第3話-2014年10月30日-

 ビーズアクセサリー教室の講師が、ひとり暮らしの自宅で殺害された。被害者は普通のブラウス姿だったが、なぜか日本髪を結っていた…。現場に駆けつけた榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研のメンバーは、服装とはあまりにも不釣り合いな彼女の髪型に違和感を抱く。
 調べたところ、その日本髪は“京風島田”とよばれるもので、専門技術を身に着けた美容師にしか結うことができない髪型とわかる。被害者は美容師を自室に呼んで髪を結い上げてもらったようだが、着物も所持していない彼女が日本髪を結った理由は何だったのか、マリコは疑問に思う。
 まもなく、死因は胸を鋏のような凶器で刺されたことによる失血死と判明。だが、室内にあった鋏とは形状が一致しなかった。被害者宅を訪れた美容師が、自分の鋏で刺したのだろうか…!? また、マリコたちは現場の室内から採取した27本の毛髪と小さな鳩の形をした謎のパーツ、ベランダに散っていた赤い微小な粒の分析に挑む。
 そんな中、日本髪を結う際に使う道具のひとつ“紺紙”は、美容師がそれぞれ工夫して独自の形を使用していることがわかる。捜査を進めたマリコたちは、元舞妓の美容師・田宮柚子(宮本真希)と姑の佐智(二宮さよ子)が切り盛りする美容室で、被害者の髪に使われていた紺紙と同じ形のものを用いていることをつかむが…!?

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