● ● ● ●3月15日 ● ● ● ●

司会 吉澤 一彦 (テレビ朝日アナウンサー)
本間 智恵 (テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト 梶 淳(テレビ朝日映画センター「仮面ライダーディケイド」プロデューサー)
吉川大祐(テレビ朝日映画センター「ドラえもん」プロデューサー)

【放送内容】 「テレビ朝日が誇る人気番組
        仮面ライダーシリーズ・ドラえもん」

テレビ朝日の人気番組“平成仮面ライダー”は、今年、10周年を迎え、劇場版も現在、制作中です。
もう一つ、“ドラえもん”も、今年で30周年。映画版が、好評公開中です。
今回は、人気番組にかける、スタッフの思いを紹介します。



スタジオ1

吉澤)
今回は、視聴者の方から番組に寄せられた、こちらのご意見からご紹介いたします。

本間)
東京都三鷹市の24歳男性からのメールです。
「「仮面ライダー」の撮影現場など普段見られない所を紹介して欲しいです。
「仮面ライダーディケイド」は、平成ライダー10周年の記念作品で、
今までのライダーが全て出てくるという凄い作品だと聞いております。
「仮面ライダーディケイド」の特集を是非!お願いします!」

吉澤)
というわけで、今朝は、ご紹介したように、
10周年を迎えた「平成仮面ライダーシリーズ」そして、30周年という節目を
迎えた「ドラえもん」と、テレビ朝日の人気2作品を紹介します。



VTR1

2000年の「クウガ」から始まる“平成仮面ライダー”シリーズは、壮大な世界観と
ドラマ性から、子供も大人も楽しめる特撮作品として、高い評価を受けてきました。
また、若手俳優の起用により、スターの登竜門としても注目されています。
シリーズ10作目の「ディケイド」では、主人公の士(つかさ)、仮面ライダーディケイドが
、 “世界”を崩壊から救うため、これまで登場した全てのライダーたちの世界を旅する
[出会いと戦い]の物語です。
主役の門矢(かどや)士(つかさ)ことディケイドを演じるのは、井上 正大(まさひろ)さん。

そして、さらに、10周年記念作品、劇場版「超・仮面ライダー電王&ディケイド」
の製作が発表されました。

2月中旬、神奈川県三浦市の海岸で行われた、劇場版の撮影現場へお邪魔しました。
監督は、テレビ版「ディケイド」の演出も手がける田ア竜太監督。
“平成仮面ライダーシリーズ”を多数、手がけてきました。
撮影シーンは、「電王」お馴染み“デンライナー”のオーナー役・石丸謙二郎さんと、
客室乗務員ナオミ役・秋山莉奈さんの登場です。
デンライナーを奪われた、主人公が攻撃を受けるシーン。
専門のスタッフが海岸に火薬を仕込み、その位置を、全員で、確認してから本番開始。
迫力満点。この後も、緊迫したシーンの撮影が続きます。
次のシーンは、夜の闇から昼間の海岸へと変わる場面。
台本では、「幕が一気に引き倒される」とありますが、どうやって撮影するのでしょう?
監督の指示で用意されたのは、黒い巨大なパネルです。大きなパネルに暗幕を張り、
一気の倒そうというのです。このシーン、出演者とスタッフの息が合わなければ、
台無しです。現場の緊張感が高まります。ぶっつけ本番でしたが、見事成功。この日の撮影は無事終了しました。



スタジオ2

吉澤)
プロ中のプロがこの「仮面ライダー」シリーズを創っているという感じですね。

梶)
毎週のテレビ放送もそうなのですけれども、年間の映画制作も増えました。
それに加えてネット向けの新作ムービーとか、それこそ朝から深夜まで皆頑張っています。

吉澤)
シリーズが代わるたびに新しいファンがどんどん増えていく。
そういった感じが分かりますね。

本間)
子供向けではなくて、お母さんや女性の方も“イケメン”俳優が出ているということで、
番組を好きになる方も多いのではないですかね。

梶)
今のスタッフの中核は、いわゆる“昭和の仮面ライダー”1号、2号、V3を見ていた世代、私を含めて。
そういった憧れのヒーローの制作に携わっているということで、
恥かしいヒーローは創れない、という思いがスタッフの中に浸透していますね。

吉澤)
劇場晩の話ですが、熱狂的なファンの多い“電王”は、どこが魅力なのですか?

梶)
“電王”というのは、歴代ライダーの仲でも一番意外性に満ちたライダーで、
登場するキャラクターに凄い人気があります。
主人公にモンスターが取り憑いて七変化するのですね。
モモタロウだったり、ウラシマタロウだったり、キンタロウだったり。
それを総称して“イマジン”と呼ぶのですが、
声を演じる声優さんの人気と相まってのキャラクター人気なのだと思います。
ですから、“もう一度あのキャラクターたちに会いたい”というリクエストが相次いで、
今や“特撮界の寅さん映画”のような様相を呈して今回第4作目となりました。

吉澤)
そして現在放送中の“ディケイド”この作品の見どころは?

