● ● ● ● 1月13日 ● ● ● ●

司会 吉澤 一彦 (テレビ朝日アナウンサー)
島本 真衣 (テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト

水谷豊
寺脇康文


【放送内容】

〜新春スペシャルトーク〜「相棒」 水谷豊&寺脇康文
今回は、テレビ朝日を代表する人気刑事ドラマ『相棒』
水谷豊さんと寺脇康文さんのお二人をゲストに迎え、「相棒」誕生秘話、撮影エピソード、
ドラマの魅力そしてゴールデンウィークに公開される「相棒―劇場版―」にかける想いなど
たっぷり語っていただきます。


※ 『相棒』season6 毎週水曜夜9時放送
切れ者ながらユニーク過ぎる性格が災いして警視庁刑事部から特命係に左遷された
杉下右京(水谷豊)と捜査一課時代の大失態が原因で特命係に飛ばされた
亀山薫(寺脇康文)の二人が、毎回絶妙なチームワークで数々の難事件を解決します。
『相棒』の第一回放送は、2000年6月3日土曜ワイド劇場の2時間ドラマでスタート。
2002年10月レギュラー放送(season1)スタート。現在「相棒」season6が放送中。


○「相棒」が長く続く理由

水谷:
「相棒」がスタートする以前は、大人があまりテレビを見なくなってきていた。
だから仕事をしている男性も含めて『大人に見てもらえるドラマを』というのが
重要なテーマだった。それがうまくいけばきっと後々若い世代にも
見てもらえるのでは・・・と考えていた。自分自身『相棒』を始めるときになぜか
5年は覚悟をしなければ、と思っていた。そして実際本当にそうなった。」

寺脇:
「松本基弘プロデューサーが、「相棒」を始めるときに
『今まで見たことのない水谷豊のキャラクターを作りたい!』と強く思っていて実際、
見たことのないユニークなキャラクターが出来た。それが人気の理由のひとつだと思う。」
※ ここで吉澤アナウンサーにリクエストされて寺脇さんが得意の水谷さんのモノマネを披露。

水谷:
「スタッフから撮影現場に電話がかかってきていたずらで寺脇が
私の声真似で話しても相手は全然疑わなかった。
撮影現場はとても雰囲気が良く、時々こんないたずらをするときがある。」

○「相棒」誕生秘話〜初めての出会い〜

寺脇:
「若いころ、水谷さんをテレビで見て『あんな役者さんになりたい』と思った。
憧れの水谷さんと初めて会うことになったとき、かなり緊張して
予定より2時間早くお店に行った。水谷さんがやって来たとき緊張のあまり
『はじめまして。寺脇康文と申すものでございます!』と言ってしまった。
それに対し水谷さんは「よろしく!ところで寺脇は免許証もってるの?」と一言だけ話しかけてくれた。
目の前の水谷さんはテレビで見ていたイメージそのままでとてもうれしかった。」

水谷:
「一緒に仕事をしてみて、寺脇はみんなが推薦しただけのことはあると思った。
仕事を一緒にするたびにどんどん楽しくなっていった。」

寺脇:
「仕事を重ねていくうちに水谷さんのほうから『自分はこうしたいから
寺脇もこんな風にやってくれる?』といわれたときに、少しは自分のことを認めてくれた!
と思いとてもうれしかった。」

VTR(1) 『相棒』松本基弘プロデューサー思い出のシーン

2000年6月3日放送 土曜ワイド劇場「相棒・警視庁ふたりだけの特命係」
2人の出会いのシーン

○松本基弘チーフプロデューサーのコメント
「初めて作った土曜ワイド劇場の一本目。杉下右京と亀山薫の2人が
はじめて一緒にやったコンビネーションでまさに『相棒』誕生の瞬間」

