2007年4月クール放送

「時効警察」とは?

『時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山(オダギリ ジョー)の活躍を描く、新しいコメディーミステリー。“時効成立した事件を趣味で捜査”という斬新な発想を軸に、“霧山VS逃げ切った犯人”というミステリー要素と、そこかしこに散りばめられた笑いのエッセンスが共存するドラマ。脚本・ 監督には三木聡、岩松了、園子温、ケラリーノ・サンドロヴィッチら、映画界・演劇界の奇才たち。映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍するオダギリが、彼らとの豪華コラボレーションを実現する。何となく見ているうちに、何となくやみつきになってしまうドラマなのだ!』

 ……をよろしくお願いします。

過去シーズン動画配信中!(テレ朝動画)

2006年放送 【時効警察】
2007年放送 【帰ってきた時効警察】

ストーリー

#1「嘘は真実を食べる怪物だと言っても過言では無いのだ!」

三日月(麻生久美子)たちに惜しまれつつ、霧山(オダギリ ジョー)が金欠を理由に趣味である“時効事件の捜査”をやめてから1年。それ以外は特に変化のない総武警察署随一のヒマな部署・時効管理課に、新卒の真加出(小出早織)が配属された。そんな中、熊本(岩松了)から、時効になったばかりの国会議員・福原健一(あべかつのり)撲殺事件のファイルを見せられた霧山は興味津々。さらに何かに後押しされるかのように、霧山はある日ひょんなことから大金を手に入れる! 霧山はさっそく趣味を再開。三日月を連れ、事件当時は駆け出しキャスターだった榎田美紗子(麻木久仁子)のもとへ。榎田はこの事件を独自取材し、福原と対立する政党議員の秘書・剣道清彦(温水洋一)の冤罪を晴らした人物。その手柄で大出世した彼女は、今やテレビ局内で“女帝”と呼ばれる存在になっていた。霧山は榎田と話をするうち、妙な観点から彼女が何かを隠していると直感する…。
【脚本・監督 三木聡】

#2「好きな理由よりも嫌いな理由の方がハッキリしてると言っても過言では無いのだ!」

総武警察管轄内で、そこかしこの女子トイレにオッサンが現れるという痴漢事件が発生。問題のオッサンを捕まえられないまま、十文字(豊原功補)は頭を悩ます日々を送っていた。そんな中、霧山(オダギリ ジョー)は、裏社会を牛耳っていた“闇の帝王”権現三郎(赤星昇一郎)が刺殺された時効事件を捜査することに。当時、犯人と目されたのは権現の内妻でナンバーワンホステスだった吉良深雪(銀粉蝶)。ところが、彼女は事件直後から行方不明になっていた。直感的に深雪が犯人ではないような気がした霧山は、三日月(麻生久美子)を連れ、深雪の娘・綺羅(市川実和子)が経営する高級クラブへ。綺羅は死体の第一発見者だったが、ショックから事件に関する記憶が何もないという。核心に触れるような話を何ひとつ聞けないまま店を出た霧山は、数日後に再び綺羅と接触。そこで、綺羅から“雪男おじさん”という伯父にあたる人物の捜索を頼まれ…。
【脚本・監督 三木聡】

#3「えっ!?真犯人は霧山くん!?」

身もふたもないストーリーと頬をプクーと膨らませた愛らしい容姿で人気爆発中のキャラクター・プクーちゃんが、総武警察でも大流行。その作者・尾沢ミツコ(杉本彩)にまつわる時効事件があると聞かされた霧山(オダギリ ジョー)は、趣味の捜査に乗り出すことに。15年前にミツコと共に大ヒット・キャラ“沈みがち人形”を作った清原ミツヨ(満島ひかり)が、自宅で謎の転落死を遂げたというこの事件。裏表さかさまに服を着た死体の手には「私の」と書かれた卵の殻、階段には生のタコ、やや開いた裏窓には「明日午前中には」というメモがささったバラの鉢植えが置いてあったという。さらに、2年前にも事件は起きていた。今度はミツコと共に新キャラ“バタンキュー人形”を生んだアシスタント・三津屋さゆり(早川実緒)が、ミツコの家の階段から転落死したのだ。霧山は三日月(麻生久美子)を連れ、ミツコを訪問。ところがミツコは、沈みがち人形殺人事件の犯人は自分だとあっさり認め…。一方、同じ時効事件を追う諜報組織のエージェントは、ミツコに接近する霧山と三日月を不審に思い、マークし始める!
【脚本・監督 園子温】

