第3話 2017年5月4日

 東京・有明の工場跡地で、大手ゼネコンの建築デザイナー・江上恭介(伊藤洋三郎)の刺殺死体が発見された。一報を受けて臨場した捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)らは、“バンザイ”のように両手を挙げた姿勢の遺体に驚く。
 現場の状況から、犯人はどこか別の場所で殺害し遺体を運んできたことがわかったが、被害者の耳に殺害現場の土が付着していた上、指紋を消そうとして遺体を拭いたメイク落とし用コットンの繊維片も残っていた。犯人は、犯行の手がかりを消そうとして、かえって証拠を残している…。平井真琴(斉藤由貴)は、“失敗ばかりの犯人”だと直感する。

 司法解剖の結果、死因は背中を刺されたことによる失血性ショック死と断定されたが、体内から微量の毒物が検出されたほか、転落によってできた傷も見つかった。つまり犯人は毒殺に失敗し、突き落として殺害しようとしたものの、また失敗。最終的に刃物を使って刺殺したと思われた。まさに、“失敗ばかり”の犯人像が浮かび上がるが…!?

 そんな中、被害者の江上は社内でパワハラ、セクハラを日常的に繰り返していたことが発覚。事件当日は、休みを取っていたアシスタントの中井太一(片岡信和)を強引に呼び出した挙句、自分は外出。共同で吊り橋を施工している建設会社の現場所長・真下久美(市毛良枝)のいる奥多摩を訪ねていたと判明する。真琴はさっそく久美を直撃するが、彼女は社内では“失敗しない女”“パーフェクトウーマン”と評判の完璧主義の女性だった…。

GUEST ゲスト

市毛良枝、朝加真由美、片岡信和、伊藤洋三郎

BACKNUMBER バックナンバー