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伊豆はあらゆる風景の画廊である。川端康成はこよなく伊豆を愛しました。旧道にあるこの天城トンネルで、当時学生だった川端康成は、旅芸人の一行を追って、14歳の踊り子にめぐり会ったと言います。微笑む踊り子の幻影が、今にも目に浮かぷようです。
峠を南へ下れば、今日の宿、湯ヶ野温泉です。

伊豆の踊子の舞台であり、川端がこよなく愛した宿・福田家が、踊り子ならぬ旅人を迎えてくれました。
福田家 女将 稲穂とし子さん。

宿のロビーでは、川端直筆の書や写真が、往時をしのばせてその作品の世界へといざなってくれます。
女将の案内で、川端が逗留した部屋へ。

そして19才の川端が踊り子の入浴の姿を目にしたところがこの部屋だといわれています。
現在でも、宿泊は可能です。

当時の川端の目には、天真爛漫な踊り子たちの姿が、鮮やかに焼きついたに違いありません。
近くに、伊豆の踊り子の文学碑があると言うので出かけてみました。 まさに、文豪川端の世界に浸るには何よりの宿。彼の息づかいさえ聞こえてくるようです。 悠久の歴史と、素朴な風情。川端が愛した宿は、いまも脈々と息づいていました。
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秘湯ロマン
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