#4「催眠術は、推理小説にはタブーだと言っても過言ではないのに…」

引っ越してからというもの不眠に悩まされている三日月(麻生久美子)は、タクシーにあったパンフレットで見付けた催眠療法師・スリープ玲子(ともさかりえ)のクリニックへ。なんとスリープ玲子は、三日月と中学で同級生だった卯月玲子だった! まさかの再会に喜ぶ2人。するとそこへ、霧山(オダギリ ジョー)が突然訪ねてきた。霧山が趣味で捜査し始めた時効事件は、玲子の父で小説家だった卯月善(矢崎滋)の不倫相手・七海奈美(村岡希美)が完全密室で殺された事件だったからだ。善にはアリバイがあったこと、また当時玲子の彼氏だった星野トオル(島田曜蔵)の証言から、霧山は玲子が犯人の可能性もあるとにらんでいた。ところが、三日月は頑として玲子の無実を主張。さらに、いきなり自分が歌手だと言い始めるなど、三日月の様子がおかしくなり…。一方、霧山は真加出(小出早織)に頼まれ、恋人のフリをして彼女の母親に会うことに。ところが霧山が待ち合わせ場所に到着すると、そこには以前から顔見知りの人物がいて…。
【脚本・監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチ】

#5「幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ」

平成のホラークイーンと呼ばれる女優・黒井桃子(鶴田真由)の新作ホラー映画の話で盛り上がったついでに、熊本(岩松了)が霧山(オダギリ ジョー)にある時効事件のファイルを差し出した。事件は、桃子と一緒に女優デビューした双子の姉・桜子(鶴田真由・二役)に関するものだ。当時、黒井姉妹と同じ映画に出演していたアイドル歌手・白鳥その子(りりィ)が楽屋で、死んでいる桜子と凶器らしきものを持った桃子を目撃。ところがその後、死体は忽然と消え、桃子にもアリバイがあることが判明したという。さらに、殺人事件か失踪事件か謎のまま、桃子には桜子の霊が憑いているという噂がまことしやかに囁かれていた。さっそく霧山は三日月(麻生久美子)と共に桃子を訪ねることに。 ところが三日月は、桃子しか住んでいないはずの家で誰かのクシャミを聞いたり、帰り道で別れたばかりの桃子にそっくりな人物を目撃。「桜子の霊だ」と怯える三日月。霧山は、ホラー現象にどう立ち向かっていくのか…。
【脚本 吉田玲子、麻生学 / 監督 麻生学】

#6「青春に時効があるか否かは熊本さん次第!」

とうの昔に過ぎ去った青春時代を取り戻したいと切望する熊本(岩松了)は、みんなで若さを取り戻すため「温泉旅行に行こう」と提案。そんな折、「青春温泉旅館殺人事件」が時効を迎えた。青春温泉旅館の温泉水には若返り効果があると言われ、その源泉水を使った化粧水「ドリアングレイ」は今や大人気。実際に、旅館の女将・寺島マユミ(西田尚美)は54歳とは思えない美貌と若さを保ち続けている。しかし現在では絶好調のマユミも、15年前は「青春温泉旅館殺人事件」の容疑者に挙げられた人物だった。彼女の温泉旅館の温泉水が水道水だという噂が流れた直後に、対立していた温泉旅館の女将・初老フケミ(内田春菊)が謎の死を遂げていたからだ。やがて熊本の発案で、慰安旅行先は青春温泉に決定。霧山(オダギリ ジョー)は趣味の捜査も兼ね、三日月(麻生久美子)や時効管理課の面々、十文字(豊原功補)らと共に青春温泉旅館へ。旅館には“つぼ師匠”と呼ばれる気味の悪いマッサージ師(山口美也子)、マユミの娘・紀子(田井中蘭)の姿が…。そこで、紀子の年齢が15歳だと聞いた三日月は、何かがおかしいと感じる。
【脚本・監督 園子温】

