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2022-02-05「鰆」

『御前崎 波乗り鰆』

  • 【ロケ地】静岡県御前崎市
  • 【出演者】笹岡隆次(笹岡隆次(『恵比寿 笹岡』主人)
         松田丈志(元競泳選手・スポーツジャーナリスト)
         高田夏帆(女優)

日本が世界に誇る食文化の根幹にある「食の知恵」を、全国各地の恵まれた四季の中で育んだ食材や調理法で探求していく『ごはんジャパン』。今回は静岡県御前崎市を訪れ、貴重な魚《波乗り鰆》を用いた、がんばる人の健康を守り免疫力をアップさせる料理“勝ち飯”を紹介する。

御前崎市は駿河湾からあがる“海の幸の宝庫”として知られる。ここに訪れたのは、大の魚好きを公言する女優の高田夏帆と、元トップアスリートらしく、食事へのこだわりと知識は人一倍の競泳元日本代表・松田丈志、そして東京・恵比寿の和食の匠である笹岡隆次さん。お目当ては、たっぷりと脂がのった、今が旬の鰆。その中でも、御前崎のブランドでなかなかお目にかかることのできない、《波乗り鰆》を狙う。

4年前に地元のブランドとして誕生したこの《波乗り鰆》。重さが2.5kg~4kg未満、脂肪の量が10%以上で傷がないこと…など、条件がたくさんあり、10本に1本捕れるかどうかという超貴重な鰆なのだ。御前崎の鮮魚を多く扱うスーパーでも、「お客さんに食べてもらいたい」という店側の思いは募るが、訪れたこの日は見つけることができなかった…。

そこで頼ったのが地元の釣り名人である、漁師歴34年、79歳にして現役の曽根寅二さん。“御前崎の寅さん”の異名を持つ鰆釣りの実力者で、長さ10mほどの釣り竿を駆使し、ひとりで釣り上げる伝統の漁法「曳き縄一本釣り」は豪快のひと言。そんな“寅さん”が「一度食べたらやめられない、クセになっちゃうくらいおいしい」と言わしめるのが《波乗り鰆》。果たして、本日の釣果は!?そして条件をクリアし、みごとに《波乗り鰆》に認定されるのか?松田も高田も、計量の様子を固唾を飲んで見守るのだった…。

そして、いよいよ和の匠・笹岡さんの出番に!
まずは《波乗り鰆》のお造りから。笹岡さんは包丁を入れた瞬間に「弾力が跳ね返ってくるような身質」と絶賛。食した松田と高田も「ん!脂身がすごい!!」「とろける…淡泊なんですけど、甘い!」と、思わず笑顔に!!また、寅さんも負けじとおすすめの食べ方を指南。鰆の西京焼きを、なんとレンジで調理するという。そのお味は…!?

今回は、旬の《波乗り鰆》を使って、アスリートの体を作るだけでなく、健康を維持するために必要なバランスの取れた献立、通称“勝ち飯”を用意。鰆にはこの「必須アミノ酸」が多く含まれており、効率よく摂ることができるのだ。笹岡さんが披露してくれるのが、鰆をふんだんに使用した《温かいちらし寿司》。さらには、この蒸し寿司だけではなく、足りない栄養素をほかのおみおつけやおひたしで補うという、まさにスペシャルなメニューだ。タンパク質と野菜のビタミン、うま味たっぷりの汁物と“勝ち飯”3要素が揃った和食膳を前に、松田は「アスリートでも、一般の人でも、疲れているなっていうときに汁物があると内臓の動きが良くなる」とさすがの知識を披露。高田もぜいたくな海の幸に舌鼓を打ち「幸せ…」と箸が止まらない!釣り名人の寅さんは「80年生きてきて、こういうおいしい味付けは初めていただきました」と感動!松田と高田も「御前崎の鰆の大ファンになった」と口をそろえた。

  • 曽根寅二さん

    曽根寅二さん

  • きよ寿司
住所:静岡県牧之原市新庄1217₋6

    きよ寿司
    住所:静岡県牧之原市新庄1217₋6

  • 「和食膳」

    「和食膳」