梶)
これはズバリ、“十年に一度のお祭りをやろう”というコンセプトで創っています。
世界観としては10個の地球があって、それぞれの地球にライダーがいます。
ディケイドはその地球を一つずつ回って、それぞれのライダーに出会うと。
“西遊記”のごとく、ロードムービーとパラレルワールド、そういった魅力を持ったシリーズといえますね。



VTR2

映画「ドラえもん」。今度の舞台は、宇宙の彼方のコーヤコーヤ星。
そこで出合った生き物たちの危機に、のび太とドラえもんが立ち上がり、波乱の物語が展開します。
ドラえもんたちの声は、どんな風に吹き込まれているのか、アフレコ作業を訪ねました。
2005年4月から、2代目ドラエもんの大役をつとめる水田わさびさん。
のび太は、これが本格的なアニメの声優デビューとなった大原めぐみさん。
低音から高音まで多彩な声を持つ、ベテラン関(せき)智一(ともかず)さん演じるのはスネ夫。
14歳でジャイアンに抜擢された木村(きむら)昴(すばる)さんそして、しずかのかかずゆみさんです。

「ドラエもん」の30年を支えるもう一つの力は、およそ200名のスタッフです。
その仕事場にお邪魔すると、まさに作業の真最中です。
アニメの制作は、監督の絵コンテを基(もと)に、原画マンがレイアウトにおこし作画監督に渡します。
作画監督の指示で、動画マンが細かい動きを描き、主人公たちは、命を与えられていくのです。
すべての作業の基(もと)となる絵コンテ。
書いているのは、テレビ版、劇場版とも、「ドラエもん」を数多く手がけてきた渡辺(わたなべ)歩(あゆむ)監督。
渡辺監督が、取り組んでいるのは、4月以降のテレビ版の新しいオープニング。
監督のデスクを拝見すると…資料が山積み!その他にも、
ありとあらゆる物が無造作に置かれ、これは、まさにドラえもんのポケット、の中?
こんなところも、アイディアの源なのでしょうか。
監督お気に入りの作品は、2008年に放送された142話 「ベロ相うらない大当たり!」
舌で占う「ベロ相占い」というインチキ占いを始めたのび太の下に、売れない作家から、
自分の将来を占って欲しいという真剣な依頼が舞いこみます。
原作は、10ページ、僅か79コマの短編です。
物語は、売れない作家から依頼を受けたのび太が、タイムマシーンで未来に行き、
思わぬ結末に出合うのですが、さて、どうやって15分の物語にしたのでしょうか?
この回の台本のページを捲る(めくる)と、原作にない、仕出し弁当屋のシーンがあり、
そこで作家は働いているのです。それを見て、驚くのび太とドラエもん。
この回、監督が描いた絵コンテは、62ページ、175カットにも及びます。
原作では、売れないと知っても諦めず、コツコツ小説を書いている作家の
「アルバイトしなら書いている」と一言で語る部分を、監督は新たに描きました。
“夢を諦めない”・・・。その想いを、監督は、売れない作家に自ら働く姿に託したのです。



スタジオ3

本間)
みんな、ドラえもんが大好きで、永く愛しているというのが、「ドラえもん」の特徴ですね!?

吉澤)
かなりマニアックというか、仕事場を見るといろいろなモノがあって、
エレキギターがあったり、仕事に対するこだわりというものはかなりのものがあるのですか?

吉川)
そうですね。相当あると思いますし、渡辺監督というのは、
初期の「ドラえもん」からずっと携わっていた方で、「ドラえもん」の深み、
藤子F先生が創った世界観に“ゾッコン”なのだと思いますね。
そこを追及しつつも未だ追及しきれない、さらに深みに嵌まっている、
「ドラえもん」に対する愛が深まっていると思いますね。

吉澤)
スタッフもやはり、「ドラえもん」を観て育った人達が、一生懸命創っているという感じですか?

吉川)
2005年に「ドラえもん」はリニューアルしまして、
声優さんをはじめ、スタッフも若手が多いチームになりました。
渡辺監督のようにな、“ドラえもん愛”が強い人を見ながら、
「ドラえもん」の深みを理解して、学びながらやっていると思います。

吉澤)
映画版の見どころは?

吉川)
今回の作品は、藤子F先生が、1981年に創られた作品を、脚本家と監督、
2人の天才が、色々な要素を加えて出来た非常に良い作品なので、是非ご覧になって頂けたら幸いです。



VTR3

宇宙の彼方ゴーヤゴーヤ星の危機を救おうと、畳の下の超空間のねじれに飛び込む
のび太とドラエもん。自然豊かな生き物の楽園を侵略する悪者を相手に、仲間たちと一緒に戦う大冒険。

「映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」
全国の東宝系劇場にて公開中。







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次回の放送は、2009年、4月5日(日)の予定です。