2005/11/6


立花家の長女としてヒビキをサポートしてきた香須実ちゃん。
当初は魔化魍が現れる現場でのお仕事がメインだったが、ヒビキが凱火を操るようになると、「たちばな」でヒビキだけでなく、イブキやトドロキなど鬼全般の精神面をもサポートする存在へと代わってきました。
一方で「かたつむり」も歌えない音痴、イブキくんに思わせぶりな態度をとる悪女、なんていう噂も聞こえてきましたが、そんな香須実を演じてきた蒲生麻由さんにもこの10カ月でさまざまな“変化”を体感してきたようです。
そんな複雑な状況の中での乙女心に迫っちゃいましょう!

最近は“現場”が少なくなりましたね。演じる上で工夫は?
蒲生:ヒビキさんについていかなくなって、香須実なりに「たちばな」でどうサポートしていけるか考えていたんです。私は弟子ではなくてサポーター。弟子だと師匠(=鬼)に何かあったときに感情的になってしまいますが、サポーターだったら一歩ひいたところから見られますよね。それは私と日菜佳(神戸みゆき)にしかできないと思うんです。さらに私はお姉さんだし、どーんと落ち着いたところを見せたいなと思っています。今はそれがうまくできているか、心配なんですが。

演技する方としては意外と難しい変化ですね?
蒲生:そうなんです。最初は戸惑ったというか、現場にいかないで私の存在感をアピールできるか、と悩んだりしていたんですけど。でも、明らかに私にしかできないことってあると思うし、そのあたりを広げていきたいなと思っています。

恋愛という部分でも変化してきたみたいですよね。最初はヒビキさんかなと思ったけど、最近はイブキくんと親密になってきたみたい。ご自身ではどう解釈してます?
蒲生:私としては、香須実はヒビキさんを尊敬している、と思うんです。その一方で男性としての魅力も感じていますが、自分はサポーターであって恋愛に発展しては、その関係は保てないと香須実もわきまえているんですね。イブキくんについては、香須実なりに仲のいい幼なじみとして見ていた。ところが、イブキくんの成長を認めるエピソードがありましたよね。あの時から「幼なじみだから」とイブキくんの好意をあえてせき止めていた自分の壁を、ちょっと崩してもいいかな、と思うようになったんだと思うんです。ヒビキさんへの思いは実現できない、その中でイブキくんが成長して、その気持ちに答えてもいいかなって。そういう風に変化しているのかなと思いますね。ただ、演じる方はやっぱり難しい。なんか中途半端なんじゃないかな?

蒲生さんは、ここまで女性の心を描き出す役はやったことあります?
蒲生:ないですね、ないというか、そこまでお芝居の経験ないですし、ちゃんとした役をいただいたというのもTVドラマでは初めてみたいな。映画では強い女性の役が多くて。その裏の気持ちとかも表現するというのはあったんですけど、恋愛というのはないですね。

「響鬼」でちょっとした変化を体験したわけだ。
蒲生:ちょっとしたどころじゃないですよ(笑)。本当にいろいろな経験をさせていただいたし、何よりも1年間同じ役をやるというのもそうですし、お芝居とは関係のない部分でも勉強になりましたね。お芝居のやり方とか、現場での振る舞い方とか、壁にぶつかりながら超えていくということが何度もあったので、逆にすごいものを得られてきたなと思います。すべてにおいて糧にできると思うので、これからもできる限り吸収できることは吸収していきたいですね。

最初会ったときと話し方も違うしね。
蒲生:えっ、ほんとですか?

最初はなんかポワーとしてたよ(笑)。
蒲生:えー、それでも頑張っていたんですよ、冷静に冷静にって。でも、16歳チームはみんなカッコよくなって。明日夢くんもかっこ良くなったし、絵梨佳ちゃんもきれいになったし。みんな変化が早いから自分もやばい、がんばんなきゃって思いますね。

最近は写真集やDVDを出したそうだけど、そんな変化の現れかな?
蒲生:そうですね。今でなかったらきっとこの作品は出来ないと思ったんです(詳しい情報はこちら)。今というか、ライダーをやる前に写真集を出していたら、同じコンセプトで出していてもこんな表情はできなかったろうなって確実に思います。ライダーをやる前は、もっと直線的だったので。もっとしなやかな女性になりたいな、自分らしく自分を出したいな、と思い始めたころにライダーが決まったので、ライダーでいろいろな経験をさせてもらいましたから。現場には下條さんや絵梨佳ちゃん、奈々ちゃんといろいろな世代の人たちがいるじゃないです。その分、いろいろな意見や話も聞けるので、こういう考えもあるんだとか、その中で自分を見つけるというか、自分にはどれがあてはまるんだろう、と考える助けになったというか。そうしてでき上がった今の自分を詰め込んだものが出来上がったと思います。

モデルのころはお洋服をいかに良く見せるかという写真が多かったから、今回の撮影は楽しかったって言っていたけど。
蒲生:すっごいうれしかったです。グラビアをやるという抵抗はあったけど、ファインダーから私を撮ってくれているんだというのが伝わってくるんです。カメラマンさんのこう撮りたいという気持ちと、私のこう撮って欲しいという気持ちがリンクするとすごくうれしかったですね。いつもの私でカメラの前に立てるというのがうれしくて。

もしも「響鬼」に出てなかったら写真集も生まれてなかった?
蒲生:生まれてなかったですね。最初は取材で写真を撮られたりしても、今までの写真の撮られ方じゃだめだ、蒲生麻由として写真を撮られないと意味がないんだから、と事務所の方に言われていたんです。そのときはその意味がわからなかったんですけど。でも、モデルっぽく撮られないようにしようと思っても、モデルの自分に染まっていたから。ただ、やっていくうちに、どこがきっかけかわからないけど、自然にモデルっぽいと言われなくなりましたね。友達からも麻由ってそんなだった?と言われるようになって、変わっていっているんだなって思いました。それはこの1年のおかげだと思います。

そんな「響鬼」も残り少なくなってきました。寂しいね。
蒲生:寂しいですね。最近あせってきているんです。今まで100%の力が出せてきたか、悔いなくやってこれたのか、と自問自答しながら。

やっぱりこの1年は早かった?
蒲生:早かったですね。去年の今ごろは最終オーディションをしていて11月に入ってすぐ、決まったよ、と連絡が来たのを覚えています。あまりに早過ぎてこの1年何をしていたんだろうって思うときがあります。この作品を3年後とかにDVDで見たときに(自分の)変化がちゃんと詰まっていて満足できるのか。今は不安ですが、とにかく最後まで一生懸命やり遂げたいですね。

にしても香須実ちゃんはイブキくんとくっついちゃうのかな?
蒲生:それは私にもわかりません。どうなるんだよーって感じですね(笑)。
 
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