第5話2015年11月19日

 科捜研の研究員・榊マリコ(沢口靖子)と宇佐見裕也(風間トオル)は、来年度オープン予定の“京都疾病予防管理センター”の志賀清二所長(中丸新将)に招かれ、施設の見学に訪れた。この京都疾病予防管理センターの地下階には、“バイオセイフティーレベル4”に分類される危険度の高いウイルスに対応可能な最新鋭の隔離実験室が備わっており、その中には病原体に汚染された遺体の検視ができる解剖室まであった。
 ところが、先に解剖室に入った研究員・尾原美涼(馬渕英俚可)と宇佐見が、中に男性の遺体があるのを発見。あわててマリコが入室しようとした瞬間、志賀所長は解剖室に続く気密扉をシャットダウン! 宇佐見と美涼は、解剖室内に閉じ込められてしまった。志賀によると、遺体の顔面にあらわれていた出血や浮腫は、致死率100%といわれる驚異の感染症“アルタイラ出血熱”の典型的な症状だという…。
 アルタイラウイルスの感染経路は体液感染で、宇佐見と美涼はすでに遺体に素手で触れてしまったため、感染している可能性が高い。しかし、ウイルスが空気感染型に変異している可能性も否定できず、感染拡大を防ぐため、マリコや志賀、副所長の徳村尚文(樋口隆則)、広報局長の周藤勝則(宮川一朗太)、警備担当の栗橋彰(白井哲也)も隔離実験室から出ることはできなくなった。志賀らは、遺体の男性には覚えがないといい、稼働する前の京都疾病予防管理センターになぜ見知らぬ男の遺体があるのか謎だった。
 マリコは、解剖室・実験室と科捜研とを映像回線でつなぎ、解剖室内に閉じ込められた宇佐見へモニター越しに指示を送り、前代未聞の“カメラ越しの検視”を開始する。すると首筋に索条痕が見つかり、他殺の可能性が浮上した。 
 しかし、レベル4のエリアに出入りできる人間は志賀、徳村、周藤、栗橋、美涼の5人だけ。つまり犯人は、隔離実験室内に閉じ込められた5人の中にいることとなり…!? はたして、殺人者は誰なのか…!? そして、ウイルスに感染した可能性の高い宇佐見の運命は…!? マリコもまた無事、施設から出ることはできるのか…!? 

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