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「なにもかも新しく始まるニュース番組の冒頭を飾るオープニングテーマに、若い才能の力を借りたい!」
それが今回の音楽製作の出発点でした。
でも難しい一面もありました。
なにしろ、その時点ではふたりともまだ高校生。期末試験もあるし、卒業式もあるし、二人ともライブの仕事がだんだん忙しくなってくるし、さらに、松永君の拠点は関西、矢野さんは東京。直接会って打ち合わせをする時間がなかなかとれませんでした。
そんなさまざまな苦難(?)を乗り越えて、最初の打ち合わせ、最初の音合わせ、を敢行し、その間にもデモテープは芦屋と東京を行ったり来たりして、2004年3月13日、松永君と矢野さんの二人だけのリハーサルが、麻布十番のスタジオで行われました。
しばらくリハーサル室にこもって試行錯誤を重ねていた2人から、「できました」と部屋の外で待っていた関係者に声がかかりました。
そして、2人だけの演奏が始まりました。テーマの部分です。
立ち会った人々は、その曲を聴いてこう叫びました。
「かっこいい!」
ピアノが踊り、アルトサックスが絡み、一回聞いただけで、元気が出て、勇気が湧いて、もう耳にそのメロディーが残っている、そんな「かっこいい」ジャズの楽曲が生まれました。
その勢いのまま、翌日の14日、赤坂のコロムビア第1スタジオに、松永君と矢野さん、そしてベースの安カ川大樹(やすかがわだいき)さんとドラムスの小松伸之(こまつのぶゆき)さんが集まりました。
報道ステーションオープニングテーマ特別カルテットです。
10代の若い2人が引っ張るジャズバンドです。
すぐに松永君の疲れを知らないパワーがみんなを引っ張り始めました。
約3時間にわたるリハーサル、微調整、そして本録音。
スタジオの熱気は極限までのぼりつめ、5、6回のテイクが録音され、もうこれで大丈夫なんじゃないか、と全員が思った時、松永君が大きな声を出しました。
「いや、最後にもう一回だけやりましょう」
そうです、この最終テイクがついにOKテイクとなったのです。
「やったーっ!」という彼の雄叫びがスタジオに響き渡りました。
報道ステーションオープニングテーマ「Open Mind」が完成した瞬間でした。
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