オープニングの舞台裏
 報道ステーションのオープニングはこんなふうに作られました
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クリスマスバージョンのオープニングCG

今回のオープニング作成作業は、まず、ニュース番組にオープニングの音楽と映像がはたして本当に必要なんだろうか? と考えることから始まりました。毎晩、9時54分という時刻がきたらすぐにスタジオで「こんばんは」とMCがあいさつするニュース番組であってもいいわけです(実際、4月8日の放送ではわざとそんなふうに始めました)。
でもオープニングは、本でいえば表紙にあたるものです。報道ステーションの番組コンセプトをうまく表現した表紙、つまり音楽と映像があって、だんだんに見ている人たちに親しまれるようになって、この音楽と映像が始まると、あ、報道ステーションが始まるんだな、と思ってもらえれば、やはりそれは素晴らしいことだ・・・そんなことを考えているうちに、昨年11月のある土曜日の朝、起きてテレビをつけると、不思議な映像が流れていたのです。

それは、新聞紙で作られたオブジェを一こま一こま動かして撮影し、それをつなげてあたかも動く映像に見せるクレイアニメという手法で作った7分くらいのVTRでした。赤ん坊の顔がいつのまにか家になり、街が生まれて、その街はだんだん未来都市へ変貌していくのですが、最後には終末を迎え、すべてが無に帰してしまう、という少々アイロニックな感覚を持った、寓話的なアニメーションでした。
あ、これだ! とその時、直感的に思ったのです。この手作り感、作品にある正直で誠実な手触り、それは、原点に戻って伝えよう、という我々の番組コンセプトにちょっと合ってるのじゃないか? と。
そして、とてつもなくいろいろなところに聞きまわって、この作品の作者が誰なのかをなんとか突き止めました。(それは作者紹介プロフィールを見てください)
ようやく作者に会うことができて、「報道ステーションのオープニングを作ってみませんか?」とお願いした時の作者の答えは「やりますやります」というものでした。作者の年齢はその時、23歳。

さて、同じ頃、1986年生まれの17歳のある少年が、やはりテレビの中で、「奇跡」としか言いようのないピアノ演奏をしているのを目にしました。「すごい!」と言ったきり、そのあとは何の言葉も出てこない・・・ただただ、その天才ぶりに驚かされました。
同じ日の午後、銀座の山野楽器本店では、ある女性サックスプレイヤーのデビューアルバムの店頭宣伝が行われていました。店頭宣伝といっても、ジャズCD売り場のある一角の試聴コーナーでしたが・・・。  
ヘッドフォンをつけてそのCDを聞いてみると、その音色とフレーズはチャーリー・パーカーを思わせ、なにより新鮮だし、音楽を心から楽しんでいるのがよくわかりました。置いてあるプロフィールには、1986年生まれ、とあります。つまり彼女はこの時、17歳。テレビの天才ピアニストと同じ年齢です。

これだ! とやはりその時、直感的に思ったのでした。
この二人の17歳に報道ステーションのオープニングを頼もう。
二人のコラボレーションで音楽を作ってもらおう、そう思ったのです。
その後、天才ピアニストは誕生日を迎えて18歳になり、天才少女は高校3年生になりました。
二人は何度も打ち合わせと音合わせとリハーサルを重ね、報道ステーションのオープニングテーマがようやく出来上がったのです。(二人のプロフィールはのちほど)
その名は「Open Mind」

こうして2004年4月に始まった若い番組、報道ステーションの「表紙」を作ったのは3人の若い才能
だったわけです。

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