#7「ごく普通の主婦がイノシシと間違えられるには、それなりの理由があったのだ!」

霧山(オダギリ ジョー)は、「イノシシ主婦見間違い事故 それとも殺人事件なのか?」という、どっちつかずの名称がついた時効事件を捜査することに。イノシシの里とよばれる“大間下(おおまか)村”で、村の猟友会メンバーがイノシシと間違って、イノシシの毛皮をまとった村の主婦・一宮理恵子(宮地真緒)を射殺してしまった事件だ。当初は痛ましい事故と考えられていたが、事件当日に理恵子の夫・一路(山中崇)が猟銃で自殺しているのが自宅で発見されたため、殺人事件の可能性も浮上したという。霧山と三日月(麻生久美子)は、さっそく大間下村へ行き、一路の姉・御厨まさへ(国生さゆり)を訪ねることに。亡くなった理恵子も所属していたママさんバレーボールチームの練習に命を懸けるまさへは、大らかでいい加減な人たちが多い大間下村の中では珍しくキッパリした性格。霧山が趣味の捜査をしていると告げると、まさへは「趣味で何かをやる人間が大嫌いだ」という。そこで霧山は、趣味とは思えない気迫と本気で捜査すると約束。やがて捜査を進めるうち、理恵子がママさんバレーのコーチ・関口ミッシェル(加勢大周)と浮気していたことを知る。さらに、霧山は誰かに尾行されているような気がして…。
【脚本 山田あかね / 監督 安見悟朗】

#8「今回、三日月が大活躍する理由は深く探らない方がいいのだ!」

霧山(オダギリ ジョー)は、総武市のビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街・甲府町で起きた、悪徳不動産会社社長・東吉田真一(二階堂智)の殺害事件を捜査することに。事件当時、室内が荒らされていたため強盗目的の殺人との線も浮上したが、被害者に恨みを持つ人間が多すぎて捜査は難航。焦った捜査班が第一発見者のメイド・佐伯多美子(松田美由紀)に自白を無理強いしたことで、社会的問題にもなった事件だ。霧山はさっそく三日月(麻生久美子)を連れて、事件現場となった東吉田家へ。しかし、霧山は被害者の妻・美幸(麻生久美子・二役)の母・八重(加藤治子)から事件当日の話を聞いている最中、とんでもないアクシデントが起こり、入院するハメになってしまう。そこで三日月は、ここぞとばかりに動けない霧山の代わりに捜査することに。ところが、聞き込みに行った三日月が撮影してきたビデオには、道中のくだらない映像や、左右対称が好きだと語る八重の姿など、およそ事件とは関係なさそうなものばかり…。そんな中、冤罪の多美子が嘘の自白をした理由が気になって仕方のない霧山の目に、東吉田家で撮影されたある異常現象がとまり…。
【脚本・監督 オダギリ ジョー】

最終話「振り返らずに別れるか?最後にもう一度振り返って別れるか?それが問題だと言っても過言では無いのだ!」

三日月(麻生久美子)のもとへ、昔付き合っていた刑事・九門竜(神保悟志)から電話がかかってきた。5年前に三日月は、ニューヨークのインターポールへの派遣が決まった九門竜からの「一緒に来ないか」という誘いを断り、現在に至っている。一時帰国したため会いたいという九門竜の言葉に戸惑う三日月。一方の霧山(オダギリ ジョー)は、スパニッシュギターの名手・熱賀しおり(室井滋)がコンサートを開いていたホールの屋上から、コスプレ楽屋泥棒・鳥山清助(岡元次郎)が突き落とされて死んだ時効事件を捜査し始める。被害者は盗んだしおりの財布を持ったまま死んでいたが、しおり自身は事件発生時コンサートの真っ最中。霧山は、しおりの自宅周辺で捜査をしたいと考えるが、しおりの家はかなり遠い場所。すると、真加出(小出早織)が近くにある伯父の家が空き家だと言い出した。さっそく霧山は、遊びに行きたがる時効管理課の面々や十文字(豊原功補)らも交え、真加出の伯父の家へ行くことに。が、三日月は九門竜と会う約束があり…。
【脚本・監督 三木聡】

