概要 みどころ ホワイトボード「17:50」の謎 「ベント決死隊」 明かされる真相

消えた「メルトダウン」発言の裏側 「SPEEDI」はなぜ隠されたのか

番組概要

東日本大震災から既に9ヶ月が過ぎました。
直後に発生した福島第一原発事故の収束作業は少しずつ進み、政府は16日、「冷温停止宣言」をして「事故そのものは収束した」との見方を示しました。しかし、原子炉の中が今、どうなっているのかは依然わからず、国民の不安解消とは程遠い状況です。
2011年12月28日。「報道ステーション スペシャル」は、あえて事故直後5日間の動きに絞って、
「そのとき本当に起きていたこと」を検証します。原発の内部で起きていたこと、総理官邸で起きていたこと、そして周辺の住民に起きていたことの真実は何なのか。
取材を通して浮かび上がったのは、政府や東京電力の説明とはかけ離れた、原発の抱える重大な問題点。見えてきたのは、当事者たちの危機対応能力に起きた「メルトダウン」でした。

みどころ

福島第一原発では1号機から3号機が次々とメルトダウン。複数の建屋で水素爆発が起きた。
番組では様々なデータ・証言・実験などから、この「連鎖事故」の新たな姿を浮かび上がらせる。
初めて指摘される、原発の重大「欠陥」・・・それはあの水素爆発と関係があるのか!?
さらに総理、東電幹部、原子力安全・保安院長など当事者の証言から、事故発生後5日間を
多角的に分析。
政権中枢での「情報統制」、放射性物質拡散の予測をめぐる「混乱」、その裏側に迫る。

ホワイトボード「17:50」の謎


運転員たちの必死の作業の様子が記録された、
福島第一原発1号機の中央制御室のホワイトボード。
番組は3月11日に書かれたある“メモ”に注目した。
そこから浮かび上がる疑問・・・
「原発内部は地震で既に損傷していたのではないか」
東電が否定し続けてきた「地震損傷説」。
その可能性を検証すべく
取材班はアメリカ、北欧へ飛んだ・・・

「ベント決死隊」 明かされる真相

高い放射線量のため立ち入りができなくなった原子炉建屋。
1号機の危機は刻一刻と迫っていた・・・
政府は原子炉格納容器の圧力を下げる「ベント」を指示。
最前線の運転員たちは「決死隊」を組み、暗闇の建屋へと向かった。
困難の末に完了した手動での「ベント」。
しかし1時間後、1号機は「水素爆発」を起こす。いったいなぜ?
福島第一原発の「ベントシステム」に存在した重大な問題とは?

消えた「メルトダウン」発言の裏側

事故発生2日目。原子力安全・保安院の審議官が
「炉心溶融(メルトダウン)の可能性がある」と会見で発言。
だがその後、この審議官は表舞台から姿を消し、
「メルトダウン」という言葉自体も使われなくなっていく。
この「情報統制」の裏側に官邸の関与はあったのか。
錯綜する情報、混乱する官邸・東電。いらだつアメリカ・・・
原発内部でのメルトダウンと同時進行していた、
政権中枢での「メルトダウン」を追跡する。

「SPEEDI」はなぜ隠されたのか

原発が危機を迎えていた3月12日。
福島県浪江町の住民は町の中心部を離れ原発から30kmの地区へとたどりついた。
その後、1号機・3号機が次々水素爆発。2号機からも大量の放射性物質が放出された。
放射性物質は北西に流れ、避難したはずの住民は結果、無用な被ばくを強いられる事になった。
莫大な予算を投じたSPEEDIというシステムが、それを予測していたにもかかわらず・・・
誰が、なぜ、その重大情報を放置したのか。
官邸、文科省、保安院、そして原子力安全委員会。
直撃取材に対し、当事者たちが答えた驚きの実態とは・・・
政府は事故原子炉の『冷温停止』を宣言した。
だが事故の影響で全国各地の原発が停止中で、再稼動の是非が国民的な関心事となっている。
日本に突きつけられた『原発をこれからどうするのか』という重大問題を考える。
写真提供:東京電力 、エアフォートサービス