VTR(2) 『相棒』和泉聖治監督思い出のシーン

2007年3月14日放送 『相棒』Season5 最終話
11分30秒の1カット長まわしのシーン

○和泉聖治監督のコメント
「思い出に残るのは今までで最長の12分くらいのワンカット長まわしのシーン。
12分といえば台本のページで12〜13ページある。それを一気に撮影する。
台本を普通に見ていても中々覚えられないけれどそれを水谷さんが
その長いセリフを一気にやった。他にも役者さんがいっぱいいるので
後半8分過ぎにセリフがある人はドキドキします。水谷さんがずっとがんばって
やっているのに後半でNGを出したらどうしようとか、そういう意味で画に緊張感が生まれてくる。
撮影現場では1〜2回テストしただけですぐカメラをまわす。
ジャズでいうとセッションみたいな感じでみんなのフィーリングが合わないとうまくいかない。
水谷さんとは長年やってきているのでいわゆる『相棒』長まわしカットが定番になってきた。」

水谷:
「2人は長まわしには慣れているが、あの11分30秒の長まわしではOKが出た瞬間に
みんなその場に倒れてしまった。初めての長まわしは土曜ワイド劇場での
2回目の放送の時で8分30秒の1カット長まわしだった。
本番では7分くらいまで私が一人で延々と話し、その後寺脇らが話すことになっていた。
7分くらい自分が一人で話していて、まだ話していない寺脇ともう一人の役者を
チラッと見たら2人とも目がかなり血走っていて、真っ赤になっていた。
自分もここで失敗するわけにはいかない、と思った。
あの最初のムードがなんともいえなく強烈だった」

寺脇:
「第1作目は右京と薫の距離感がテーマだったので、セリフというよりは2人の空気感が大切だった。
撮影後に水谷さんから『その距離感がうまくいったよ』といわれたときは本当にうれしかった。」


VTR(3) 『相棒』寺脇康文さんの思い出のシーン

2002年12月25日放送『相棒』season1 最終話
拳銃で撃たれた杉下右京が病院のベッドで亀山薫に話すシーン

寺脇:
「事件の真相を追究しようとする杉下右京が病床で亀山薫に一緒に手伝ってくれるよう
要請する際に言ったセリフ、『(あなた以外に)他に誰がいるのですか?』というシーンがある。
もちろんセリフであることはわかっているが本番で、水谷さんからそのセリフを言われたときは
その瞬間ジーンときてしまい思わず鳥肌が立ってしまったのを覚えている。」

○役作りのこだわり
水谷:
「杉下右京というキャラクターを演じるにあたっては警察官という仕事を自分で選んで
その仕事を背負っていくということは何かということを本人はよくわかっている。
だから亀山に対しても犯罪者に対しても被害者に対しても
接し方とか右京の考えがあってそこを崩すわけにはいかない。
そういうわけで右京はなかなか僕を休ませてはくれません。」

○24年ぶりに映画出演
水谷:
「映画出演は実に24年ぶり。次に映画に出るのは何になるのだろう、と
ずっと思っていた。それが『相棒』になって、実際につながったものを見たとき、
久しぶりの映画が『相棒』で本当によかった、とつくづく思った。」

○「テレビ」と「映画」の違い
水谷:
「俳優としては映画だからといって特別なものはない。『テレビ』はご飯を食べながら、
とか友達と話しながら、といった生活の中で見るもの。『テレビ』が怖いのは
どこを見られるのかわからないこと。『映画』の場合は確実に隅から隅まで確実に見られる。
奥行きや情報量もあるのでそれだけ気持ちの上でも張り巡らしていかなければならない。」

寺脇:
「『テレビ』の場合は制作費や制作日数などでいろいろ制限がある。
それに比べて『映画』は『テレビ』の場合よりも多少は余裕があるから、
ひとつの画作りに対して納得するまで出来る。今回の『相棒―劇場版―』でも
爆発のシーンではCGを使わずに本物の炎を作って撮影しているのでかなり迫力がある」

○映画『相棒―劇場版―』の見所
水谷:
「まだ詳しいことを言えないのがつらいところですが、今回はものすごいことが起きる。
そして解決したと思ったらどんでん返しがくる。そしてこれだけでは終わらない。
エンドテロップが出るまで目が離せないつくりになっているのでぜひ楽しみにしていてください。」

寺脇:
「自分で言うのもなんですが、ホントにおもしろいです。
全国の皆さんにぜひ見てもらいたいと思います。」

※『相棒−劇場版−』はゴールデンウィーク公開
詳しくは『相棒』ホームページまで
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/


番組では、テレビをご覧の皆さまからのお問い合わせ、ご要望をお待ちしています。
次回の放送は、2008年1月27日(日)の予定です。