STORYストーリー

2016年9月7日(水) よる9:00~9:54

第8話

 「俺は…人を…殺した…」――缶コーヒーを手にふらふらと路地を歩いていた男が、謎めいた自白の言葉を残して死んだ。男は近くに住む画家・伊吹俊也(山中雄輔)。彼の財布にはなぜか大金が入っていた。事件を担当した警視庁機動捜査隊の刑事・天樹悠(東山紀之)はさっそく、妻・響子(遊井亮子)に事情を聴くことに。彼女の話によると、俊也は自殺も試みるほど長らくスランプで悩んでいたが、最近では元気になり、亡くなった日も本来は一人で旅行に行く予定だったらしい。もちろん、人を殺せるような人間ではなかったそうだ。

 その2日前――。一族経営の超一流ホテルグループの社長・柳光太郎(草野康太)が、自宅近くの路上で刺殺される事件が起こっていた。実は、同社では2カ月前に前社長も急逝しており、光太郎の妹で副社長の柳静香(山本未來)のもとには、色めき立ったマスコミが殺到。捜査一課12係の刑事・沙村康介(髙嶋政宏)青山新(塚本高史)もさっそく柳家へ向かう。ところが、静香の態度は驚くほどそっけない。なんでも、執事の田沼孝雄(下條アトム)によれば、静香は先代と愛人の間にできた娘で、兄とは仲が悪かったというのだ…。そこへ、さらなる同社の暗部が判明する。前社長の死後、一部の役員たちがなぜか社長の運転手・五十嵐正治(神尾佑)を次期社長候補に担ぎ上げ、クーデターを企てていたというのだ!

 そんな中、天樹は俊也が光太郎の殺害に関わった可能性を示唆する証拠を発見。やがて、複雑な人間関係が絡み合って生まれた“交換殺人シナリオ”の存在が浮上する。ようやく出口が見えかける捜査。ところが…巧妙に組み立てられたシナリオの先には、思わぬ結末が待ち受けていた――!

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