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2020-12-05「みかん」

『小田原 300年以上の歴史をつなぐみかん』

  • 【ロケ地】神奈川県小田原市
  • 【出演者】青木定治(『パティスリー・サダハル・アオキ・パリ』オーナーシェフ)
         雛形あきこ(女優)

温州みかんの最北の地でもある小田原のみかんは酸味と甘味のバランスが良い、冬の味覚。そんなみかんを300年以上代々受け継ぎ、守り続ける親子をフランス・パリに拠点を置く世界のパティシエ・青木定治さんと女優の雛形あきこが訪問。今回、日本の食材の良さを再発見した青木さんが、香り・甘味・酸味と、みかんのおいしさを丸ごとケーキに閉じ込める!

小春日和の小田原。秋澤史隆さんと恵里さん夫妻の家は、この地で300年以上もの間、みかんを作り続けている。青木さんと雛形はさっそく、山にあるみかん畑に同行。歩くこと20分。標高100メートルほど登ると、目の前には斜面に植えられたみかんの木が広がる。畑では秋澤さんの両親が収穫作業の真っ最中。秋澤さんはおよそ1万2000坪の敷地でみかんを栽培している。秋澤さんが作る独自の品種を試食させてもらうと、雛形は「味が濃いですね。酸味もあるんだけど、甘味もしっかりある」と。青木さんも食材として甘さは砂糖でどのようにでも調整できることから、ちょうどいい酸味だと評価する。

みかんは水分調節がとても大事。酸味と甘味のバランスが良い秋澤さんのみかんは、ほとんどが斜面の畑で栽培されている。水が溜まる平地だと、みかんに余分な水分が入ってしまい味が薄まり、濃い味には仕上がらないのだ。秋澤さんのみかん畑は今が収穫の最盛期。1日の収穫量はなんと1トン!また、秋澤家ではなんと焼きみかんを鍋に入れて、収穫が始まったらみかん鍋として食べるのだという。爽やかな香りが広がりポン酢のような味わいだという。青木さんと雛形は、すすめられた焼きみかんを味わうことに。2人とも初めて食べるという焼きみかん。雛形は「甘い!すっごい甘い!シロップにつけたみたいな感じ」と目を輝かせる。

秋澤さんは代々伝わるみかん作りの歴史を大事に守りつつ、さらに事業を発展させるため他の果実も作っている。最新の調理器具を導入した加工場ではジュースやジャムを作り、里山作りにも着手。そこにもみかん作りに関係する理由があるとか。秋澤さんの家はなんと10人家族!笑いの絶えない明るい家族に支えられ、秋澤さんはいろいろな夢を叶えるべく奮闘している。

青木さんは今回、マカロンを使ったみかんケーキを披露することに。秋澤さんの奥さん・恵里さんによるとフルーツジャムの中でもみかんジャムは作っていないそうで、まずはジャム作りから。みかんをジャムにする場合、香りの出し方やコクなどと甘味のバランスを取るのが難しいと青木さん。とはいえ、そこはトップパティシエ。みかんの香りをしっかり引き立たせる技を惜しげもなく伝授する。そのジャムも使い、完成したのがみかん色のマカロンが印象的なケーキ!さらに心も体も温まるみかん果汁の入ったホットショコラもご用意!!甘さの中に広がるみかんの優しい酸味…。これぞまさしく冬の幸せ!

  • 秋澤芳雄さん

    秋澤芳雄さん

  • 秋澤史隆さん

    秋澤史隆さん

  • あきさわ園
住所:〒256-0801 神奈川県小田原市沼代1215
TEL:0465-43-0305

    あきさわ園
    住所:〒256-0801 神奈川県小田原市沼代1215
    TEL:0465-43-0305

  • 「マンダリン ヴァニーユ&マンダリン ショコラ」

    「マンダリン ヴァニーユ&マンダリン ショコラ」