第9話 2018年1月18日

 政治的な影響力も大きく、政界の“影のフィクサー”とも呼ばれている柳原大造(品川徹)が会長を務める財団が主催するお茶会に、佐伯本部長(西田健)が出席することになった。男女同伴が条件となるため、佐伯はマリコ(沢口靖子)に声をかけるが、マリコはきっぱりと拒否。ところが佐伯が科捜研のための新しい機材の導入を交換条件として提示すると、手のひらを返したように同意。着慣れない和服を着て会場へと向かう。

 会場に到着したマリコは着物の帯がキツイと根を上げると、一人更衣室で洋服に着替える。ホッと一息ついたマリコが何気なく外を見ると、屋上の給水塔の上に人影を見かける。しかも一瞬だがライフルのようなものも…。会場に着いたときにライフルの照準レーザーのような赤い点を目撃していたマリコは胸騒ぎを覚え、屋上がよく見えるスタッフルームへと向かう。

 すると屋上には中庭の茶会の参加者を狙うようにライフルを構えた男の姿が!スマホを受付に預けていたマリコはスタッフルームを見回し、手近にあったパソコンから土門(内藤剛志)のスマホに「茶会で不審者発見」とメールを入れる。しかし、室内に設置されたCCDカメラでライフルの男はマリコの動きを監視していた。男はライフルの照準をマリコに向けると、トランシーバーを通して「少しでも動いたら撃つ」と脅す。

 マリコからのメールを見た土門と蒲原(石井一彰)は会場に駆けつけるが、民間のSPに止められ中に入ることすらできない。一方、マリコがいるスタッフルームのデスクの下から悟(高橋來)という少年が突然姿を現した。柳原会長の孫だという悟は、以前祖父が狙撃されたことを心配して二度と襲われないように“ソウサ”しているのだという。

 幸い悟は背が低いためCCDカメラに捉えられず、ライフルの男に気づかれていない。マリコは身分を明らかにして悟と同じ“正義の味方”だと安心させると、部屋にある証拠品らしいものを探させる。マリコに言われたとおりに手袋をはめて部屋の中を探す悟。やがて黒い粉が入った小袋とアタッシェケースに入った割れた陶器のカケラを発見する。さらにはシミのついた軍手も。マリコは悟に指示し、簡易鑑定用キットを使ってそれらの鑑定をさせようとするが…。



<ゲスト>

高橋 來、浜田 学、品川 徹、松永玲子、清水昭博
 

バックナンバー