過去の放送

2022-06-11「静岡県伊豆 わさび」

『伊豆の清流が育む 伝統のわさび』

  • 【ロケ地】静岡県伊豆市
  • 【出演者】渡邉匡康(『鮨わたなべ』店主)
         迫田孝也(俳優)
         横山由依(女優・タレント)

日本が世界に誇る食文化の根幹にある「食の知恵」を、全国各地の恵まれた四季の中で育んだ食材や調理法で探求していく『ごはんジャパン』。今回は、俳優・迫田孝也と女優・タレントの横山由依、そして江戸前寿司の匠・渡邉匡康シェフが最高のわさびを求めて静岡県・伊豆市を訪ねる。

今週のおいしい舞台は、昭和歌謡の名曲「天城越え」にも歌われた「浄蓮の滝」で知られる静岡県の伊豆市。迫田と横山、渡邉シェフの3人を出迎えてくれたのは、ここで250年続くわさび農家の7代目・塩谷美博さんと美和子さん夫婦。清らかな清流沿いに広がるここ筏場(いかだば)のわさび田には、70軒ほどのわさび農家が存在するが、塩谷さんのわさび田は車の入れない上流にあって…。作業着に着替えた3人は、思わず足がすくむ細い道を歩いて、わさび田に向かうのだった。
到着すると、さっそく3人は収穫を体験!すると、スーパーなどでよく見かける《根茎》ではなく、葉や茎が長く伸びている状態で、まさに“採れたて”の様相。渡邉シェフがたまらず、すぐに香りをチェックすると…「香りが全然違いますね」と市場に出回るモノとの違いは一目瞭然!横山も「すごくいい香り」と、目を細めるのだった。それもそのはず、塩谷さんが育てているのは、わさびの中でも高級とされる《真妻わさび》で、さわやかな香りとシャープな辛味は、江戸前寿司には欠かせない存在。塩谷さんは「板前さんが一番好んで使ってくれるわさびの種類」と胸を張り、渡邉シェフもなかなか手に入らない大人気わさびであることを強調するのだった。

そんな入手困難な逸品である《真妻わさび》。生産者である塩谷さんオススメの食し方は、ご飯の上にわさびを乗せ、おかかとしょう油でシンプルに食べる《わさび丼》!ごちそうになった3人は「おいしい!すごく口の中に香りが広がるよ」(迫田)、「辛い・甘い・良い香りというのが広がる」(横山)、「どことなく、甘味も感じますよね」(渡邉シェフ)と絶賛!!江戸前寿司の匠が、このわさびの魅力をどのように引き出すのか、より期待が高まるのだった。

そしてついに、静岡県発祥の伝統農法を守り、収穫の時期は25キロもあるカゴを背負って細い道を毎日往復している塩谷さん夫婦のために、新宿・荒木町の江戸前寿司の匠・渡邉シェフが腕を振るうことに。今回用意したのはノドグロ、アオリイカ、ウニ。まずは「わさびの食感とイカの食感が一緒になると良い」(渡邉シェフ)ということで、細切りのイカと刻んだわさびを合わせて握り、スダチと塩でいただくことに。すると塩谷さん夫婦は「おいしい!」と感嘆!最初に口中に広がるアオリイカの甘味と、わさびのかむほどに感じる辛味との絶妙なバランスに感動するのだった。
また、「ウニはとろけるような感じなので、わさびを強調したい」と語った渡邉シェフは、軍艦ではなく、一風変わった食べ方を指南!横山が「面白いですね、食感が!」と語った、渡邉流のウニとわさびの食し方とは!?
さらには、渡邉シェフの名人芸とも呼べる金串のあぶりをノドグロで披露!わさびは「のりみたいに滑らかになる」(渡邉シェフ)という、鮫皮を用いてすりおろして…。これには、迫田も横山も塩谷さん夫婦も「おいしい!」以外の言葉が見つからず…!?

  • 塩谷美博さん
  美和子さん

    塩谷美博さん
      美和子さん

  • 「アオリイカの握り」

    「アオリイカの握り」

  • 「バフンウニの一口丼」

    「バフンウニの一口丼」

  • 「ノドグロの炙り」

    「ノドグロの炙り」