが、隣の食堂から火が出て、印刷所はあっけなく燃え落ちてしまった。そんな緊急事態なのに、印刷ブローカーとの接待とやらで出かけた宗吉とはまったく連絡が取れない。実はそのとき、宗吉は愛人・山田菊代(木村多江)のもとにいた。宗吉は6年前・菊代が料亭の中居をしていた頃から親密な関係になり、3人の子どもももうけていた…。
 火災から2年後――。宗吉と梅子はわずかな保険金を元手に、別の土地に印刷会社を開いたものの、経営は苦しくなるばかりで、菊代に仕送りができなくなる。
 生活費を一切もらえなくなり、業を煮やした菊代は宗吉の家を襲撃、梅子と初めて顔を合わせる。菊代は煮え切らない宗吉の態度、自分を見下す梅子に怒りを露わにし、子どもたちを置いて姿を消してしまう。宗吉はやむなく3人の子どもを引き取るが、子どもたちに憎悪を向ける梅子は、自分は一切、子育てはしないと宣言し…!?

コメント

玉木 宏 コメント

――『鬼畜』という作品について、どんな思いを?

 松本清張さんの作品は登場人物がなぜ過ちを犯してしまったのか、その過程を描いたものが多く、だからこそ人間ドラマとして魅力的なのだと思っています。この作品でもある日突然、修羅場を迎えた宗吉がひとりの男として夫として父としてどう転がっていくのか、ちょっとした選択を誤っただけで壊れていく怖さが描かれていきます。また、宗吉だけでなく梅子や菊代、三者三様の角度からストーリーを感じていただくことができる作品だと思います。

――宗吉はどんな男だと思う?

 基本的には物静かで真面目。不器用で気のやさしい人であることは間違いないですね。彼にとって子ども3人も梅子も菊代も皆、大事。愛情があるからこそ、それが躊躇に変わって、その躊躇が歯車をおかしくしたひとつの要因となったと思う。悶々と迷っていることが多く、結論づけない“余白”を残す芝居を心がけました。それが観る方に何かを投げかける、松本清張作品の醍醐味だと考えました。

――妻役・常盤貴子さん、愛人役・木村多江さんと共演した感想は?

 常盤さんは凛とした美しさを持つ方で、だからこそスイッチが入ったときの怖さを目の当たりにすることができました。2人が対峙する修羅場シーンは台本にもありましたが、おろおろするというか、なすすべがないという立ち位置でしたね。

――視聴者へメッセージを!

 松本清張さんならではの社会派テイストがこの作品に埋め込まれていると思います。誰もがふとした過ちによって人生から転落してしまうかもしれない、その危うさを感じてもらえたら。そして、子どもたちによって宗吉も気づかされた、“親子の絆”を感じていただけたらうれしいですね。

常盤貴子 コメント

――『鬼畜』という作品について、どんな思いを?

 今の時代に『鬼畜』を制作しようとする勇気にシビレました。和泉監督の演出によって生まれた、新たな『鬼畜』にブルッとしました。

――玉木宏さん演じる夫・宗吉に改めて物申すとしたら?

 2017年の締めくくりにやってくれるなぁ、と。梅子も梅子だけれど、宗吉さん、そら、無茶苦茶ですよ、と。玉木さんは、いつもやさしくしてくださったのに、役柄ゆえ、あまりお話することもかなわず、次はコメディーとかでお会いしたいなぁと本気で願った!!

――木村多江さん演じる菊代と修羅場を演じてみて?

 多江さんはもともと大好きな女優さんなので、気兼ねなく思い切り胸を借りることができました。お芝居を御一緒するのは久しぶりだったのですが、やっぱり楽しかった。

――視聴者へメッセージを!

 クリスマスイヴに何故、『鬼畜』!? ま、そんなクリスマスイヴがあってもいいのかも。
 お友達同士で集まって、ワイワイと肝試し気分で怖さに盛り上がっていただけたら☆

木村多江 コメント

――菊代という役柄に挑んでみて、感想は?

 すでに映画にもドラマにもなった作品なので、これまでと違う菊代を表現できるか、不安はありました。でも私自身、母親として“なぜ菊代は子どもたちを捨てたのか”がいちばんの疑問でしたので、 “女”としての部分が強い彼女の中にも、“母”としての部分が見え隠れするといいなと思い、その両方を表現するよう演じました。

――玉木宏さんと共演した感想は?

 玉木さんとは2回目の共演だったのですが、お芝居に対して真摯に取り組む方。とても魅力的な方なので、2人の女性に挟まれてオロオロしているところが人間くさくて、そこは視聴者の方も楽しめるのではないかなと思います。

――常盤貴子さん演じる妻・梅子と修羅場シーンを演じてみて?

 常盤貴子さんとの共演も2回目なのですが、瞳が素敵で、大好きな女優さんです。基本的にアクションが絡むシーンは、お互いの信頼関係で成り立つもの。修羅場のシーンでは私が倒れなければならないアクションがあったのですが、“信頼してね”“私が守りますから!”と言ってくださり、本当に信頼してお互いにぶつけ合うことができました。

――視聴者へメッセージを!

 ご覧になった方々が “もしかしたら自分の心の中にも鬼畜の部分があるかもしれない”と気づくような作品になるのではと思っています。人間の愚かさに共感しながら、反省しながら、拒絶しながら楽しんでいただけるドラマだと思いますので、ぜひたくさんの方にご覧になっていただきたいですね。

スタッフ

(原作)

松本清張(文春文庫刊)

(脚本)

竹山 洋

(音楽)

(監督)

和泉聖治

(チーフプロデューサー)

五十嵐文郎(テレビ朝日)

(ゼネラルプロデューサー)

内山聖子(テレビ朝日)

(プロデューサー)

藤本一彦(テレビ朝日)
河瀬 光(東映)
中尾亜由子(東映)

(制作)

テレビ朝日
東映