2021-01-09
「南房総の海の幸」
『南房総 新春の海の幸を握る!』
- 【ロケ地】千葉県南房総市富浦町
- 【出演者】渡邉匡康(『鮨わたなべ』店主)
前川泰之(俳優)
冬の海の幸が豊富な千葉県南房総市。この地にうまい魚が食べられると人気を集める絶景の民宿がある。宿を営む夫婦のために、極上のネタを求めて日本全国を旅する江戸前寿司の匠が、富浦沖で捕れた海の幸で寿司を握る!
俳優の前川泰之とともに、宿の主人・酒井安司さんと奥様の芳枝さんを訪ねた寿司職人の渡邉匡康さん。2020年の10月にリニューアルオープンした宿に入ると、和室で統一された部屋はどこか懐かしさを感じる作りで、釣り人たちに大人気だという。この宿の名物が、冬が旬のカワハギ!新鮮なので刺身で味わえる。特にこの時期は脂ののった肝を身にたっぷりつけていただく。これがまた絶品なのだ。料理は芳枝さんの担当で、新鮮な魚を捕るのは安司さんの仕事。安司さんは定年退職後、趣味の釣りから伝統の「がま口漁」を受け継ぐ漁師となり、77歳になった今も海に出ている。
1キロおよそ4000円で取引されることもあるという高級魚のカワハギ。「がま口漁」だと傷つけずに捕れるということで重宝されている。漁に出た安司さんはおよそ2mの大きな網を出し、そこに餌のバイ貝やアオヤギをつける。網が海の底に行ったら、獲物が入ったかどうかは勘を頼りに確かめ、「イケる!」と思った瞬間、網についているひもを引っ張る。網が閉じる、その見た目から「がま口漁」と呼ばれているという。ちなみに餌のバイ貝さえ1個150円。なかなかに費用がかかるのだ。
酒井さん夫婦が営む宿には多くの常連客が通うが、2年前には台風で建物に甚大な被害が出たことで存続の危機に。その際、宿のピンチを知ったなじみの客たちから次々と支援が集まり、夫婦は宿の再建を決意。昨年の10月、1年ぶりに営業再開にこぎつけた。
そんな酒井さん夫婦を応援すべく、江戸前寿司の匠・渡邉さんが富浦で捕れた海の幸を握る。さっそく地元の和食料理店を借りて、ご夫婦を招待!一貫目は薄く削いで重ねたアオリイカの握り。二貫目は熱した金串を使って仕上げたクロムツのあぶり。そして安司さんが捕ったカワハギも握っていく。一貫、一貫の丁寧な仕事ぶりに酒井さん夫婦は感激しきり。渡邉さんが握った寿司に込められたエールの気持ちは、酒井さん夫婦にしっかりと届いたはず!
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酒井安司さん 芳枝さん
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げんべい (匠が営む民宿)
千葉県南房総市富浦町多田良545(要予約)
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美味い家 若鈴(試食場所)
千葉県館山市上野原91-4
TEL0470-23-9022
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「カワハギのお造り(芳枝さん)」
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「アオリイカの握り」
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「クロムツの炙り」
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「カワハギと肝の握り」
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「カワハギの肝和え巻き」