#1「嘘は真実を食べる怪物だと言っても過言では無いのだ!」

三日月(麻生久美子)たちに惜しまれつつ、霧山(オダギリ ジョー)が金欠を理由に趣味である“時効事件の捜査”をやめてから1年。それ以外は特に変化のない総武警察署随一のヒマな部署・時効管理課に、新卒の真加出(小出早織)が配属された。そんな中、熊本(岩松了)から、時効になったばかりの国会議員・福原健一(あべかつのり)撲殺事件のファイルを見せられた霧山は興味津々。さらに何かに後押しされるかのように、霧山はある日ひょんなことから大金を手に入れる! 霧山はさっそく趣味を再開。三日月を連れ、事件当時は駆け出しキャスターだった榎田美紗子(麻木久仁子)のもとへ。榎田はこの事件を独自取材し、福原と対立する政党議員の秘書・剣道清彦(温水洋一)の冤罪を晴らした人物。その手柄で大出世した彼女は、今やテレビ局内で“女帝”と呼ばれる存在になっていた。霧山は榎田と話をするうち、妙な観点から彼女が何かを隠していると直感する…。
【脚本・監督 三木聡】

#2「好きな理由よりも嫌いな理由の方がハッキリしてると言っても過言では無いのだ!」

総武警察管轄内で、そこかしこの女子トイレにオッサンが現れるという痴漢事件が発生。問題のオッサンを捕まえられないまま、十文字(豊原功補)は頭を悩ます日々を送っていた。そんな中、霧山(オダギリ ジョー)は、裏社会を牛耳っていた“闇の帝王”権現三郎(赤星昇一郎)が刺殺された時効事件を捜査することに。当時、犯人と目されたのは権現の内妻でナンバーワンホステスだった吉良深雪(銀粉蝶)。ところが、彼女は事件直後から行方不明になっていた。直感的に深雪が犯人ではないような気がした霧山は、三日月(麻生久美子)を連れ、深雪の娘・綺羅(市川実和子)が経営する高級クラブへ。綺羅は死体の第一発見者だったが、ショックから事件に関する記憶が何もないという。核心に触れるような話を何ひとつ聞けないまま店を出た霧山は、数日後に再び綺羅と接触。そこで、綺羅から“雪男おじさん”という伯父にあたる人物の捜索を頼まれ…。
【脚本・監督 三木聡】

#3「えっ!?真犯人は霧山くん!?」

身もふたもないストーリーと頬をプクーと膨らませた愛らしい容姿で人気爆発中のキャラクター・プクーちゃんが、総武警察でも大流行。その作者・尾沢ミツコ(杉本彩)にまつわる時効事件があると聞かされた霧山(オダギリ ジョー)は、趣味の捜査に乗り出すことに。15年前にミツコと共に大ヒット・キャラ“沈みがち人形”を作った清原ミツヨ(満島ひかり)が、自宅で謎の転落死を遂げたというこの事件。裏表さかさまに服を着た死体の手には「私の」と書かれた卵の殻、階段には生のタコ、やや開いた裏窓には「明日午前中には」というメモがささったバラの鉢植えが置いてあったという。さらに、2年前にも事件は起きていた。今度はミツコと共に新キャラ“バタンキュー人形”を生んだアシスタント・三津屋さゆり(早川実緒)が、ミツコの家の階段から転落死したのだ。霧山は三日月(麻生久美子)を連れ、ミツコを訪問。ところがミツコは、沈みがち人形殺人事件の犯人は自分だとあっさり認め…。一方、同じ時効事件を追う諜報組織のエージェントは、ミツコに接近する霧山と三日月を不審に思い、マークし始める!
【脚本・監督 園子温】

