神奈川県、平塚市。陸地を車で20分ほど走ると山々が一望できる絶景が広がる。この地で悠々と暮らす牛たち。人懐っこい牛たちにおいしいミルクを出してもらうため、日々、愛情を注いでいるのが22歳の女性酪農家だ。近々、牛の見た目や骨格でナンバーワンを決めるコンテストに挑むという“酪農ガール”の奮闘に密着する！

未来の酪農界を支える若き匠、松本七海（ななみ）さんを訪ねるのは、俳優の佐野岳と番組初登場となるイタリアンの奥野義幸シェフ。愛情たっぷりに牛の面倒を見る松本さんに佐野も奥野シェフも目を細める。彼女が勤める牧場では、およそ100頭の牛を飼育。中でも人懐っこい性格のジャージー種を飼育しているのは平塚市内でここだけだとか。さらに牛だけでなくポニーやヤギ、以前は競走馬だったサラブレッドまで。誰でも気軽に動物と親しめる牧場は、地元の人たちにとっても憩いの場になっている。松本さんが師匠と尊敬する牧場主の片倉さんは牛の品評会で、数々の賞を受賞する酪農界でも知られた存在。牧場で採れた牛乳も品質の良さで高く評価されている。

松本さんも近々開かれる品評会に牛を出すことに。朝6時から夜9時まで搾乳や寝床、エサの準備など牛たちの世話に励み、その合間に品評会の準備を進める。牛に愛情深く接し、尽くすように育てる片倉さんの姿を見て松本さんも様々なことを学んでいく。片倉さんは将来、乳牛となるために生まれたメスの子牛たちの育成を松本さんに任せている。それも将来、松本さんに立派な酪農家となってもらうための“見えない投資”と片倉さん。何とも器の大きな人だ。

いよいよ松本さんの牛が参加する品評会当日。気になる結果は…？立派な酪農家を目指し、将来は自分の牧場を持つのが夢だと語る松本さん。そんな若き匠に、奥野シェフがジャージー牛乳のミルクをたっぷり使ったグラタンでエールを贈る！朝搾ったばかりの新鮮で濃厚なミルクで作るのは、良い香りが食欲をそそるベシャメルソース！具材は海にも牛にも恵まれた平塚ということで伊勢海老やアサリ、ハマグリなどの海鮮を。具材のうま味がたっぷり入った海鮮グラタンに奥野シェフは仕上げとして、片倉さんの牧場の牛乳で作ったモッツァレラチーズをトッピング。こうして、何層にもうま味を閉じ込めたグラタンが完成！あっつあつのうちに召し上がれ!!