STORYストーリー

2018年8月8日(水)よる9時~

第5話

 昭和33年の夏。ナイトクラブの女性ダンサー・亀井咲子(松本妃代)が絞殺され、同じ店でボーイとして働いていた田畑亮介(勧修寺保都)が自首。咲子に思いを寄せていたが自分に振り向いてくれなかったために殺したと供述する。

 それから60年後。天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)がいる刑事資料係に、咲子の孫・加納優美(瑛蓮)が相談にやって来た。

 咲子は実はシングルマザーで、当時5歳だった優美の母親を豊橋の親戚の家に預けていたという。十日前に亡くなった母親の遺品からは豊橋行きの切符2枚と、咲子の文字で『RYOが許してくれますように』『ようやく会えますね』と書かれた2枚の短冊、そして51枚のトランプが見つかっている。咲子は、まもなく娘を迎えに行くつもりでいた矢先に殺害されたのだ。短冊にある『RYO』は自首した田畑亮介を指すようにも思えるが、それだと殺害動機に矛盾が出てくる――。優美は「どうして祖母が殺されたのか真相が知りたい」と天樹らに強く訴える。

 とは言え、事件が起こったのは60年も前。犯人の田畑もすでに刑期を終えて出所している。片桐正敏(吉田鋼太郎)からも「ほじくり返しても法じゃ裁けない」と一蹴される中、天樹は優美が置いていった60年前のナイトクラブでの1枚の写真をジッと見つめる。

 その翌朝、事態が一変した。優美が自宅で何者かに刺殺された状態で発見されたのだ。水田環(倉科カナ)と青山新(塚本高史)によると、優美は60年前の事件の関係者を調査会社に調べさせていたことが判明。だが、その調査会社が優美に渡した報告書が彼女の家から消えてしまっているという。

 60年前のことを今さら調べられたくない誰かが優美を殺したのか? 過去の事件の関係者らをあたる専従捜査班の面々。天樹は出所後に居所が分からなくなっていた田畑(小松政夫)の元を訪れ…。やがて見えてきた“真相”とは――!?