STORYストーリー

2016年9月14日(水) よる9:00~9:54

最終回

 アパートで、神社のお守りを手にして死んだ老人の遺体が発見された。警視庁機動捜査隊の刑事・天樹悠(東山紀之)は現場へ急行するが、老人は自殺だったことが判明。捜査の必要がなくなった天樹は、覆面パトカーでその場を去ろうとする。と、その時だ。大学院で助手をしていたという青年・山崎晃(山本裕典)が声を掛けてきた。なぜか無線を聴かせてほしいという山崎を、さらりとかわす天樹。ところが次の瞬間、山崎が無線で話す真似をしながら、とある駐車場で大動脈を切られた遺体が発見された旨を話しだした。しかも、その直後にまったく同様の事件が発生したとの無線連絡が入ったのだ!

 被害者はIT企業の社長・藤岡伸行(吉見幸洋)。現場には凶器の出刃包丁が残されていたが、指紋は皆無…。天樹はすぐさま山崎の住所を突き止め、署に任意同行するが、山崎は適当な冗談を言っただけで、内容が一致していたのは単なる偶然だと主張する。一方、捜査一課12係の沙村康介(髙嶋政宏)らは藤岡の会社へ。対応した副社長・和田恒徳(湯江健幸)の落ち着き払った態度に、違和感を覚える。

 その矢先、またしても同じ凶器と手口による事件が起こった! しかもその直後、山崎が署から帰る際に立ち寄ったトイレから、第2の事件の発生時間と場所、死因が書かれた紙が見つかったのだ。さらには、数カ月前にオンラインショップで同じ型の出刃包丁が4本、同時購入されていたことが発覚。買ったのが犯人だとすれば、あと2件の殺人事件が発生する可能性が残されている…。

 天樹らはすぐさま山崎を署に連行。ところが、山崎を取り調べている最中に、第3の事件が発生する。しかも、山崎がまたも事件の詳細を聞く前に、その内容を言い当てるではないか! どう考えても山崎が怪しいが、少なくとも第3の事件に関しては、彼に実行することは不可能だ。ほかに真犯人がいるのか…。それとも、やはり山崎が犯人なのか…。だとすれば、そのからくりとは一体…!? 天樹らは執念の捜査を続行。やがて、人間の倫理観を踏みにじる、恐ろしい事件の全容が見えてくる――。

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