STORYストーリー

2018年7月11日(水)よる9時~

第1話 初回拡大スペシャル

 仲間の裏切りという衝撃的な事件の終末から1年後。警視庁刑事総務課刑事資料係に飛ばされた天樹悠(東山紀之)は、ノートパソコンに過去の捜査資料をデータベース化するための作業に取り組んでいた。そこへ部下の野々村拓海(白洲迅)が現れ、一課9係の警部補に頼まれた過去の捜査資料について報告。その野々村に天樹は迷いなく資料が保管してある棚の位置を教え、さらに類似事件の未解決事件の資料の場所をも提示。野々村は「さすが人間データバンク」と感心しきりだ。

 最近新調した老眼鏡を見て「近眼ですか?」と無邪気に話しかけてくる野々村を天樹があしらう中、制服姿の片桐正敏(吉田鋼太郎)が現れる。“資料係長”の札が立つデスクに付いた片桐は天樹に「もう来た?朝一番に来るって言ってたんだけど、あいつら」と語りかける。「あいつら?」と尋ねる天樹の声に追いつくように資料係を訪れたのは、水田環(倉科カナ)と青山新(塚本高史)。2人はそれぞれにこの1年、監察官と交番勤務に配属されていたが、片桐からの突然の呼び出しによって12係の刑事に戻っていたのだ。

 環と青山が来たのは、昨日朝に起きた事件について調べるため。7年の刑期を終えたばかりの松原祐二(永岡佑)が、出所直後に保護司を暴行。重傷を負わせて現在も逃走中だという。松原は7年前に現金輸送車を拳銃で脅して三億円あまりの現金入りジュラルミンケースを奪って逃走。その後、逃げ場を失い、コンビニエンスストアで6時間に及ぶ籠城を行った末に強行突入で現行犯逮捕されていた。

 7年前の捜査資料を基に松原の潜伏先のヒントを得ようとする環や青山。そんな2人の前に、一課12係主任・海老沢芳樹(田辺誠一)が訪れる。2人に「7年も前の捜査記録なんかアテにしてどうするんだ」と言い放つ海老沢は、そのまま天樹のことも冷徹に見据えるが、一方の片桐は「天樹ぃ…終わってねぇじゃん」と、どこか企んだような笑みを浮かべ…。

 環らが資料係を出た後、「事件捜査に過去完了形はない」とつぶやく天樹。
 残された数々の謎。7年前の事件は本当に単独犯だったのか? 事件の裏に暗躍する”第三者の影“とは一体?警視庁に眠る捜査資料庫から、再び事件が動き始める―。
 闇に葬られた真実を明かすべく、いま再び、7人のスペシャリストが始動!