#4「催眠術は、推理小説にはタブーだと言っても過言ではないのに…」

引っ越してからというもの不眠に悩まされている三日月(麻生久美子)は、タクシーにあったパンフレットで見付けた催眠療法師・スリープ玲子(ともさかりえ)のクリニックへ。なんとスリープ玲子は、三日月と中学で同級生だった卯月玲子だった! まさかの再会に喜ぶ2人。するとそこへ、霧山(オダギリ ジョー)が突然訪ねてきた。霧山が趣味で捜査し始めた時効事件は、玲子の父で小説家だった卯月善(矢崎滋)の不倫相手・七海奈美(村岡希美)が完全密室で殺された事件だったからだ。善にはアリバイがあったこと、また当時玲子の彼氏だった星野トオル(島田曜蔵)の証言から、霧山は玲子が犯人の可能性もあるとにらんでいた。ところが、三日月は頑として玲子の無実を主張。さらに、いきなり自分が歌手だと言い始めるなど、三日月の様子がおかしくなり…。一方、霧山は真加出(小出早織)に頼まれ、恋人のフリをして彼女の母親に会うことに。ところが霧山が待ち合わせ場所に到着すると、そこには以前から顔見知りの人物がいて…。
【脚本・監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチ】

#5「幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ」

平成のホラークイーンと呼ばれる女優・黒井桃子(鶴田真由)の新作ホラー映画の話で盛り上がったついでに、熊本(岩松了)が霧山(オダギリ ジョー)にある時効事件のファイルを差し出した。事件は、桃子と一緒に女優デビューした双子の姉・桜子(鶴田真由・二役)に関するものだ。当時、黒井姉妹と同じ映画に出演していたアイドル歌手・白鳥その子(りりィ)が楽屋で、死んでいる桜子と凶器らしきものを持った桃子を目撃。ところがその後、死体は忽然と消え、桃子にもアリバイがあることが判明したという。さらに、殺人事件か失踪事件か謎のまま、桃子には桜子の霊が憑いているという噂がまことしやかに囁かれていた。さっそく霧山は三日月(麻生久美子)と共に桃子を訪ねることに。 ところが三日月は、桃子しか住んでいないはずの家で誰かのクシャミを聞いたり、帰り道で別れたばかりの桃子にそっくりな人物を目撃。「桜子の霊だ」と怯える三日月。霧山は、ホラー現象にどう立ち向かっていくのか…。
【脚本 吉田玲子、麻生学 / 監督 麻生学】

#6「青春に時効があるか否かは熊本さん次第!」

とうの昔に過ぎ去った青春時代を取り戻したいと切望する熊本(岩松了)は、みんなで若さを取り戻すため「温泉旅行に行こう」と提案。そんな折、「青春温泉旅館殺人事件」が時効を迎えた。青春温泉旅館の温泉水には若返り効果があると言われ、その源泉水を使った化粧水「ドリアングレイ」は今や大人気。実際に、旅館の女将・寺島マユミ(西田尚美)は54歳とは思えない美貌と若さを保ち続けている。しかし現在では絶好調のマユミも、15年前は「青春温泉旅館殺人事件」の容疑者に挙げられた人物だった。彼女の温泉旅館の温泉水が水道水だという噂が流れた直後に、対立していた温泉旅館の女将・初老フケミ(内田春菊)が謎の死を遂げていたからだ。やがて熊本の発案で、慰安旅行先は青春温泉に決定。霧山(オダギリ ジョー)は趣味の捜査も兼ね、三日月(麻生久美子)や時効管理課の面々、十文字(豊原功補)らと共に青春温泉旅館へ。旅館には“つぼ師匠”と呼ばれる気味の悪いマッサージ師(山口美也子)、マユミの娘・紀子(田井中蘭)の姿が…。そこで、紀子の年齢が15歳だと聞いた三日月は、何かがおかしいと感じる。
【脚本・監督 園子温】

