12月17日


今回は、年末年始の番組制作において最も忙しい場所
「美術」の仕事についてご紹介します。
スタジオ  司会  佐藤紀子アナウンサー
武内絵美アナウンサー
  ゲスト  高原 篤(テレビ朝日美術制作センター)

年末年始の特別番組を一部紹介します。

「2000第13回おもしろニュースグランプリ」
 12月30日(土)昼12時00〜

「30人31脚激闘全記録」

 1月1日(月)朝7時00分〜

「天下を獲れ!お笑い第5世代ガチンコ視聴率バトル」
 1月3日(水)深夜1時25分〜


今、大忙しの「美術スタッフ」。
今回は、この美術デザイナーの一人に密着してみました。


【美術デザイナーに密着】

村武良二  (入社9年・美術センター所属入社、各多くの美術デザインを担当)
現在の担当番組:「タイムショック21」
        「題名のない音楽会21」
        「土曜ナイトドラマ・ただいま満室」ほか
昨年の年末特番「カウントダウン2000」の美術デザインで、 最も優秀とされるテレビ美術作品に贈られる伊藤熹朔賞の 第27回新人賞を受賞。

今回の密着番組: 「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」
お正月スペシャル(仮)
「12時間耐久パラパラチャレンジ」のコーナーの収録現場。

収録10日前: 番組スタッフと収録セット打ち合わせ
番組のイメージをいかに出すかが最大のテーマ。
収録 5日前: 収録先の下見・・・今回は群馬県の体育館が収録会場。
現場でセットに必要な場所の寸法を測定。同時に参加者や カメラワーク等を念頭にいれ、セットの原案を考え始める。
今回は、広い体育館をいかに使うか、そして借りた会場をキズつけないように・・・等の事が配慮されている。
ロケ収録で重要なのは、近所の下見。必ず、近所のスーパーや コンビニは下見をし、緊急時に備える。
収録 4日前: セットの図面作成し必要な小道具、大道具なども発注。
また、CGキャラの作成にも立ち会う。これは、美術責任者と して全体的なイメージをまとめるため。
収録  当日: 夜8時からの収録に備え、昼12時会場入り。美術スタッフは一番に会場に着きセットのセッティング。スタッフとともにセットの 荷下ろし、運搬。会場のセッティング。
途中で、小道具の追加発注。下見をしておいた店に行き材料を購入。
会場の片隅で作成。カメラリハーサル等の後で出てきた問題点などの調整。
本番ギリギリまで細かい調整をする。本番中もカメラのモニターを
チェック。セットに損傷が出ていないかを細部にわたるまでチェック、 休憩時にセットの手直しをする。朝方、収録終了。
1週間後  : スタジオ収録の為のセット打ち合わせ。

・・・・・・・・・・・このような形で番組は作られていくことになるのです。


【番組のメインセットを作る上での注意点は】
多くの人が注目するセット部分よりも、出演者や参加者がけがをしないようにする工夫をする。

視聴者の方からの質問


【テレビ局の美術の仕事に興味があります。どのようにすれば良いのでしょう?】

美術の仕事は、いろいろな部門に分かれている。それぞれの分野によって必要なことが 異なってくる。まず、やりたい部門を確認してください。

【ドラマなどで雪のシーンを見たりします。あの雪は本物ですか?それとも何か特殊な装置を使っていいるのでしょうか?】

雪にもいろいろな種類があり、用途によって使い分けています。
たとえば、
  1. スチロール製・・・歌番組やバラエティー、ドラマ等、スタジオ収録に使用。
  2. とうもろこし製・・溶ける性質があるため、ロケ等に使用。
  3. 紙製・・・・歌番組、バラエティーで使用。
    ドラマでは使用しません。
  4. 樹脂製・・・・・・ぼたん雪などを表現するときに使用。
ほかに、ドライアイスなどを使用することもある。


このように多くの専門的知識をもったスタッフがすべての番組に関わっています。
今回は、年末年始の特別番組を通して「美術」の仕事をご紹介しました。