#7「ごく普通の主婦がイノシシと間違えられるには、それなりの理由があったのだ!」

霧山(オダギリ ジョー)は、「イノシシ主婦見間違い事故 それとも殺人事件なのか?」という、どっちつかずの名称がついた時効事件を捜査することに。イノシシの里とよばれる“大間下(おおまか)村”で、村の猟友会メンバーがイノシシと間違って、イノシシの毛皮をまとった村の主婦・一宮理恵子(宮地真緒)を射殺してしまった事件だ。当初は痛ましい事故と考えられていたが、事件当日に理恵子の夫・一路(山中崇)が猟銃で自殺しているのが自宅で発見されたため、殺人事件の可能性も浮上したという。霧山と三日月(麻生久美子)は、さっそく大間下村へ行き、一路の姉・御厨まさへ(国生さゆり)を訪ねることに。亡くなった理恵子も所属していたママさんバレーボールチームの練習に命を懸けるまさへは、大らかでいい加減な人たちが多い大間下村の中では珍しくキッパリした性格。霧山が趣味の捜査をしていると告げると、まさへは「趣味で何かをやる人間が大嫌いだ」という。そこで霧山は、趣味とは思えない気迫と本気で捜査すると約束。やがて捜査を進めるうち、理恵子がママさんバレーのコーチ・関口ミッシェル(加勢大周)と浮気していたことを知る。さらに、霧山は誰かに尾行されているような気がして…。
【脚本 山田あかね / 監督 安見悟朗】

#8「今回、三日月が大活躍する理由は深く探らない方がいいのだ!」

霧山(オダギリ ジョー)は、総武市のビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街・甲府町で起きた、悪徳不動産会社社長・東吉田真一(二階堂智)の殺害事件を捜査することに。事件当時、室内が荒らされていたため強盗目的の殺人との線も浮上したが、被害者に恨みを持つ人間が多すぎて捜査は難航。焦った捜査班が第一発見者のメイド・佐伯多美子(松田美由紀)に自白を無理強いしたことで、社会的問題にもなった事件だ。霧山はさっそく三日月(麻生久美子)を連れて、事件現場となった東吉田家へ。しかし、霧山は被害者の妻・美幸(麻生久美子・二役)の母・八重(加藤治子)から事件当日の話を聞いている最中、とんでもないアクシデントが起こり、入院するハメになってしまう。そこで三日月は、ここぞとばかりに動けない霧山の代わりに捜査することに。ところが、聞き込みに行った三日月が撮影してきたビデオには、道中のくだらない映像や、左右対称が好きだと語る八重の姿など、およそ事件とは関係なさそうなものばかり…。そんな中、冤罪の多美子が嘘の自白をした理由が気になって仕方のない霧山の目に、東吉田家で撮影されたある異常現象がとまり…。
【脚本・監督 オダギリ ジョー】

最終話「振り返らずに別れるか?最後にもう一度振り返って別れるか?それが問題だと言っても過言では無いのだ!」

三日月(麻生久美子)のもとへ、昔付き合っていた刑事・九門竜(神保悟志)から電話がかかってきた。5年前に三日月は、ニューヨークのインターポールへの派遣が決まった九門竜からの「一緒に来ないか」という誘いを断り、現在に至っている。一時帰国したため会いたいという九門竜の言葉に戸惑う三日月。一方の霧山(オダギリ ジョー)は、スパニッシュギターの名手・熱賀しおり(室井滋)がコンサートを開いていたホールの屋上から、コスプレ楽屋泥棒・鳥山清助(岡元次郎)が突き落とされて死んだ時効事件を捜査し始める。被害者は盗んだしおりの財布を持ったまま死んでいたが、しおり自身は事件発生時コンサートの真っ最中。霧山は、しおりの自宅周辺で捜査をしたいと考えるが、しおりの家はかなり遠い場所。すると、真加出(小出早織)が近くにある伯父の家が空き家だと言い出した。さっそく霧山は、遊びに行きたがる時効管理課の面々や十文字(豊原功補)らも交え、真加出の伯父の家へ行くことに。が、三日月は九門竜と会う約束があり…。
【脚本・監督 三木聡】

相関図

スタッフ

【脚本・監督】

三木 聡
園 子温
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
麻生 学
オダギリ ジョー

吉田 玲子(脚本)
山田 あかね(脚本)
安見 悟朗(監督)

【音楽】

坂口 修

【チーフプロデューサー】

黒田 徹也(テレビ朝日)

【プロデューサー】

横地 郁英(テレビ朝日)
遠田 孝一(MMJ)

【制作】

テレビ朝日
MMJ